Printer Friendly Version “桜”コンサートが開催、音楽家ヴイッチ氏来日記念(2013/03/31) @ 11 April 2013 02:23 AM

 在セルビア日本国前大使ご夫人の角崎悦子さんの主催により3月31日、セルビア共和国大使館にて、“桜”コンサートが開催されました。これはセルビアの著名な作曲家・指揮者であるアレクサンダル・ヴイッチさんの来日を記念して企画されたものです。

 
 100名を上回る参加者が集まる中、冒頭でボヤナ・アダモヴィッチ・ドラゴヴィッチ大使がスピーチ。大使はセルビア人と日本人の作曲家作品が、両国の音楽家によって、同じ場所で、同じ時に演奏されることの喜びを表し、文化交流は二国間の友好関係が進展する上で重要な分野であることを強調しました。また、角崎大使ご夫妻のご招待により初来日が実現したヴイッチさんは、日本人の温かな歓迎と日本文化に感動したことを話しました。
 
 コンサートの第1部は「日本のメロディー」をテーマに、東京外国語大学の民族舞踊団による日本舞踊で開演。その後、北川祥子さん(フルート)、古泉元子さん(ピアノ)が日本の伝統的な音楽を演奏すると、角崎利夫前大使も踊りを披露しました。第1部最後の作品はヴイッチさん作曲の「さくらさくら」。角崎悦子さん(ヴァイオリン)、黒澤啓さん(ヴァイオリン)、加藤(角崎) 剛 さん(チェロ)、ヴイッチさん(ピアノ)による息の合った演奏に、会場から大きな拍手が送られました。
 
 続く第2部は「セルビアのメロディー」と題して、セルビアの民族衣装をまとった同舞踊団が伝統舞踊「コロ」を披露。その後は、ヴイッチさんの作品はもちろん、「愛の苦しみ」、「ドリナ行進曲」といったセルビア人作曲家作品が演奏されました。アンコールとしてセルビアの伝統歌「Tamo daleko」(北川さん、山田健さん(オーボエ)、角崎悦子さん、黒澤さん、加藤さん、古泉さんによる演奏)が流れると参加者一同は大合唱。素晴らしい雰囲気の中、コンサートは終了しました。その後は立食パーティーが開かれ、両国の友情を深めました。
 
 この度のコンサートには、猪口邦子参議院議員、日本セルビア協会の都甲岳洋会長、濱田靖子副会長ら会員の方々、指揮者の及川光悦氏、大和田悳朗・在セルビア日本国元大使、その他、文化、芸術、科学の分野から多くの方々にご列席いただきました。