Printer Friendly Version セルビアのセラコヴィッチ外相は対ISILグローバル連合の閣僚会議に参加しました。外相「セルビアはテロリズム、急進主義、過激派との闘いに積極的に関与している」(2022/5/11) @ 13 May 2022 03:08 AM
 
セルビアのニコラ・セラコヴィッチ外務大臣は11日、モロッコのマラケシュで開催された対ISILグローバル連合の閣僚会議に参加しました。
 
この会議の中でセラコヴィッチ外相は「セルビアはテロとの戦いにおける多国間主義的な要素を重視しており、国連はこの分野での国際協力で重要な地位を占めるべきだ」と述べました。
 
外相は、セルビアが数々の国連安全保障理事会決議、特に非国家主体やテロ組織、および関係する個人への武器禁輸措置の施行に関連する全ての国際的義務を果たしていると述べ、またセルビアがテロに対する15の国際条約の調印国であることを指摘しました。
 
「国連やEUによる多国籍平和維持活動に参加することで、セルビアは地域と世界の安全保障の維持に具体的な形で貢献している」とセラコビッチ外相は述べ、3月29日に国連によるコンゴ民主共和国でのミッションにて悲劇的に命を落としたセルビア軍隊員、デヤン・スタノイェヴィッチ中佐と彼の同僚に敬意を表しました。
 
「セルビアは、他の国際的枠組みの意義を軽視することもしない。だからこそ、発足当初からこの対ISILグローバル連合に参加し、ISILと戦うための国際的な取り組みに無私の奉仕を続けてきた。主に軍事機器や弾薬の寄付、イラク治安部隊の訓練といったような形での貢献だ」と外相は語り、またセルビアはEU加盟候補国として欧州での対テロ政策にも積極的に参加し、EUROPOLとも発展した戦略的協力関係を保っていることを強調しました。
 
セラコヴィッチ外相は、セルビアには外国での戦争や紛争への自国市民の参加、および参加を奨励・組織した者に対する罰則規定が刑法にあることを指摘し、またセルビアの司法当局が外国の戦闘行為に参加した7人に対する手続きを完了し、テロ活動関連の人物に対する複数の捜査が進行中であることを報告しました。
 
外相は、テロリズム、急進主義、過激派との戦いは優先課題であり、セルビアは国内、周辺地域、国際レベルでこれらの課題や脅威と戦うために今後も積極的に関与していくと約束しました。