Printer Friendly Version 詩の朗読会&トークショー「セルビアと日本 響き交わす現代詩」が開催されます(会場訂正) @ 1 November 2013 04:57 AM
「セルビアと日本 響き交わす現代詩」と題したトークショー及び詩の朗読会が11月15日(金)、東京大学の本郷キャンパスで開催されます。
 
 このイベントのために、ベオグラード大学文学部日本学専攻課程教授で詩人の山崎佳代子さんとヴォイスラヴ・カラノヴィッチさん、ドゥシコ・ノヴァコヴィッチさんが来日。この機会にセルビアの文学に触れてみませんか。
 
 
「セルビアと日本 響き交わす現代詩」
通訳つき・入場無料・予約不要
 
出演:山崎佳代子、ヴォイスラヴ・カラノヴィッチ、ドゥシコ・ノヴァコヴィッチ
司会・進行:加藤有子・亀田真澄
日時:11月15日(金) 16時40分~18時20分
場所:東京大学(本郷キャンパス)法文2号館 地階2019・2020号室 現代文芸論演習室
主催:東京大学文学部現代文芸論研究室・スラヴ語スラヴ文学研究室
問い合わせ先:
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学文学部現代文芸論研究室
電話/Fax 03-5841-7955  メール genbun@l.u-tokyo.ac.jp
 
最新情報はこちら。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/genbun/131115serbia.html
 
 
「セルビア詩人とのひと時」(関係者のみ)
 
日時:11月16日(土) 15時30分~17時30分
場所:日本ペンクラブ3F大会議室
(〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町20-3 電話:03-5614-5391)
 
プログラム
*挨拶:佐藤アヤ子国際委員長
*山崎佳代子氏(詩人):セルビア詩人の紹介とセルビアの現代詩の状況
*奥彩子氏(共立女子大講師):セルビア文学の状況 
*セルビア詩人・山崎佳代子氏による朗読(通訳 山崎佳代子)
*質疑応答
*閉会
 
参加者:ペンクラブ会員+山崎氏関係者(事前申込が必要。大使館にご連絡ください)
定員:最大40名
担当事務局 井出勉事務局長代理
終了後懇親会を予定。
 
 
 
詩人たちのプロフィール
 
 
ヴォイスラヴ・カラノヴィッチ
 
 
 1961年、スボティツァ市に生まれる。ノヴィ・サド大学文学部卒業。詩人、エッセイスト。作品は、英語、ドイツ語、イタリア語や日本語など二十数か国語に翻訳されている。セルビア国営ラジオ演劇セクション編集者。テレビでは、現代詩を扱う『詩が描く輪』を制作。作品の邦訳は『現代詩手帖』、『びーぐる』などに発表されている。チャールズ・シーミッチ編集の英語によるセルビアの詩のアンソロジーにも作品が収録されている。
 詩集に、『キーボード』(1986年)、『目覚めの記録』(1989年)、『険しい情景』(1994年)、『大地の息子』(2000)、『躍る光』(2003年)、『物たちの息(選詩集)』(2005年)、『僕たちの空』(2007年)、『内なる人間』(2011年)。今夏、エッセイ集『静かな灯』が刊行予定。
 ブランコ・チョビッチ賞、ブランコ・ミルコビッチ賞、メシャ・セリモビッチ賞、ディス賞、ジューラ・ヤクシッチ賞、バスコ・ポパ賞、ひまわり賞、ズマイ賞など、セルビア現代詩に贈られる文学賞を数々受賞、セルビア現代の抒情詩を代表する、透明な光に満ちた形而上詩人。
 セルビア・ペン・センター会員、セルビア文芸協会会員。
 
 
ドゥシコ・ノヴァコヴィッチ
 
 
 1948年、ティトーグラード(現ポドゴリツァ)に生まれる。ベオグラード大学文学部中退。詩人。『文学』、『文学の言葉』など文芸誌の編集に携わった。セルビア文芸協会書記長。父は軍のパイロットでマケドニア人、民謡歌手の母はモンテネグロ人。父を亡命させた厳しい政治状況の中で少年時代を過ごす。マケドニア、モンテネグロ、セルビアと三つの地域を転々と移動して。家族が冷戦構造の闇に翻弄された苦い体験は、社会的な問題をアイロニカルに歌い上げる抒情詩として昇華されている。作品は英語、ドイツ語、フランス語、マケドニア語、ポーランド語など十数か国語に翻訳されている。チャールズ・シーミッチ編集の英語によるセルビア詩のアンソロジーにも作品が収録されている。
 詩集には、『鏡を知る者』(1976年)、『廊下を通って』(1991年)、『街角の監視員』(1986年)、『僕は月を選んだ(選詩集)』(2003年)、『女神たちに届けた』(2005年)、『いつ灯を消そうか』(2010年)ほかなど多数。
 ミラン・ラキッチ賞、若きストルーガ賞、ブランコ・チョビッチ賞、ブランコ・ミルコビッチ賞、メシャ・セリモビッチ賞、ディス賞、ジューラ・ヤクシッチ賞、バスコ・ポパ賞、ズマイ賞など、セルビア現代詩に贈られる文学賞を数々受賞、社会や時代の闇に光を当て、ほろ苦いユーモアでうたいあげる詩人。
 
 
山崎佳代子
 
 
 1956年生、静岡市出身。詩人、翻訳家。北海道大学文学部卒業。2003年ベオグラード大学にて博士号取得(『1920年代の日本アヴァンギャルド詩の発展、セルビア文学との比較考察』)。ベオグラード大学文学部日本学専攻課程教授。ベオグラード在住。セルビア文芸協会会員(副理事)。
 詩集に、『みをはやみ』(二〇一〇・書肆山田)、『アトス、しずかな旅人』(二〇〇八・書肆山田)など。翻訳書に、ダニロ・キシュ『庭、灰』(二〇〇九・河出書房世界文学全集)など。エッセイ集に『そこから青い闇がささやき』(二〇〇四・河出書房新社)など。谷川俊太郎、白石かずこのセルビア語による翻訳詩集を編む。セルビア語と日本語で詩を書く。作曲家松下耕の合唱曲のために作詞多数。
「セルビア・ペン海外翻訳功労賞」、セルビア翻訳者協会「翻訳功労賞」、セルビア文学者協会「国際詩人モラヴァ賞」受賞。