Printer Friendly Version コヴァチュ大使は、国際協力機構(JICA)のNINJA(Next Innovation with Japan)プロジェクト最後のオンラインイベント「Demoday」の参加者に向けて挨拶しました(2023/2/3) @ 6 February 2023 12:12 PM
 
国際協力機構(JICA)バルカン事務所(ベオグラード)は「デジタルセルビア」イニシアティブ(DSI)との連携の下、急速な成長を遂げるスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム「NINJA(Next Innovation with Japan)」のプロモーションとして2月3日に最後のオンラインイベント「Demoday」を開催し、セルビアからのSmartWatering Tapni, ZenHire, DATA DO, OmniShop, Digital Spark, Easypassのスタートアップ7社を紹介しました。
 
駐日セルビア共和国大使館、および駐セルビア日本国大使館はJICAの招聘に応え、セルビア日本商工会(JBAS)とともに、Asia Africa Investment&Consulting、楽天ヨーロッパ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングからの協力を得たこのイベントに参加しました。冒頭では、勝亦孝彦大使、JICAバルカン半島事務所の永田禎章副所長、DSIのネボイシャ・ビェーロトミッチ所長とともに、アレクサンドラ・コヴァチュ大使も参加者に向けて挨拶しました。
 
コヴァチュ大使は、革新的なビジネスモデルと技術で現代社会の諸問題の解決に参加する機会を提供したJICAの継続的な支援と協力とに感謝し、また今回のNINJAプロジェクトがセルビアと日本の140年にわたる友情と相互関係を祝う記念の年に開始されたことを指摘しました。また、遠く離れたこの両国と国民の間の友好関係がこれほど長く続いていることは、特にこの大きな挑戦の時代において、その関係の持続性を証明する好例であると語り、セルビアと日本の関係を更に強化・進化させるための基盤として、革新的アプローチと熱意の共有が重要であると強調しました。
 
コヴァチュ大使は、学習意欲や既成概念を超える探究心がなければ、皇室関係者がベオグラードを訪ねることも、成城大学の創設者が最善の教育方法を求めてベオグラードに足を運ぶこともなく、また蚊取り線香を発明した人物の子孫がセルビアの名誉総領事になったかどうかもわからない、と語りました。このように、今日のセルビアは、安定的で刺激的な投資・ビジネス環境を作ることにたゆまず取り組んでいると語りました。
 
大使は「セルビアは、国や地域の成長と繁栄にとって新技術が持つ高い価値を認識し、地元起業家の才能を強化し、バイオテクノロジー、医療技術、ITなどの分野における新興企業のハブとしての地位を確立する道に乗り出している」と強調しました。またICT分野はセルビアのGDP成長率とデジタル開発に貢献しているばかりではなく、関連する国際的なイニシアティブへの参画や新しい技術施設の開設、高い国際的評価などを通じてもその貢献が目に見える形で示されている、とも述べています。
 
コヴァチュ大使は、今回の「Demoday」が、南東ヨーロッパとアジアのシリコンバレーという友人同士の協力とパートナーシップの新しい章を開く機会であるとした上で、更なる挑戦の待ち受ける未来への道を共に歩みだす強い動機付けだと語りました。