セルビアは、第一次世界大戦の休戦記念日を勝利の日として祝うとともに、国家および民族の再生の日としても位置づけています。セルビアは国家と国民が消滅の危機に瀕していたにもかかわらず、この戦争を勝利国として終えました。
この国民的祝日の象徴として使用される主なモチーフは、ナタリヤのラモンダ(学名 Ramonda serbica)という花です。
ナタリヤのラモンダは、完全に乾燥した状態からでも復活する能力を持つ植物であり、一滴の水があれば再び命を取り戻すことができます。そのため「不死鳥の花」とも呼ばれています。
この記念日のエンブレムは、現在のセルビア外務大臣マルコ・ジュリッチ氏と、ブラジル駐在セルビア大使アレクサンダル・リスティッチ氏によってデザインされました。
エンブレムには、スタイリッシュに描かれたラモンダの花のほかに、アルバニア記章のリボンのモチーフも含まれています。これは、アルバニア経由でセルビアから退却し、後にサロニカ戦線の突破を経て解放者として祖国に凱旋したセルビアの兵士や市民を記念したものです。