Printer Friendly Version 栗原成郎教授の勲三等セルビア旗章叙勲式を開催(2013/01/16) @ 18 April 2013 03:53 AM

 スラヴ文学教授の栗原成郎氏に対する勲三等セルビア旗章叙勲式が1月16日、セルビア共和国大使館で開催されました。

 
 ボヤナ・アダモヴィッチ・ドラゴヴィッチ大使は冒頭のスピーチの中で、栗原氏のような個人による献身的な活動がセルビア日本間の文化・学術研究協力を発展させ、友好関係の強化につながっていることを強調し、同氏が日本におけるセルビア文学の第一人者であること、数々の研究発表、文学著書の翻訳などに携わったことを述べました。さらに、昨年の両国友好130周年(初めての親書交換から130年)にも触れ、長年に渡り両国民は親睦を深め、互いの友情を確認してきたことを付け加えました。
 
 スピーチの後、トミスラヴ・ニコリッチ大統領に代わりアダモヴィッチ・ドラゴヴィッチ大使の手から勲章が栗原氏に渡されました。栗原氏は、大きな喜びであり大変光栄なことであると述べ、セルビアへ初めて訪れた時の懐かしい話や当時お世話になった方の名前を挙げるなど、感慨深けの様子でした。
 
 続いて日本セルビア協会の都甲岳洋会長による乾杯の音頭へ。都甲氏も栗原氏の長年の功労にお祝いの言葉を送ると同時に、二国間の交流に大きな満足の意を表しました。
 
 なお、叙勲式には約60名の関係者が出席。自由民主党議員で日本セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長、外務省の草賀純男儀典長、中東欧課の宮崎副課長らのほか、日本セルビア協会会員、北海道大学スラブ研究センターの野町素巳准教授、ジャパンタイムズの小山真弓さんら、各界から多くの方にお越しいただきました。逢沢会長は、セルビアはバルカン地域平和安定化のための主要国であり、今後も日本との関係を強化するために手を取り合っていくことを述べました。
 
 この叙勲式では、サプライズ企画として東京外国語大学民族舞踊団に所属する男女計6名によるセルビア民族舞踊が披露されました。在セルビア日本国大使館の角崎悦子大使婦人のご尽力により民族衣装も用意され、イェレナ・イェレミッチさんに振り付けのお手伝いをしていただきました。突然のパフォーマンスに出席者は驚きつつも、セルビアの伝統的な音楽とステップを楽しみました。