Printer Friendly Version 「セルビア・日本現代美術交流展 - LIFE and DEATH -」開催のお知らせ @ 29 March 2017 07:10 AM
セルビアと日本の若手作家による「セルビア・日本現代美術交流展 - LIFE and DEATH -」が4月20日~28日に、セルビア共和国大使館で開催されます。
 
日時:2017年4月20日(木)~28日(金) 11時~17時 会期中は無休
会場:在日セルビア共和国大使館 アクセス
入場:無料 ※一般開放されます。皆様のご来場をお待ちしております。
主催:在日セルビア共和国大使館
協賛:株式会社アラカ・早稲田大学長谷見研究室
協力:Steps Gallery・宮川びび(広報)
 
 
 
 
作家と展示内容
 
ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチ・・・彫刻数点とその制作過程動画
 
ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチは、人体を金属で制作しています。本展のために制作した新作を交えて彫刻作品で構成します。展示作品のひとつである【Aylan】は、トルコの浜辺で遺体でみつかった移民の少年の名前です。少年の姿は、私たちの誰もが、報道で目にした最もショッキングな映像のひとつとして記憶しています。「目が透明なのは、彼の中にもうこれ以上の表現、心理、強さがないことを表している。」とトゥーツォヴィッチは語ります。この作品を通して、政治家の管理のもと、人体が人間的な扱いを受けない移民の少年の死を、私たちは決定的なものにするでしょう。
 
古賀亜希子・・・写真作品20点
 
古賀亜希子は、近年、幼少時代の自身をテーマに写真作品を作り続けています。本展では、幼少の頃に使用していたりかちゃん人形のシリーズ【Licca】、人形の衣類や小物を写した最新作品【美しいものや不気味なもの】を中心に20点の写真作品で構成します。写真におさめられた人形や小物は、見るものに身体や死体を想像させます。そこに映し出されたものは、過去の自分の遺物といえますが、単に過去に存在した自身の痕跡と向き合う行為に止まりません。 古賀の作品は、過去と記憶と現在の空間が複雑に絡まって、特殊な時間と空間の広がりを存在させ、「今、ここに在る」ことの意味を問いかけます。
 
テーマ「LIFE and DEATH」
 
「人形(ひとがた)」と静かに向き合ってきた2人の作家の作品は、手法も形態も異なりますが、どちらも共通してそれぞれの作品から「死」というものを直感させられます。それは生体(身体)から死体への推移を目の当たりにすることでもあり、作品を通して、私たちは自身を取り巻く「生」と「死」の意味を考察するきっかけになることでしょう。
 
作家紹介
 
ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチ
 
プロフィール
1990年、ベオグラード市(セルビア)に生まれる。2012年に国立ベオグラード芸術大学美術学部彫刻科を卒業し、同校にて修士課程終了。現在、イタリア国立アカデミーブレラ美術学校彫刻科に在籍し、ミラノに活動拠点を持つ。ツェプテル美術館(セルビア)に作品が収蔵されるなど、セルビアで最も期待される若手作家の一人である。
 
個展
2014年 Aleksandar Djonovicギャラリー(セルビア)
 
主なグループ展
2011年 第2回ドナウビエンナーレ(スロバキア)
2012年 国際ドローイング展(スイス)
2013年 日本セルビア交換交流展(セルビア、東京)
 
パブリックコレクション
ツェプテル美術館(セルビア)
 
公式HP
http://jovanatucovic.com
 
 
古賀亜希子
 
プロフィール
1979年福岡市に生まれる。2002年成城大学文芸学部芸術学科にて東洋美術史、仏教美術を先攻。卒業後、東京綜合写真専門学校にて写真を学ぶ。2009年、ベオグラード(セルビア)にて個展を開催したことをきっかけに、セルビアと日本の文化交流に注力してきた。2012年「ミリツァ・ニコリッチ展」(Steps Gallery、銀座)、2014年「ミレナ・ミロサヴェレヴィッチ展」(同ギャラリー)、2015年「2+2Report展」(セルビア共和国大使館)、そして本展を企画する。
 
個展
2004年 巷房(東京)
2005年 art&riverbank(東京)
2006年 巷房(東京)
2008年 美容室「上松」(東京)
2009年 New Moment Ideas Gallery(セルビア)
2013年 Steps Gallery(東京)
2016年 Steps Gallery(東京)
 
主なグループ展
2014年 第1回清州国際ビエンナーレ(韓国)
2016年 第13回国際ミニチュアビエンナーレ(セルビア)
 
作品集
2013年 Licca
 
公式HP
http://kogaakiko.com/