Printer Friendly Version セルビアから詩人が来日 大使館で朗読会(2013/11/14) @ 27 November 2013 04:34 AM
 セルビアで活躍する現代詩人のドゥシュコ・ノヴァコヴィッチさん、ヴォイスラヴ・カラノヴィッチさん、ベオグラード大学日本学専攻課程教授の山崎佳代子さんの来日を記念して、詩の朗読会が11月14日(木)、在日セルビア共和国大使館で開催されました。
 
 このイベントには、山崎さんと交流のある詩人の谷川俊太郎さん、白石かずこさん、高橋睦郎さんをはじめ、日本ペンクラブ、国際俳句交流協会、日本セルビア協会、大学、メディア、出版社から総勢25名が出席しました。
 朗読会は、グリシッチ臨時代理大使のスピーチの後、ノヴァコヴィッチさん、カラノヴィッチさんが自作の詩や過去の詩人作品を詠み、山崎さんがその日本語訳を朗読、時に解説を加えるという流れで進行しました。
 セルビアの代表的詩人の中には、ステヴァン・ライチュコヴィッチ、ミロシュ・ツルニャンスキー、デサンカ・マクシモヴィッチら著名作家が名を連ね、山崎さんは彼らの代表作を美しく、力強い肉声で詠み上げました。
 朗読会終了後には、詩人たちと直接触れ合う懇親会が設けられ、日本・セルビア間の友好を育む貴重な交流の場となりました。
 
 今回の来日は、昨年の日本セルビア友好130周年事業の一環として行われ、日本の各大学所属のスラブ研究センター、セルビアの文化省、外務省の後援で実現されました。
 山崎さんたちは14日~22日まで日本に滞在。大使館での朗読会の翌日には「セルビアと日本 響き交わす現代詩」(東京大学本郷キャンパス)、2日後には「セルビア詩人とのひと時」(日本ペンクラブ)と題したイベントを開催し、出席者と直接言葉を交わしながら、詩の奥深さを伝えました。
 なお、これらのイベント以外にも北海道大学、神戸大学で講演を実施するなど、日本各地に足を運び、とても充実した時間を過ごされました。