Printer Friendly Version 大使館にて文学作品の翻訳に捧げる夕べを開催(2022/10/05) @ 6 October 2022 06:05 AM
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念行事の一環として、駐日セルビア共和国大使館は、文学作品の翻訳と両国の文化交流を強化する上でのこの分野の重要性をテーマとした夕べを開催しました。
 
この夕べには、セルビアの著名な翻訳者・日本語講師で、今年セルビア共和国功労金章を受賞した山崎ヴーケリッチ洋氏と、ベオグラード大学文学部日本学科教授の山崎佳代子氏が講演を行いました。お二人のセルビア文学者ニェゴシュとイヴォ・アンドリッチの作品の翻訳は幻戯書房から出版されています。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は開会の辞の中で、140年前のセルビア国王ミラン・オブレノビッチ1世と明治天皇の間の手紙の交換、正確にはその翻訳の交換から始まった両国の作家コミュニティや国民、文化一般の絆の重要性を強調しました。
 
大使はまたアンドリッチの言葉を引用し、翻訳者は常に分裂している世界において最高の理解者および仲介者であり、今日ある諸国民の間の親密さは、とりわけ翻訳者に感謝すべきものだと指摘しました。
 
コヴァチュ大使は地理的にも文化的にも離れた両国民を結びつけ、相互理解を深める上での山崎ヴーケリッチ洋氏と山崎佳代子氏の数十年にわたる献身的な働きと、その役割に謝辞を述べ、また日本の読者にセルビア文学の二大巨匠の作品を知る機会を提供した幻戯書房に対しても感謝の意を表しました。
 
この夕べには、在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏や日本セルビア協会会長で元駐セルビア大使の長井忠氏をはじめ、同協会の運営メンバー、学術関係者、その他大使館の友人など約40名が出席しました。