NHK文化センター主催の講座「セルビア大使館を訪ねる」が5月22日、同センターの会員向けにセルビア共和国大使館で開催されました。

 

　今回の講座開催のため、主催者と大使館は綿密な打ち合わせをしてきましたが、その甲斐もあって、会場は約90名もの会員で溢れました。講座の冒頭では同センターの三原渡・東京本部長が「大使館を訪ねるこの講座は外国文化の理解を目的に開かれました。東日本大震災後に日本は実に多くの国から支援を頂きましたが、このような講座が外国をより良く知る機会になれば嬉しいです。今回はセルビアがそのひとつです」と述べると、続いてボヤナ・アダモヴィッチ・ドラゴヴィッチ大使は「両国の友好関係は長く続いています。セルビアには私たちが誇る歴史、伝統、文化が存在します」と話し、今回のイベントを通してセルビアと日本の相互理解が深まることを期待しました。

 

　セルビアの紹介コーナーでは、ネマニャ･グルビッチ文化担当、長門ティヤナ大使秘書、小柳津千早通訳が、同国の基本情報、政治、経済、日本との外交関係、文化、習慣、料理、観光名所、世界遺産などをスライドを使って日本語で紹介。クイズ形式でセルビアに関する知識を試すコーナーを取り入れるなど、リラックスした雰囲気の中で講座は進行しました。

　第2部では、大使館主催イベントでは恒例となっている東京外国語大学・民族舞踊団によるセルビア民族舞踊「コロ」も披露され、参加者は舞踊団の激しいダンスと伝統音楽に目を奪われていました。

　最後はお待ちかねのセルビア料理が登場。美味しい食事を味わいながらも、参加者のセルビアへの関心は深まる一方のようで、大使館スタッフへ積極的に質問する姿が多く見られました。

 

　今回の講座はキャンセル待ちが発生するほど人気が高く、その結果、会場は満席になりました。参加者の皆さまからも大変好評を頂きました。既に今年9月に第2回目の開催が予定されているほか、大使館スタッフによる他都市での出張講座という案も出るなど、詳細をこれから詰めていく形になりそうです。セルビア大使館としては、日本の皆さまに自国の素晴らしさを紹介できる機会ということで、喜んでご協力させていただく次第です。

 

　この場をお借りして、大使館員一同、NHK文化センターのスタッフの方々、セルビアにご興味をお持ち頂いた参加者の皆さまに、あらためて感謝申し上げます。またお会いできる日を楽しみにしております！