Printer Friendly Version 現代美術展「2+2 Report」開催のお知らせ @ 15 September 2015 07:44 AM
 現代美術展「2+2 Report」が10月19日~23日、セルビア共和国大使館で開催されます。
 
 2015年5月から6月にかけて、セルビア国営放送ギャラリーにおいて、ミラン・トゥーツォヴィッチ、サーシャ・マリアノヴィッチ、倉重光則、吉岡まさみの4人展「2+2」が開催されました。本展はその報告として、セルビア共和国大使館内で初めて開催される現代美術展となります。世代、世界観や手法がまるで異なる4人の作家によって生み出される現代美術の可能性をぜひご期待ください。
 
 
会 期: 2015年10月19 日(月)-23 日(金) 11:00-17:00(入場16:30 まで)
      ※10月19 日(月)のみ15時から水野俊介による5弦ウッドベース演奏
会 場: セルビア共和国大使館 東京都品川区北品川4-7-24
入 場: 無料
参加アーティスト:
      ミラン・トゥーツォヴィッチ (油彩を中心とした絵画作品)
      サーシャ・マリアノヴィッチ (アニメーション作品)
      倉重光則 (大使館の庭にインスタレーションを設置)
      吉岡まさみ (テープによる作品)
 
※大使館に駐車場はございません。近隣の私営駐車場または公共交通機関をご利用ください。
 
 
アーティスト紹介
 
ミラン・トゥーツォヴィッチ
 
 1965年にセルビアのボジェガ市に生まれ、1991年ベオグラード芸術大学応用美術学部彫刻科を卒業すると、彫刻から絵画に転じ、精力的に制作し、作品を発表し続けている。伝統的なヨーロッパの油絵の技法を駆使しながらも、現代のわれわれの心に静かに訴えかけてくるメッセージを備えている。セルビア国内はもとよりヨーロッパ各地の美術館でも発表し、2013年には日本でもはじめての個展を開催している。セルビアの現代美術を代表する画家である。
 
 
 
ーシャ・マリャノヴィッチ
 
 1976年セルビア、マイダンペクに生まれ、2006年ベオグラード大学美術学部修士課程修了。素描、絵画、映像、オブジェなど表現は多岐に渡るが、一貫して社会や家庭における人間関係を洞察するドキュメンタリータッチの作品である。セルビアで期待される新進気鋭の作家である。
 
 
 
倉重光則
 
 1970年代初めから、今日に至るまで光(ネオン、蛍光灯)を素材として使い、矩形の絵画を思考してきた作家である。常に絵画はどうあるべきか、いう問いを自らに問い続けて、ヴィデオ作品も手がけ、空間を意識している。海外でも活躍しており、アメリカ、ドイツ、スイス、タイ、中国で、作品を発表している。昨年、岡山県の奈義町現代美術館での個展は青の部屋と赤のヴィデオの部屋が対比をなし、反響をよんだ。
 
 
 
吉岡まさみ
 
 1956年山形県生まれ。1981年に学芸大学を卒業。絵画やインスタレーションに加え、テープインスタレーションと呼ばれる独自のスタイルを築きあげ、時間、空間、意識の概念に対する独特のアプローチが特徴づけるユニークな作品を30年に渡り精力的に作りだしている。作家活動の傍ら、2011年よりSteps Galleryを運営。多くのアーティストの育成に尽力し、セルビア、韓国、中国、ドイツ等のアーティストを日本に紹介する企画を取り入れ、文化交流に力を入れている。 
 
 
 

サーシャ・マリアノヴィッチ、吉岡まさみ、倉重光則、ミラン・トゥーツォヴィッチ

 

 
セルビアで開催された展覧会の様子