アナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は9月28日に行われた岸田文雄首相との会談にて、セルビアの代表として私達の偉大な友人であり、両国のパートナーシップと政治・経済関係の強化に多大な貢献をした安倍晋三元首相の国葬に参列できたことを非常に光栄に思う、と述べました。
迎賓館赤坂離宮にて持たれたこの会談でブルナビッチ首相は、東京での滞在中にセルビアに投資している企業の代表者達とも話をしたと述べ、日本電産(Nidec)、矢崎総業、Toyo Tiresといった数多くの企業が進出し、セルビアで4千人を雇用していることを誇りに思うと付け加えました。
岸田首相は、安倍晋三元首相の国葬に参列したブルナビッチ首相に感謝の意を表し、2018年に安倍首相によるセルビア訪問があった後に日本企業によるセルビアへの投資が増加したことに言及しました。
また岸田首相はセルビアと日本が外交関係樹立140周年を迎えたと付け加え、これに関して両国間の友情や協力関係に触れました。
またブルナビッチ首相は同じく28日、セルビア・日本友好議員連盟の代表者達とも面談し、両国関係に関わる様々なテーマについて話し合いました。
ブルナビッチ首相はこの朝食会で、9月27日はちょうど140年前にセルビア・日本両国の友好と外交関係が樹立された日にあたる、と指摘しました。
ブルナビッチ首相は「日本が現在欧州で発生している出来事をはじめ、私達全てが世界で直面している様々な課題をどのように見ているのか、皆さんからお聞きしたいと思います」と口火を切り、セルビアとの友好関係を築こうとする朝食会参加者達の姿勢に対して「皆さんの活動は政治的にも経済的にも、また人道的にも、あらゆる意味で私達にとって大きな意味があるのです」と評しました。
朝食会には長年にわたって日本・セルビア友好議員連盟の会長を務める逢沢一郎氏と同議連の城内実氏と笠浩史氏、そして在阪セルビア名誉総領事で株式会社「金鳥」の上山直英社長、日本セルビア協会会長でベオグラード名誉市民でもある長井忠元駐セルビア大使が出席しました。
逢沢会長はブルナビッチ首相を歓迎し、今後もセルビアと日本の関係発展に寄与していきたいと述べました。
また同じ28日にブルナビッチ首相は河野太郎デジタル化担当大臣とも会談し、市民と経済にとって重要なデジタル化の意義と電子行政の発展について意見を交換しました。
その中でブルナビッチ首相は「“デジタル・セルビア”がJICA(国際協力機構)と共同で実施している集中成長期のスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム、”Ninja”(Next INnovation with JApan)の実施開始を心待ちにしています」と述べています。
ブルナビッチ首相は河野大臣との会談の中で、デジタル変革の分野におけるセルビアの可能性、特にセルビアの人工知能研究所やBIO4キャンパスとの人工知能分野での両国協力の可能性について触れました。
ブルナビッチ首相は、今年祝われている両国関係140周年の記念品と、日本市場にも輸出されているセルビアのワインを贈呈し、河野首相からも28日に誕生日を迎えたブルナビッチ首相にプレゼントが贈呈されました。
出典/写真:https://www.srbija.gov.rs /タンユグ通信社
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