Printer Friendly Version セルビア南西部の世界遺産、ジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院の壁画修復プロジェクトに関する講演会を開催しました(2022/5/19) @ 20 May 2022 09:08 AM
 
セルビアと日本の友好関係140周年を記念する事業の一環として、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画修復プロジェクトに関する講演会を駐日セルビア共和国大使館にて開催しました。
 
このプロジェクトは、住友財団、そして在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏が代表取締役社長を務められる大日本除虫菊(金鳥)からの資金援助を得て、昨年実施されたものです。講演は本プロジェクトの立案者である美術史家の嶋田紗千氏と、セルビアの中世文化遺産に詳しい東北学院大学の鐸木道剛教授によって行われました。
大使館が主催した今回の講演会とレセプションには、上山名誉総領事や住友財団代表者の方々のほか、日本セルビア協会や千代田ユネスコ協会の代表者の方々、またセルビアの文化遺産を愛する学術関係者の方々などが参加しました。
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、嶋田紗千氏が、セルビアと世界にとってのみならず、セルビアと日本の文化交流と協力にとっても非常に重要なプロジェクトを企画・実施したことに感謝しました。また、このプロジェクトの持つ意義を認識し、資金面で支援を行った住友財団と金鳥にも感謝の意を述べています。
 
大使は「文化遺産とは、私達が過去から受け取ったものであり、現在においてはそれを楽しみ、またそこから学び、将来の世代に対してはこれを保存し、受け継がせるためのものなのです」と続け、このような重要な任務をセルビアに与えたプロジェクトに参画する全ての人々に対して感謝の意を表し、挨拶を終えました。