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アレクサンドラ・コヴァチュ大使の岡山市訪問(2024/9/20-21)
 
日本セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長のご招待により、アレクサンドラ・コヴァチュ大使は岡山県岡山市を訪問しました。この二日間にわたる訪問中、大使はセルビアのPRと二国間関係の強化を目的とした一連の会談やプレゼンテーション、インタビュー対応を行い、政治・経済、非政府組織、文化、およびその他の分野の代表者の方々と交流を重ねました。
 
岡山市の大森雅夫市長への表敬訪問では、142年にわたるセルビアと日本の友好関係を共に発展させ、経済、教育、スポーツの分野で岡山との関係を強化していくことへの双方の関心が確認されました。特に来年2025年に大阪で開催される万国博覧会と、2027年にベオグラードで開催される認定博覧会に向けての協力が期待されました。
 
またセルビアでのビジネスおよび投資の潜在力や、日本との協力の更なる強化の可能性について、岡山商工会議所の松田久会頭との会談が行われました。そのほか地元の政治・経済界関係者との意見交換の場も持たれ、大使が登壇した特別フォーラムでは、日本貿易振興機構(JETRO)調査部欧州課長の安田啓氏もセルビアについて講演を行いました。
 
さらにアレクサンドラ・コヴァチュ大使はノートルダム清心女子大学と後楽館高等学校で、学生・生徒や教員に向けてセルビアと日本の関係史について講演を行っています。
 

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大使館にてセルビアワインのプレゼンテーションを開催(2024/9/5-6)

 

セルビア・日本ビジネスクラブのメンバーである日本企業、Makoto Investments社との協力により、9月5日と6日に大使館にて「セルビアワインの夕べ」が開催され、セルビアの有名なワイナリーのワインが紹介されました。

 

挨拶の中でコヴァチュ大使は、長年にわたる協力関係と、今年も大使館で質の高いセルビア産ワインのプレゼンテーションを実現したMakoto Investments社に謝意を表しました。また大使は2025年の大阪・関西万博に向けたセルビアパビリオンの定礎式が9月4日に催されたことを出席者に伝え、同パビリオンへの訪問を呼びかけるとともに、2027年にベオグラードで開催される認定博覧会へも訪れてほしいと呼びかけました

 

大使館協力者の長門ティヤナは日本語でセルビアに関する一般的な情報、そして観光や文化、食についてのプレゼンテーションを行い、続いてMakoto Investments社の子会社であるMonde Deliciousの代表がセルビアのワインルートとワインの品種を紹介しました。

 

このイベントには日本セルビア協会の副会長や、主にサービス業を中心とした中小企業の代表者をはじめ、数多くの来賓が出席しました。また元セルビア駐箚大使で、現在は日本セルビア協会で文化担当の副会長を務める角崎利夫氏が乾杯の音頭を取りました。

 

プレゼンテーションの後に来賓の方々はセルビアワインと料理を満喫しました。

 

 

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セルビア、2025年大阪・関西万博に向けて自国パビリオンの建設を開始(2024/9/4)
 
9月4日、セルビアは2025年大阪・関西万博に向けて、自国パビリオンの建設を開始しました。
 
起工式には、アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使、上山直英在阪名誉総領事、そしてジャルコ・マリノヴィッチ氏率いるセルビア共和国内外貿易省からの代表団が列席しました。日本側からは2025年日本国際博覧会協会(万博協会)、外務省、経済産業省、及び建設を担当する企業の代表者が出席しました。
 
セルビア共和国の万博担当チーム副コミッショナーのマリノヴィッチ氏とコヴァチュ大使はそれぞれスピーチにて、セルビアが自国のパビリオンを有する地域唯一の国として参加する重要性に言及し、セルビアが万博の成功に貢献することを確信していると述べました。また、日本との142年にわたる長い友好と二国間関係を振り返りました。
 
コヴァチュ大使はパビリオンの礎石の象徴性についても触れ、セルビアが日本との協力に尽力していることや、両国とその市民、経済をはじめ数多くの分野を繋ぐ架け橋としての役割を担うことを示していると語りました。セルビアの万博への参加は様々な分野での優れた成果の結晶であり、また国内および地域の経済的繁栄の強化や平和と安定の維持に向けたセルビアの決意を示すものだとも強調しました。
 
万博協会副事務総長である櫟真夏氏と、経済産業省大阪・関西万博統括調整官である森田健太郎氏は、セルビアにパビリオン建設の開始を祝福し、セルビアの担当チームの努力とパビリオンのデザインを称賛しました。
 
 
 

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コヴァチュ大使、広島・長崎への原爆投下79周忌の追悼行事に参加(2024/8/5-9)
 
コヴァチュ大使は広島と長崎への原爆投下79周忌に際し、毎年8月6日と9日に開催される追悼式典にセルビアを代表して出席しました。
 
式典の前日、大使は両都市の記念碑に献花し、日本の政府関係者や外交団のために催された夕食会に出席しました。両市での滞在中は両市市長、衆議院議長、国会議員、および県や市議会の代表者と表敬会談を行い、両国関係を更に深化させるための取り組みの重要性を強調しました。
 
また日本のメディアに対しては、原爆犠牲者に敬意を表し、このような悲劇を記憶することの意義、そしてセルビア共和国が支持している平和と人間の尊厳の価値の大切さについて短い声明を発表しました。
 
これら公式プログラムに加え、コヴァチュ大使は、両都市の文化、歴史、慣習に触れることを目的とした諸活動にも参加しました。広島では主賓として上田流茶道の茶会に招かれましたが、この茶会には、日本がG7議長国を務めた2023年に開催されたG7サミットにて、G7各国首脳の夫人も招待されています。
 
 
 
 

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東京で開催された世界料理フェスティバルでのセルビアのプロモーション(2024/6/29-30)
 
東京の墨田区で6月29日と30日に開催された世界料理フェスティバルでは、Krem Entertainment社がセルビア料理とワインをブースで販売しました。
 
付随する文化プログラムの一環として、セルビアの紹介に関するセグメントが用意され、第一書記官のマリヤ・ペリシッチ氏と大使館のティヤナ・ナガト氏が、集まった市民に対してセルビアの観光名所、文化、ガストロノミーについての様々な情報を紹介しました。また、セルビアの伝統衣装の一部が展示され、訪問者は伝統的なコロダンスの基本的なステップを学ぶ機会がありました。
 
ブースには多くの来場者が訪れ、セルビアの特産品を試食しました。
 

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環境保護分野における中間貯蔵・環境安全事業株式会社 (JESCO)との協力継続(2024/6/13)
 
6月13日、セルビア環境保護省のイヴァン・ジュリチコヴィッチ氏、 大阪大学の中野武教授、および中間貯蔵・環境安全事業株式会社 (JESCO)のプロジェクトマネージャーである沖宏樹氏が大使館を訪問し、環境保護分野におけるプロジェクトでのセルビアと日本の機関の協力継続について報告しました。
 
イヴァン・ジュリチコヴィッチ氏はHIPペトロヘミヤ、パンチェボ市公共事業局、およびベオグラード大学林業学部からの4人の専門家とともに参加した、2024年6月3日から13日までJICAが日本で主催した研修プログラムについての情報を提供しました。彼は、この研修が環境保護分野における先進的な日本の技術を理解し、セルビアの機関の今後の活動に応用できる知識と経験を得る貴重な機会であったと評価しました。
 
中野教授は、セルビアの専門家との継続的な協力に満足していることを表明しました。
 
コヴァチュ大使は、環境保護分野における共同プロジェクトが両国間の最も重要な協力形態の一つであることを強調しました。大使は、今後のプロジェクトの実施におけるあらゆる取り組みに対する大使館からの支援を約束しました。
 
 

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日本・セルビア映画祭 (JSFF)のための大使館でのレセプション(2024/6/13)
 
2024年6月13日、日本・セルビア映画祭 (JSFF)のために大使館でレセプションが開催されました。映画祭は6月14日から16日まで東京で開催されました。
 
一等参事官のマリヤ・ペリシッチは、映画祭の10周年記念を迎えたことを祝福し、今年はより多くの日本の観客が選ばれた日本とセルビアの映画を見ることができることを嬉しく思うと述べました。彼女は、この種の協力が両国間の文化交流と関係を深める上で重要であることを強調しました。
レセプションにはプロデューサー、参加者、および審査員が出席し、長年の協力と支援に対して大使館に感謝の意を表しました。
 
映画祭のプログラムディレクターであるヤクシャ・ニコディイェビッチは、セルビア共和国文化省の支援についても言及し、日本でのセルビア映画とセルビアでの日本映画が非常に好評であると述べ、将来的には映画祭の意義と規模がさらに大きくなることを期待していると語りました。
 
映画祭の審査員長である監督のピーター・ウェバーは、彼が非常に評価する両国の映画産業を結びつけるプロジェクトに参加できることに満足していると表明しました。また彼は今年の秋にセルビアで映画を撮影する予定であることを発表しました。
 
レセプションでは、セルビア産のワインと料理が提供されました。
 

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追悼集会「鈴木道隆教授を偲んで」(2024/6/8)
 
駐日セルビア共和国大使館で、セルビア中世文化遺産の専門家であり、セルビア旗勲章第三等級章を授与されたビザンチン学者、鐸木道剛教授の死を悼む追悼集会が行われました。
 
会には日本正教会のセラフィム大主教と聖職者、上山直英在阪セルビア共和国名誉総領事、日本セルビア協会の長井忠会長をはじめ、各大学教授、鐸木教授の元教え子、友人、そして彼の業績を称える人々が列席しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、鐸木教授への黙祷を呼びかけ、その後、日本でセルビアの文化と言語を普及させるための彼の多大な貢献や、セルビアと日本の大学間の協力関係の構築に対する功績を強調しました。
 
大使は、鐸木教授が自身の告白によれば、セルビアとその宗教的および文化的遺産に深い精神的なつながりを感じており、ビザンチン学者として中世のイコンやフレスコ画の専門家として、この遺産の保存と育成に向けて自らの専門知識を注いだことを述べました。
 
また、岡山大学でのセルビア語学習の普及における卓越した業績を思い起こし、退職後も東北学院大学での活動や日本セルビア協会内での取り組みを通じて、学術的およびその他の関係の構築に尽力し続けたことを指摘しました。
 
セラフィム大主教は、日本正教会における鐸木教授の重要性と正教の価値観と影響を広めるための彼の不断の努力を強調し、また他の講演者も、鐸木教授の卓越した知識を強調し、彼が関わったプロジェクト、特に正教の宗教施設の修復に関するものを紹介していました。
 
日本・セルビア友好議連の逢沢一郎会長からも弔電が送られ、鐸木教授がその広範な知識と熱意によって、日本とセルビアの友好関係の発展に貢献したと述べました。
 
プログラムは、鐸木教授の影響を受け、セルビアで中世の文化および宗教遺産の修復プロジェクトを実施した美術史家の嶋田紗千氏によって進行されました。
 

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セルビア政府・経済代表団の訪日(2024/6/4-6)
 
セルビア共和国政府内外通商大臣のトミスラヴ・モミロヴィッチ氏を団長とし、同政府科学・技術開発・イノベーション大臣のイェレナ・ベゴヴィッチ氏と経済大臣のアンドリヤナ・メサロヴィッチ氏、セルビア商工会議所会長のマルコ・チャデジュ氏、大統領投資顧問のダニロ・チツミル氏、そして関連省庁および経済部門の代表者たちが参加した政府・経済代表団は、6月4日から6日にかけて日本に滞在しました。この訪日中、代表団メンバー達は経済、科学、AI、外務を担当する日本の諸大臣や副大臣と会談を持ちました。
 
ここ40年で最大規模のセルビア代表団による今回の訪日は、今年5月のセルビアでの新内閣発足直後に実現したもので、セルビアが日本との政治および経済関係を強化するだけでなく、他の分野(環境保護、インフラ、エネルギー、イノベーション、情報通信技術など)においても二国間協力を強化する意向を再確認するものとなりました。140年以上にわたる友好関係を維持してきたセルビアと日本の協力拡大は、昨年末の東京でのセルビア・日本ビジネスクラブの発足や、2025年の大阪・関西万博へのセルビアの参加、新たな協力プロジェクトの検討、契約基盤と制度的枠組みの更なる強化といった事項にも反映されています。日本側には、2027年にベオグラードで開催される予定の認定博覧会への参加も呼びかけられました。
 
今回の訪日プログラムには、経団連でのビジネスフォーラムの開催、セルビア企業のPRと日本での潜在的なパートナーとの接触を目的としたイベント(B2B)、大使館でのセルビア・日本ビジネスクラブのメンバーを対象としたレセプション、セルビアに進出している日本企業の代表者との会談が含まれていました。
 
またモミロヴィッチ大臣は、日本での滞在中に日本経済新聞のインタビューも受けました。
 

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東洋英和女学院大学生涯学習センターのセルビアに関するコース受講生がご来館(2024/5/28)
 
2024年5月28日、東洋英和女学院大学生涯学習センターでのセルビアに関するコースの受講生の皆さんが、指導教員である町田小織氏とともにご来館なされました。
 
受講者の皆さんは、セルビアでの生活ぶり、特に習慣や民族衣装、教育制度、食文化、経済協力、日本からの投資などについて、一等書記官のマリヤ・ペリシッチ、そして大使館アシスタントの長門ティヤナと意見を交換されました。
 
町田小織氏は、大使館の協力に感謝し、今後も同様のプロジェクトの実現に向けて協力を継続することに意欲を示されました。
 

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横浜でのセルビアのプロモーション(2024/5/25-26)
 
今年もテレビ神奈川からの招待とアメニックスグループのご支援により、大使館はヨコハマで開催された伝統的な二日間(5月25-26日)にわたるイベント「かながわMIRAIストリート」に参加しました。このイベントは数千人の来場者を集めています。
 
セルビア大使館のブースでは、大使館の代表者やセルビア製品の輸入業者によるPRのもと、セルビアに関する様々な情報や日本で販売されている食品(ワイン、セルビア料理のレトルト)などが紹介されました。
 
このイベントではセルビアのほかにハンガリーがブースを出展しましたが、他にも日本の企業や各組織、および機関も出展していました。
 
ブースを訪問中、コヴァチュ大使はテレビ神奈川の熊谷典和社長や、セルビア大使館の参加を支援する企業の代表者と歓談しました。
 
熊谷氏との対話では、長年にわたる協力関係を今後も継続していくことへの両者の用意が確認され、また神奈川県でのセルビア大使館によるこれまでの非常に積極的な活動や、来年2025年に大阪で開催される万博にセルビアが参加することなどを鑑み、今後の協力拡大の可能性についても意見が交換されました。
 

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在日セルビア人の集い(2024/5/25)
 
在日セルビア人と大使館の絆を強化することを目的に、約60人のセルビア国籍の人々とその家族が参加する懇親会を開催しました。
 
コヴァチュ大使は出席者に感謝の意を表し、特に多くの若い世代の人々が参加していることを評価しました。大使は大使館が今後も日本に居住するセルビア人にとって第二の家となり、活発な交流と協力の場であり続けると語りました。
 
また大使館の活動をこれからもソーシャルメディア等でフォローし、大使館が主催または支援する今後の文化イベントに参加するよう呼びかけました。
 

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NHK文化センターとの協力によるセルビアのプレゼンテーション(2024/5/24)
 
神奈川県町田市のNHK文化センターの講座を受講する20人の方々を対象にした、セルビアに関するプレゼンテーションが大使館で開催されました。
 
最初に、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官がお客様を迎え、過去数年間の関東地方の様々な文化センターとの協力関係を振り返りながら、ぜひセルビアを訪れられ、その美しさを直に体験されるよう呼びかけました。
 
日本語で行われた当館スタッフの長門ティヤナによるプレゼンテーションでは、お客様はセルビアの料理を堪能されながらセルビアの伝統や文化、観光資源について学ばれていました。
 

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東洋英和女学院大学生涯学習センターにてセルビアに関するプレゼンテーションを実施(2024/5/21)
 
セルビア大使館は今年も東洋英和女学院大学との協力のもと、同学の六本木キャンパスで町田沙織講師が担当する学生・市民のための生涯学習講座の一環として、セルビアに関するプレゼンテーションを行いました。
 
5月21日、大使館の協力者である長門ティヤナは、13名の受講者を前に、セルビアの文化遺産や習慣、観光、日本との関係、スポーツ、食などについて、日本語でプレゼンテーションを行いました。
 

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NPO法人「J-Win」メンタープログラム受講者と青山学院大学学生とのディスカッション(2024/5/15)
 
5月15日、青山学院大学との協力のもと、NPO法人「J-Win」のビジネスウーマン向けメンタープログラムの受講者とコヴァチ大使の参加したディスカッションが当大使館で開催されました。
 
デロイト・トーマツ・グループの奥谷恭子氏と東京ガスiネットの鴫谷あゆみ氏に加え、政治・経済におけるジェンダー平等の推進に関する今回の議論には、青山学院大学から2年続けて2人の教授と11人の学生が参加しました。ちなみに同学はベオグラード大学と協力協定を締結しています。
 
ディスカッション冒頭の挨拶で、コヴァチュ大使は学生たちの参加に感謝の意を表し、大使館でのディスカッションはまさに彼らの将来のキャリア構築を支援し、社会における若者の役割を強化するという考えのもとに組織されたものだと述べました。大使はまた「J-Win」メンタープログラムの目指す目標や、SDGsの目標5となっているジェンダー平等の達成に向けてのセルビアの進展ぶりや成果について話しました。
 
これに続いた活発な議論の中で、プログラムの受講者たちはキャリアの進展中に自らが直面した経験や課題を共有しました。また日本社会における女性のさらなるエンパワーメントの必要性に応えるための現在みられている実践や取り組み、および企業での事例についても言及しました。参加した学生たちは、家庭や社会、教育の現場での観察と経験を発表しました。学生たちはまた、世界および国内でのジェンダー不平等の原因、セルビアの外交界および社会における女性のエンパワーメントをめぐる現状、ならびにジェンダー差別に対する既存の法制的解決策および仕事と家庭のバランスを支援するための対策などについて関心を示していました。
 

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大使館でセルビアの国家シンボルをPR(2024/5/13)
 
5月13日、NGO「国歌の輪」の協力のもと、セルビア国歌「正義の神よ」の歴史や演奏を通してセルビアを知ってもらうことを目的としたプロモーションイベント、「国歌を通してセルビアを知ろう」が大使館で開催されました。
 
冒頭、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使が参加者を出迎え、同NGO代表者の発案に感謝しながら、セルビアと日本の長い二国間関係、そしてセルビアの国歌が歴史の中でどのような変遷をたどってきたかについて話しました。また今回のイベントが参加者、同NGOメンバーにとって、セルビア国家のシンボルを知り、その国歌を学ぶまたとない機会となったことに謝意を表明しました。
 
大使館の長門ティヤナがセルビアについて日本語でプレゼンテーションを行い、同NGO創設者である淺見良太氏がセルビアの国歌を紹介し、お終いには45人の参加者で一緒に斉唱しました。
 

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当大使館後援のもと、横浜でソフトバレーボール大会が開催(2024/5/11)
 
5月11日、コバチュ大使は大使館のスタッフと共に、大使館との特別な協力下に初めて開催された横浜市旭区での春のソフトバレーボール大会に参加しました。
 
大会の開会式では、来賓としてコバチュ大使が出席したほか、権藤由紀子区長、伊澤万樹旭区体育協会会長、そして同協会の顧問でもある古川直季衆議院議員が挨拶した。
 
コバチュ大使はスピーチの中で、大使館が日本の地で新しいタイプのバレーボール大会を後援できたことに感謝の意を表明しました。大使はセルビアと日本の長きにわたる絆も紹介し、セルビアが日本で開催されるスポーツ大会、特に球技の大会で数々の素晴らしい成績を収めていることに言及しました。
 
大会には100人以上の市民と選手が参加し、複数のカテゴリーで競い合いました。大使と大使館のスタッフは、その中の一チームとのショーマッチに参加しました。
 

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セルビア新政府が発足、新外相にはマルコ・ジュリッチ氏が就任(2024/5/2)
 
セルビア議会で新政府の発足が議決され、新外相にはマルコ・ジュリッチ氏が選出されました。
 
新政府閣僚は、ミロシュ・ヴチェヴィッチ首相を筆頭に、セルビア議会で公式な宣誓を行い、その4年間の任期を開始しました。アレクサンダル・ヴチッチ大統領も宣誓式に出席しました。
 
政府閣僚の面々が職務に就く際に行った宣誓は次のとおりです。「私はセルビア共和国への忠誠を誓い、名誉を持って憲法と法律を尊重し、政府の一員としての職務を誠実に、責任を持って、そして献身的に遂行し、セルビア共和国の一部たるコソボ・メトヒヤの保全に尽力することを誓います。」
 
セルビア新政府は31名の閣僚で構成され、そのうち5名は無任所大臣です。
 
新外相のマルコ・ジュリッチ氏は、アメリカ合衆国におけるセルビア共和国の特命全権大使としての役職から外務大臣に就任しました。
 
2020年から2024年までの駐米大使としての在任期間中、ジュリッチ氏は共和国大統領と政府の支援を受けてセルビアとアメリカ合衆国の二国間関係の新たな段階の基盤を築き、アメリカ合衆国におけるセルビアの外交的存在を再構築しました。
ジュリッチ氏は、スリナム、アンティグア・バーブーダ、コロンビア、セントクリストファー・ネイビスの非常駐大使としても初めて任命されています。氏はカリブ海諸国連合のオブザーバー、米州機構の常任オブザーバー、カリブ共同体および共同市場でのセルビア共和国全権代表も務めました。氏はアメリカ・セルビアビジネス協議会の設立を提案し、ワシントンの外交執行委員会の理事会メンバーも務めました。
 
駐米大使としての任期中、セルビア議会における友好議員連盟のメンバー議員数も大幅に増加しました。セルビアの外交史上初めて、氏は在米セルビア人ディアスポラの集会を組織し、「絆の強化」という戦略的プラットフォームを作成しました。ここではセルビア人ディアスポラと祖国とのつながりを再構築し、アメリカ合衆国におけるセルビアの国家と国民の利益を促進し、代弁するための継続的な取り組みが目的とされています。
 
2012年から2014年まで、ジュリッチ氏はセルビア大統領の最年少顧問を務め、大統領府の外交政策チームを率いていました。氏はEU加盟交渉プロセスにおけるセルビアの第35章に関する交渉チームのリーダーを務めました。
 
この期間中、氏は今日セルビアで第一次世界大戦の休戦記念日の象徴として広く認知されている「ナタリアのラモンド」のエンブレムをデザインし、共同設計しています。
 
新外相は、2014年から2020年までの6年間、コソボ・メトヒヤ担当局の局長を務めました。
 
同局局長在任期にはそのチームを率い、国内避難民、帰還者、社会的弱者の人々のために、コソボ・メトヒヤで2470の家屋とアパートを建設、および大規模改修しました。ラシュカ・プリズレン教区との協力により、セルビア正教会の教会、修道院、その他の建物45箇所を完全、あるいは部分的に改修しました。これに対し、氏はコソボ・メトヒヤ担当局を代表して、当時のイリネイ総主教からミルティン王勲章を授けられました。
 
コソボ・メトヒヤ担当局局長としての任期中、氏は「サンシャインバレー」居住地、バニスカの「パラダイススパ」観光・健康複合施設、新しい産科病院、数々の保健所、幼稚園、学校、記念碑など、セルビア人にとって重要なプロジェクトを数多く実施しました。
 
その任期中に起こった、いわゆるコソボ特殊部隊による氏への暴力的な逮捕と暴行、その後のプリシュティナの軽犯罪裁判所への連行の出来事はいまだに私たちの記憶に残っています。氏に対して「入国禁止措置に違反した」との理由で、コソボ・メトヒヤから「追放」されることが決定されています。
 
ジュリッチ氏はセルビア政府が発足させたコソボ・メトヒヤ問題解決のための国内対話作業部会のリーダーも務めました。2020年9月には、ワシントンでのベオグラードとプリシュティナの交渉におけるセルビアの国家代表団にもメンバーとして名を連ねています。
 
氏は2012年から2020年まで、プリシュティナの暫定自治機関との交渉プロセスにおいて、セルビアの交渉チームのリーダーを務めました。
 
氏はセルビア進歩党の創設者の一人であり、副党首を務めています。
 
氏は多くの叙勲、表彰を受けています。例えば、セルビア共和国のニェゴシュ三等勲章、ニコラ・テスラ勲章、ミルティン王勲章などがあります。
 
氏は法学士の学位を持ち、英語とヘブライ語に堪能であり、フランス語とロシア語も話せます。
 
氏はアンドリヤナ・ジュリッチ氏と結婚しており、3人の娘(ヨバナ、ミリツァ、ジュルジャ)の父親です。
 

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ネナド・グリシッチ前駐日大使、今年の「春の叙勲」受賞者に(2024/4/29)
 
日本政府は4月29日、今年の「春の叙勲」の受賞者に49の国と地域の出身者が選ばれたことを発表しました。セルビアのネナド・グリシッチ元駐日大使も選出されました。
           
グリシッチ氏は、2013年から2020年まで在任した前セルビア大使として、セルビアと日本の二国間関係の強化と友好促進に対するその貢献が認められ、旭日重光章を受章しています。
 
ここに心よりお祝いを申し上げます!
 

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コヴァチュ大使が、春の園遊会に出席(2024/4/23)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、天皇皇后両陛下の主催により政府関係者、在日外国公館長、社会・経済界の著名人を対象に都内で開催された伝統行事「春の園遊会」に出席しました。
 
大使は、岸田文雄首相をはじめ、齋藤健経産相などの要人と懇談しました。
 
コヴァチュ大使は、日本・セルビア友好議員連盟のメンバーでもある齋藤大臣と、経済分野での両国の協力の可能性や、グリーンエネルギー分野におけるプロジェクトの実現などについて意見交換を行いました。
 

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コヴァチュ大使が皇居三の丸尚蔵館を訪問(2024/4/17)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は19世紀のセルビア人画家による作品を所蔵されているとの情報を得て皇居三の丸尚蔵館を訪問しました。
 
島谷弘幸館長との面談の中で、大使は「三の丸尚蔵館」に1885年にパヴェル・ペトロヴィッチによって描かれ、明治天皇に献上されたハワイのカラカウア王の肖像画が収蔵されていることを確認しました。ちなみにセルビア王国は1882年に日本と二国間関係を樹立しています。
 
コヴァチュ大使はこの日のために特別に展示され、また日本の鐸木道剛教授とセルビア科学芸術アカデミー会員であるミオドラグ・マルコヴィッチ教授がその由来と作者について研究した作品を直接見る機会を得ました。
 

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コヴァチュ大使の関西訪問(2024/4/8-9)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使が関西地方を訪問し、大阪に拠点を置く政府機関代表者や、セルビアにて成功裏にビジネスを展開され、またセルビア・日本ビジネスクラブに加盟されている同地域のパートナー企業の経営陣の方々と個別に会談を行いました。
 
在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏、外務省大阪分室の姫野勉関西担当大使、近畿経済産業局の信谷和重局長との意見交換の中で、コヴァチュ大使は、経済、教育、文化の各分野において、関西地方とセルビア共和国の機関間の協力や具体的な結びつきを促進するための取り組みを継続していくことを確認しました。大使はまた、パートナー企業の現在および将来のプロジェクトの数々が二国間関係全体における上昇傾向を物語る重要なシグナルであり、セルビア市場への進出または投資を考える他の日本企業に積極的な模範を示すものであるとの認識に基づき、関係機関からの支援の重要性と、増加する日本からの投資の安定性と永続性を維持していく上でのその直接的な影響について強調しました。
 
コヴァチュ大使は2025年大阪・関西万博へのセルビア共和国の参加計画についても説明し、ホスト国と全参加国による共同の努力の結果、同万博が成功し、2027年にベオグラードで開催される予定の認定博にも引き継がれることへの期待を表明しました。
 
大阪大学への訪問では、同学外国語学部の筒井佐代学部長やスラブ学を研究する教授陣と会談し、同学における長期にわたってのセルビア語研究の成果についての分析がなされ、また大阪大学とベオグラード大学の将来の協力を視野に入れた枠組みを形成する必要性が相互に認識されました。
 
関西ペイントの毛利訓士社長、トーヨータイヤの清水隆史社長&CEO、ニデックの岸田光哉新社長との会談では、コヴァチュ大使は、潜在的な日本からの投資の誘致と経済関係全般のさらなる改善を目指し、今後の日本におけるセルビアのプロモーションにおいて、セルビア・日本ビジネスクラブが共同で取り組み、その関与を強化していくことを再確認しました。
 
 

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コヴァチ大使、横浜からの代表団と面談(2024/4/3)

古川直季衆議院議員を団長とする横浜の代表団が駐日セルビア共和国大使館を訪問し、日本のレクリエーションスポーツである「ソフトバレーボール」(通常のバレーボールよりも柔らかいボールでプレー)の大会開催について協議し、大会が駐日セルビア共和国大使館の後援で開催されることが合意されました。

大会スポンサーであるアメニックス・グループの田邉利雄名誉会長、横浜市旭区スポーツ協会の伊澤万樹会長、同市スポーツ協会バレーボール部事務局の五十嵐康子氏ら一行は、外国の外交代表団の協賛を得て初めて開催される大会であることを伝え、横浜とセルビアの絆が深まることへの期待を表明しました。

コヴァチュ大使は、代表団の今回のイニシアチブに感謝し、大使館がこのイベントを支援する用意があることを表明しました。大使はまたこの大会が横浜市民にとって、セルビアの豊かなスポーツ文化をはじめ、セルビアをよりよく知る絶好の機会になることを強調しました。またこのような繋がりはセルビアと日本の二国間協力の強化に積極的に貢献するものだと評価しました。

 


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コヴァチュ大使、日本セルビア友好協会の年次総会・レセプションに出席(2024/3/29)

長井忠元駐セルビア日本大使(ベオグラード名誉市民)を長とする日本セルビア友好協会が3月29日、年次総会とレセプションを開催しました。このイベントには、同協会の幹部や多くの会員が出席し、公開された会合とレセプションでは、アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使が名誉ゲストとして招かれました。

大使はレセプションでの挨拶で、セルビアと日本の二国間関係を様々な分野で深めるために尽力されている同協会の会員に感謝の意を表しました。またコヴァチュ大使は、ニコラ・テスラ没後80周年記念の一環として、同協会がニコラ・テスラに関する学術会議を開催し、セルビア大使館から協会の功績を称える表彰状がセルビア建国記念日に際して授与されたことを紹介しました。また大使は、同協会の会員数が増加したことに満足の意を示すとともに、両国および両国民の絆を深めるため、大使館としても今後も協力を続けていく用意があることを強調しました。


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上川陽子外務大臣と駐日女性大使・公使との会談(2024/3/25)
 
上川陽子外務大臣は3月25日、東京で19カ国の女性大使・代理大使と面会し、ジェンダー平等、女性のエンパワーメント、および「女性、平和、安全保障」イニシアティブ(WPS)に関する意見交換を行いました。
 
この場で上川大臣はWPS実施の3つの柱を中心に日本の関連活動について報告し、また各国女性大使はジェンダー平等の強化とWPSに関する国連安全保障理事会決議の実施の観点から、各国の政策と実践について発表しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、ジェンダー政策や、ジェンダー関連予算、法的な割当といった革新的な手段が、セルビアにおける女性の政治参加や指導的地位の向上などにプラスの効果をもたらし、成果を上げていることを出席者に紹介しました。また、上川外務大臣が日本内外でWPSの概念に対する認知度を高め、その可能な限りの幅広い実践を約束したことを歓迎しました。コヴァチュ大使はまた、セルビアがWPSネットワークの一員として、この分野での日本との協力に関心を示していることを表明しました。
 

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旅行会社「ジャンボツアーズ」がセルビアへのツアーを販売(2024/3/8)
 
セルビア・日本ビジネスクラブに加盟する日本の旅行会社「ジャンボツアーズ」は、今年5月よりセルビアへの9日間のツアーを販売します。
 
これにあわせて2024年3月8日、同ツアーのプロモーション・イベントがセルビア大使館で開催されました。このイベントでは「ジャンボツアーズ」の谷村勝己社長がツアーで訪れるセルビア国内の観光スポットを紹介され、ツアー参加者の皆さんはベオグラード、ノヴィ・サド、バーイナ・バシュタ、モクラ・ゴーラ、ズラティボル、ノヴィ・パザル、ソポチャニとストゥデニツァの両修道院、ルタニ山、ソコバーニャ、ゴルーバッツ、レペンスキー・ヴィルを訪れられるとのことでした。
 

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民間外交推進協会(FEC)のセルビア文化フォーラムを開催(2024/3/4)
 
2024年3月4日、民間外交推進協会(FEC)によるセルビア文化フォーラムが大使館にて開催されました。
 
FECは1983年に設立された非営利団体で、約1,000の個人、団体、企業が参加し、主に政治、経済、文化の分野で国際協力・交流等の活動を行っています。文化フォーラムのプログラムでは、諸外国の文化をより身近に、よりよく知ることを目的として、諸外国の駐日大使館にて開催されています。
 
今回のイベントには、FEC幹部をはじめ、各企業代表者、大学教授、アーティストなど、約30名のメンバーが参加しました。
 
コヴァチュ大使は歓迎スピーチの中でセルビアと日本の永続的な二国間関係について触れ、両国の関係は政治的対話と交流の継続だけでなく、豊かなビジネス環境や質の高い対人関係によって強化されてきたと述べました。また、セルビアと日本の文化、スポーツ、学術交流は、両国および両国国民の友好と協力、そして文化の相互理解を向上させるための重要な手段であり続けていると話しました。また、様々な分野における知識の交換や技術革新に貢献し、両国に教育の機会を提供している学術提携や学生間の交流についても言及しました。
 
大使館アシスタントの長門ティヤナは、セルビアの歴史や文化、地理、習慣、言語や文字の特徴、観光名所や著名人、日本との関係などについて日本語でプレゼンテーションを行いました。
 
カクテルパーティーでは、ゲストにセルビア産ワインが振る舞われました。
 

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コヴァチュ大使、日本・セルビア友好議員連盟総会に出席(2024/2/22)
 
セルビア共和国と日本の二国間関係全般の深化、政治対話や議会間交流の強化に向けた大使館の継続的なコミットメントに基づき、日本・セルビア友好議員連盟の総会が開催されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、友好議員連盟の逢沢一郎会長と城内実事務局長の出席のもと、同連盟所属議員の方々をはじめ、外務省や日本セルビア協会、そしてセルビアにて良好なビジネスを展開し、先般発足したセルビア・日本ビジネスクラブの理事会に名を連ねる各企業の代表者を前に挨拶しました。
 
大使は両国の議会間協力の推進にあたっては、日本の国会議員が友好議連の会員拡大をもって大きく貢献していることに触れ、世界的に厳しい状況下でも議会間交流を続けることが、両国の協力関係の強化と相互理解の深化を促進し、またセルビアと日本の経済的結びつきの強化にもつながると語りました。
 
コヴァチュ大使はまた、セルビアが引き続き欧州統合の道を歩むことを約束するとともに、地域の平和と安定の維持・向上のために今後も強く邁進していくことを強調しました。
 
総会ではセルビア・日本ビジネスクラブの結成が歓迎されたほか、セルビアへの日本からの投資の拡大傾向も確認されました。
 
コヴァチュ大使は、2025年に大阪で開催される万国博覧会へのセルビアの参加を成功させるための計画として、その重要性と2027年にベオグラードで開催される認定博覧会との関連性を強調しながら、セルビアが今後予定している活動を紹介しました。
 

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セルビア建国記念日に伴い、大使館が功労のあった個人・団体に表彰状を授与(2024/2/15)
 
セルビア建国記念日を祝してのレセプションが大使館にて開催され、文化、科学、教育、医療、スポーツの各分野で日本におけるセルビアの知名度向上や両国の交流促進に貢献した個人・団体に対し、セルビア共和国大使館より表彰状が授与されました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中でセルビアと日本の長きにわたる二国間関係を振り返り、その絆は政治的対話と交流の継続だけではなく、進化するビジネス環境や質の高い対人関係によっても強化されてきたと述べました。また友好関係の基盤は主に両国の人々の緊密な接触に基づく深い連帯感にしっかりと根ざしており、その友好関係は華やかな架け橋となって、文化、科学、教育、スポーツの分野における相互理解と結びつきを強めていると強調しました。またこの機会に、日本でのセルビアの認知度向上や、交流・協力の深化に精力的に取り組み、両国の友好に計り知れない貢献をしている個人や団体の功績を紹介したい、と語りました。
 
今回表彰状を授与されたのは以下の個人の方々および団体です;
EUジャバンフェスト日本委員会実行委員長の 隅修三様(欧州文化首都ノビサドの開催期間中における文化分野での日本・セルビア間の交流への貢献に対して)
EU・ジャパンフェスト実行委員会(文化分野での日本・セルビア間の交流への貢献に対して)
STEPSギャラリー(文化分野での日本・セルビア間の交流への貢献に対して)
ポータル「マイ・セルビア」(文化分野での日本でのセルビアの認知度向上への貢献に対して)
美術史家の嶋田紗千氏(文化分野での日本でのセルビアの認知度向上への貢献に対して)
東洋英和女学院大学講師の町田小織氏(文化分野での日本でのセルビアの認知度向上への貢献に対して)
日本セルビア協会(ニコラ・テスラ没後80周年記念イベントの開催ならびに 日本におけるニコラ・テスラの業績と人柄の普及への貢献に対して)
防府市(ニコラ・テスラ没後80周年記念イベントの開催ならびに 日本におけるニコラ・テスラの業績と人柄の普及への貢献に対して)
テスラ研究所(ニコラ・テスラ没後80周年記念イベントの開催ならびに 日本におけるニコラ・テスラの業績と人柄の普及への貢献に対して)
ジャーナリスト・作家の木村元彦氏(メディア分野での日本でのセルビアの認知度向上への貢献に対して)
サッカーセルビア代表コーチの喜熨斗勝史氏(スポーツ分野におけるセルビアと日本の交流促進に対して)
神戸市外国語大学准教授の岡野要氏(日本におけるセルビア語普及への貢献に対して)
東京大学医科学研究所附属病院と藤堂具紀、田中実両教授(医療分野におけるセルビアと日本の交流促進に対して)
受章された方々は、この栄誉に感謝の意を表するとともに、今後も二国間関係の発展に貢献していくことを強調しました。
 
レセプションには、受章者のほか、受章者の家族や友人、そして乾杯の音頭をとられた上山直英在阪セルビア共和国名誉総領事もご出席されました。
 

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コヴァチュ大使、美術史家の嶋田紗千氏によるセルビアのフレスコ画修復プロジェクトに関する講演会に出席(2024/2/12)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は2月12日、日本ハリストス正教会主催の下に開催された、世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院ドラグティン王礼拝堂のフレスコ画修復プロジェクト(2021-2022年)、およびヴェリキ・クルチミル昇天聖堂のフレスコ画修復プロジェクト(2022-2023年)に関する美術史家の嶋田紗千氏による講演会に出席しました。
 
講演会には日本ハリストス正教会よりセラフィム府主教座下をはじめ神父の方々がご列席され、また上山直英セルビア共和国名誉総領事、平下治日本セルビア協会副会長、その他セルビアの友人の方々も出席されました。
 
参加者は、中世セルビアの創造性と精神的遺産の豊かな歴史、セルビアの修道院における聖職者の生活、コソボ・メトヒヤにおけるセルビアの宗教的モニュメントに関する課題など、セルビアの宗教遺産の保存と保護における日本の専門家の支援について学ぶ機会を得ました。ドラグティン王礼拝堂の修復作業を記録した短編ドキュメンタリーも上映されました。
 
聴衆の方々も質疑応答で、セルビアとその遺産に対する強い関心を示していました。
 

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日本のビジネスウーマンを対象としたメンタリング・プログラム (2024/2/9)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は「特定非営利活動法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク」からの依頼により今年も3年連続で、各企業高位にあるビジネスウーマンを対象としたプログラム参加者のメンターを務めることとなりました。新しいメンティーとして大使館に迎えられたのは鴫谷あゆみさん(東京ガス)、川崎恭子さん(DACホールディングス)、奥谷恭子さん(トーマツ)のお三方です。
 
ディスカッションでは日本における男女平等の現状やインクルーシブを中心に、企業文化における課題や女性をめぐる諸問題全般について意見を交換しました。参加者はそれぞれのキャリアについて語り、コヴァチュ大使との協力関係を通じて、様々な障害を乗り越え、企業や社会で活躍する能力を更に伸ばしたいと抱負を語りました。
 
コヴァチュ大使は、日本の女性をめぐる企業文化の発展とリーダーシップを支援するこのプログラムに再び参加する機会を得たことに満足感を示しました。大使はまたセルビアにおける女性活躍の機会についても紹介し、本プログラムにおける今後の活動について提案をしました。
 

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ヨヴァン・マティッチのセラミック彫刻展が東京で開催(2024/2/2)
 
2024年2月2日、セルビアの彫刻家ヨヴァン・マティッチ氏の個展が東京のGALLERY HAYASHI + ART BRIDGEで始まりました。2月17日まで一般公開されます。
 
1996年にベオグラードで生まれたヨヴァン・マティッチ氏は、ベオグラードの応用芸術学部陶芸科で学部および修士課程を修了しました。国内外での個展やグループ展に多数出展し、2020年には多治見市陶磁器意匠研究所のフェローシップとして来日しています。
 
展覧会のオープニングのスピーチでマティッチ氏は、日本の観客にセルビアの現代美術を紹介する機会に興奮していること、また両国の文化交流を深めることに尽力していることなどを述べました。また、GALLERY HAYASHI + ART BRIDGEのキュレーターとの協力は、セルビアと日本のアートシーンを新たなレベルで繋ぐまたとない機会だと評価しました。
 
 

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セルビア大使館、港区の大使館等周遊スタンプラリーに参加(2024/2/1,5,7)
 
港区の伝統行事「大使館等周遊スタンプラリー」に参加した港区民の皆さんが当館を訪問されました。
このイベントは旅行会社のJTBと港区が主催するもので、参加する市民が同区内にある各国の大使館を訪問し、その国の文化や習慣を知ることを目的としており、毎年頭に開催されています。
当館には2月1日、5日、7日の3日間、合計25人の市民が訪れ、セルビアの習慣や文化、食、日本とのつながりなどについて日本語で説明が行われました。
特にセルビアの「スラーヴァ」や降誕祭(クリスマス)、復活祭(イースター)の習慣、スポーツ、芸術、セルビア語といったテーマに関心が集まっていました。
 

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コヴァチュ大使、ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館での書初めイベントに参加(2024/1/28)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館で開催された書初めイベントに参加しました。このイベントには、東京都世田谷区議会議員の神尾りさ氏と、都内の様々な小中学校から集まった10名ほどの生徒とその保護者が参加しました。これらの生徒たちは書道教室「書道書育のKASEN」を主宰する和田華仙氏の指導の下で、腕を磨いています。
 
コヴァチュ大使は歓迎のスピーチで、このイベントがセルビア共和国とボスニア・ヘルツェゴビナの二国間協力に貢献するだけでなく、石川県で発生した能登半島地震の後、両国と日本の交流の精神を支えるものであることを強調しました。また日本が無形文化遺産としての登録を推薦している書道の振興という点でも、このイベントの意義は大きいと強調しました。
 
スピーチの後、生徒たちや両大使館からの出席者が書道のデモンストレーションに参加し、伝統的な新年のメッセージを書きました。
 

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コヴァチュ大使、松浦晃一郎元ユネスコ事務局長と会談(2024/1/12)
 
松浦晃一郎元ユネスコ事務局長がアレクサンドラ・コヴァチュ大使を招き、昼食会を催されました。
 
この席でコヴァチュ大使は、松浦氏がユネスコ事務局長在任中に様々なレベルで科学・文化分野における東南ヨーロッパ諸国への協力を促してきたことに触れ、氏がセルビアとの間で実りある協力関係を築かれたことに感謝の意を表しました。その期間にはコソボ・メトヒヤにある数々の文化遺産の中でもセルビアの宗教遺産が危機遺産として登録され、松浦氏自らの貢献によってその保存が促進されたと語りました。大使はまたコソボ・メトヒヤのセルビア人の世界遺産と文化遺産が今日置かれている非常に困難な現状や、その存続に対する絶え間ない危険の数々を指摘しました。
 
大使はまた、2022年に140周年を迎えたセルビアと日本両国間の友好関係の歴史についても松浦氏に紹介しました。
 

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コヴァチュ大使が外務大臣政務官と会談(2023/12/27)

アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、深澤陽一外務大臣政務官と会談しました。

この表敬訪問は、政治対話と経済関係の強化を通じてセルビアと日本の二国間関係を深めることを目的に行われたものです。
 
コヴァチュ大使は、セルビアと日本の二国間関係が上昇傾向にあることを指摘し、中でも日本からセルビアへの投資が増加していることを強調しました。これに関連して最近設立された「セルビア・日本ビジネスクラブ」が経済関係の深化と投資の多様化、加えてグリーントランスフォーメーションやイノベーション、バイオエコノミーといった新たな分野での協力に向けた重要な一歩であると評価しました。また2025年に開催される大阪・関西万博へのセルビアの参加も両国の包括的な交流に貢献するだろうと語りました。
 
 
 
 

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防府市との協力関係:同市の中学生・若手研究者が大使館を訪問(2023/12/25)
 
防府市が新たに設立した「ニコラ・テスラ賞」の受賞者ら3名の中学生・若手研究者の皆さんが、防府市教育委員会代表者や防府市青少年科学館館長、日本セルビア協会会長、同協会理事会メンバーと共に大使館を訪問しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、生徒の皆さんの研究の成果と受賞を祝福し、またテスラにちなんだ賞を設け、博物館の一部を偉大な科学者に寄贈した防府市に感謝の意を表しました。大使はセルビアと防府市との特別な絆を強調し、東京オリンピックの準備期間中にセルビア選手団が同市から受けたおもてなしに謝辞を述べました。コヴァチュ大使は今後も様々な分野での協力を深めていきたいと語りました。
 
その後生徒の皆さんがそれぞれ受賞作品を発表し、防府市役所の代表者は大使館とベオグラードのニコラ・テスラ博物館に対してこれまでの支援と長年の協力に感謝の意を表しました。
 
続いて大使館の協力者である長門ティヤナがセルビアについてのプレゼンテーションを行い、招待客はセルビア産ワインや名物料理を楽しみました。
 

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「セルビア・日本ビジネスクラブ」が発足(2023/12/18)
 
2023年12月18日、東京都内で「セルビア・日本ビジネスクラブ」発足記念レセプションが開催されました。このクラブは、セルビアで既に事業を展開する企業と対セルビア投資への関心を持つ企業との間の情報交換を通じてセルビアと日本のビジネス・経済関係を促進することや、両国の産業界の協力の強化、また第三国における良好なビジネス関係の構築などを目的としています。
 
大企業や中小企業、関連団体が集うこのクラブの会長職には日本たばこ産業(JT)株式会社の岩井睦夫取締役会長が就任し、名誉会長はアレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使が務めることとなりました。
 
コヴァチュ大使はこのビジネスクラブの設立を非常に意義深いものと評価し、これまでセルビアに投資した各企業が二国間の経済関係の発展に大きく貢献したことを踏まえ、クラブが両国の経済関係の更なる発展のために相応しいプラットフォームになることを期待をすると語りました。
 
発足レセプションにはビジネスクラブ会員各企業の代表者に加え、日本の関連諸機関(外務省、JICA、JETRO、経団連)の代表者、今村朗セルビア駐箚大使、埼玉県富士見市(セルビア・シャバッツ市の姉妹都市)市長、日本セルビア協会理事会メンバー、メディア関係者などが出席しました。
 
 

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EURAXESS日本事務所主催の「欧州研究デー」(2023/12/14) 
 
欧州委員会の後援のもと、EURAXESS日本事務所は駐日欧州連合(EU)代表部にて、毎年恒例のイベント「欧州研究デー」を開催しました。このイベントは、研究者、国家機関の代表者、大使館職員、起業家、一般市民を対象に、欧州諸国での投資や研究動向の紹介やネットワーク作り、参画呼びかけ目的として開催されるものです。
 
セルビア大使館は今回、著名な研究やイノベーション、日本との協力、資金調達の機会について発表するよう招待を受けました(マリヤ・ペリシッチ一等書記官が出席)。セルビアの他にはリトアニア、ポーランド、ギリシャ、フィンランド、ブルガリア、ハンガリー、フランス、ドイツ、アイスランドの各国がプレゼンテーションを行いました。
 
セルビアのプレゼンテーションでは対セルビア投資の優位性をはじめ、産業・技術パーク、スタートアップ・センター、データ・センター、さらにはセルビアを欧州におけるバイオ経済の新たなハブとして位置づける「Bio4キャンパス」の建設に関する情報などを紹介しました。また、セルビアへの日本からの投資の増加や、日本企業からの研究開発への投資についても触れられました。
 

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コヴァチュ大使、G7の男女平等諮問機関を記念したレセプションに出席(2023/12/12)

2023年12月12日、13日の両日、G7男女共同参画諮問委員会(GEAC)の来日に際し、東京都内でこれに関連するイベントが開催されました。

堀井外務副大臣主催によるGEACメンバーを歓迎してのレセプションには、コヴァチュ大使も出席し、またマリヤ・ペリシッチ一等参事官が大使館を代表して、国連大学で開催された外務省・世界女性会議(WAW!)主催の「国際平和と安全保障への女性の参画促進に日本はどう貢献できるか」をテーマとするパネルディスカッションに参加しました。
 

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アフリカおよび南欧諸国に特化した海外ビジネス・投資に関する国際協力機構のセミナー(2023/12/5)
 
2023年12月5日、国際協力機構(JICA)はアフリカおよび南欧諸国に特化した海外ビジネス・投資セミナーを開催しました。このセミナーでは、エチオピア、マラウイ、ザンビア、ボツワナ、ガーナ、ナイジェリア、セルビアの代表者がプレゼンテーションを行いました。これら各国の代表者は、投資促進を担当する外国政府高官を対象としたJICAプロジェクト「投資促進・ビジネス環境改革」の一環として来日しています。
 
ハイブリッド形式で開催されたこのセミナーには、コンサルティング会社や商事会社、企業の代表者たちが多数参加しました。セルビアからはズラティボル・イノベーション・ビジネスセンターの投資・ビジネス開発マネージャーであるイヴァナ・スタマトヴィッチ氏が参加しました。セルビアの持つ戦略的立地条件、貿易協定網、諸外国との間に締結したFTAによるメリット、高度に熟練した労働力などを強調し、セルビアへの投資の比較優位性について詳細なプレゼンテーションを行いました。また、投資件数が最も多い地域の概要、工業団地や技術パークなどについても説明し、近年のセルビアにおける日本の投資件数の増加に触れながら、出席者にセルビアへの投資の優位性や可能性を検討するよう呼び掛けました。
 
またマリヤ・ペリシッチ一等参事官が大使館を代表してセミナー参加者に挨拶し、セルビアに対する日本の投資額がこれまでの開発援助額を上回っていることを紹介しました。加えて両国間のビジネス・経済関係のさらなる強化を目指し、日本で「セルビア・日本ビジネスクラブ」が12月に設立される予定であることを参加者に伝えました。
 
プレゼンテーションの後に、セミナー参加者はセルビアのブースを訪れ、ズラティボル地域の食品やセルビア開発庁の広報資料などを手に取っていました。
 
2023年12月6日にはイヴァナ・スタマトヴィッチ氏は大使館でコヴァチュ大使と会談し、大使はセルビアのJICAプログラムへの参加とセミナーが非常に有益であったと評価しました。
 

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コヴァチュ大使、自民党の在京外交団向けのレセプションに参加(2023/11/30)
 
与党である自由民主党国際局の招きで、コヴァチュ大使は11月30日、欧州、中南米、アジア地域の44カ国の大使や外交団代表者を対象としたレセプションに出席しました。
 
コヴァチュ大使は、茂木敏充幹事長や伊藤達也国際局局長をはじめとする自民党の国際局幹部と懇談し、昨年祝われたセルビアと日本の友好関係140周年や昨今のセルビア政府閣僚の訪日、エネルギーからデジタル化までの様々な分野での協力関係の推進に向けたセルビア側の意欲、そして両国間の経済関係における現在の上昇傾向などについて説明しました。
 
レセプションの後にコヴァチュ大使は日本の伝統的な人形劇である文楽についてのプレゼンテーションにも参加し、出席者に向けて挨拶をしたほか、日本の文化遺産について学ぶ機会をいただいたことに感謝の意を述べました。
 

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東洋英和女学院大学でのセルビア・日本関係に関する講義(2023/11/24)
 
東洋英和女学院大学生涯学習センターでのセルビアに関する講義の一環として、当大使館の協力者である富永正明が昨年140周年を迎えたセルビアと日本の友好関係の歴史に関する特別講義を行いました。
 
この約60分にわたった講義では、両国国民の交流に関する様々な発見や、第一次世界大戦前後の両国間の協力、そして両大戦の戦間期や戦後の文化を通じた交流、そして二国間の政治対話と経済交流の発展などが紹介されました。
 
講演の後には紛争や自然災害における両国国民の連帯の事例についての質問が数多くあり、参加者の関心を引いていました。
 
 

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コヴァチュ大使、額賀福志郎衆議院議長と会談(2023/11/16)
 
セルビア共和国と日本の二国間関係を深めるためにアレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は額賀福志郎衆議院議長を表敬訪問しました。セルビアと日本は、政治対話、議会間交流、経済協力の強化を通じて、友好関係を深めていきます。
 
コヴァチュ大使は、セルビアと日本の二国間関係全般が明確な上昇傾向にあると指摘し、これはセルビアと日本の140年にわたる友好関係の歴史、特に相互の連帯と顕在化した両国国民の間の無私の助け合いが特に寄与していると述べました。
 
昨年2022年にこの友好関係140周年を記念して様々な行事が行われたことで、日本からの組織的な支援が強化され、また民間レヴェルでもセルビアへの関心が高まり、セルビアと日本の経済・ビジネス関係のさらなる進展の余地が生まれました。
 
コヴァチュ大使は特に、大阪で2025年に開催される万国博覧会へのセルビアの参加、そしてそれに続くベオグラードでの2027年の認定博覧会の開催が、セルビアと日本の経済交流のための質の高い環境づくりに貢献すると指摘しました。
 

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コヴァチュ大使、共立女子大学で講演(2023/11/15)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は共立女子大学の招きで、セルビア共和国と日本の二国間関係やセルビアにおける男女平等について講演しました。
 
コヴァチュ大使は、セルビアの歴史的発展や文化遺産について、またデジタル化、科学、スポーツといった分野でのセルビアの功績を紹介しました。セルビアと日本の二国間関係の成立と発展の歴史についても学生たちに説明しました。また男女平等と女性の政治参加の強化に関するセルビアの法的規制とその目に見える成果に触れつつ、女性起業家の増加や拘束力を持つクォータ制の有効性などについても紹介しました。
 
講演の後に大使は同大学の川久保清学長と会談しました。テーマは、セルビアの大学との協力関係構築の可能性や、学術交流、セルビアの喧伝における協力関係の深化などでした。
 
川久保学長はコヴァチュ大使が同学の女子学生たちにセルビアについて学び、また現在議論されている男女平等についての意見を聞く機会を与えたことに謝辞を述べました。コヴァチュ大使は大使館との協力に感謝の意を表し、また2日間にわたって同学の学食にてセルビア料理が提供される予定であることを伝えました。
 
共立女子大学は1886年に東京で創立され、建築、デザイン、国際学、ビジネスなどの分野で学部と大学院課程を有しています。
 
 

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大使館にてピアニスト井尻愛紗氏とデュオ「AUN J」のコンサートを開催(2023/11/10)
 
11月10日、世界的に有名なピアニストである井尻愛紗氏のコンサートが大使館で開催されました。また特別ゲストとして、日本の伝統楽器を演奏する著名な音楽家、井上良平氏と井上公平氏のデュオ、「AUN J」が登場しました。
 
レパートリーには、クラシックや日本の伝統的な歌のほかに、イシドル・バーイッチ作曲の曲や国歌「正義の神よ」なども演奏されました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中で、「こうして素晴らしい才能を持つアーティストを招き、日本の市民に対してセルビアの文化と音楽の伝統を紹介することができるのは私たち大使館の誇りです」と強調しました。
 
コンサート終了後には、レセプションが催され、セルビア産のワインやセルビア料理が堪能されました。
 
乾杯の音頭はセルビア西部の街、シャバッツの姉妹都市である富士見市の星野光弘市長がとり、昨年に姉妹都市関係40周年を迎えた両市の強い絆と、両国・両国民の友好について語られました。
 
その他来賓としては、日本セルビア協会の角崎利夫副会長とセルビア日本音楽交流推進の会の角崎悦子代表をはじめ、メディア関係者、多数のアーティスト、そしてその他大使館の友人の方々がおいでになりました。
 

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東京都港区のイベントにセルビアブースを出展(2023/11/4-5)
 
セルビア共和国大使館が所在する東京都港区は、11月4日、5日に「Minato Blossom Festa ~みなとでつなぐ世界の輪~」を開催し、セルビアブースも出展しました。
 
大使館の支援により、モンド・デリシャス/マコト・インベストメンツ社はセルビア産ワイン、アイヴァル、そして松原食品社製のセルビア料理のレトルトを展示・販売しました。
 
東京外国語大学の民族舞踊アンサンブル「スィランガン」のメンバーは、特別プログラムの中で、セルビアのシュマディヤ地方の様々な踊りを披露しました。
 
来場者が参加した特別クイズのコーナーでは、大使館現地職員の長門ティヤナがセルビア料理の名物料理やセルビアの観光名所を紹介しました。
 
大使館のマリヤ・ペリシッチ一等参事官と現地職員の長門ティヤナ、富永正明は、多くの来場者にセルビアに関する情報を提供しました。
 

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東洋英和女学院大学でセルビアに関するイベントを開催(2023/11/3-4)
 
2023年11月3日と4日に開催された東洋英和女学院大学の学園祭で、講師の町田小織氏と同大学の学生グループがセルビアに関するイベントを開催しました。
 
数々のセルビアに関するポスターやパンフレット、民芸品、書籍、そしてセルビアのオリンピック選手団のジャージなどが展示されたほか、「セルビア・レストラン」と名付けられた部屋では、学生たちがセルビア料理の名物料理(ムチュカリッツァやチェヴァーピ)を調理、販売しました。会場ではセルビアの民族衣装でお客様をお迎えし、大使館の長門ティヤナ氏とモンド・デリシャス/マコト・インベストメンツ社のシュミット孝子代表がセルビアの美食とワインに関して来場者たちに話をしました。また大使館を代表して、マリヤ・ペリシッチ一等参事官が来場者を歓迎しました。
 

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コヴァチュ大使の秋田県訪問(2023/10/30-31)
 
コヴァチュ大使は、国際教養大学の招きで10月30日と31日の両日、秋田県および国際教養大学を訪問しました。同大学で大使はセルビアと日本の二国間関係とセルビア共和国の男女平等をテーマに講演を行いました。
 
訪問の中でコヴァチュ大使は佐竹敬久知事と会談し、二国間関係や経済協力、および関連するイニシアチブについて話し合いました。
 
また日本の高等教育機関のトップ15にランクインする国際教養大学での講義では、大使はセルビアの歴史的発展やその文化遺産、日本との絆、二国間関係の確立と進展の歴史について語りました。そして大使は、男女平等や女性の政治参加の促進、女性起業家の増加や義務となっているクオータ制の有効性など、セルビアの法的規制や具体的成果を紹介しました。
 
質疑応答のコーナーでは、日本における女性の地位や、より良い結果を達成し、文化的パターンを変えていく上での課題について質問がありました。
 
講義の後、コヴァチュ大使は同大学のモンテ・カセム学長と会談し、セルビアの大学との協力の可能性について話し合いましたが、大使の訪問は学術間交流はもとより、その他の二国間協力を強化するためにまたとない機会であると評価されました。
 

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「Minato Blossom Festa」にセルビアブースが登場(2023/10/29)
 
2023年10月29日、港区の高輪地区でイベント「Minato Blossom Festa ~みなとでつなぐ世界の輪~」が開催され、セルビアのブースも出店しました。
 
セルビア大使館後援のもと、「モンド・デリシャス」(マコト・インベストメンツ社の食品輸入・販売部門)がセルビア産ワインやアイヴァル、松原食品社のレトルトセルビア料理をブースで販売しました。このイベントには多くの市民が訪れ、ブースの商品も完売しました。またセルビアブースには斎木陽平区議も訪れました。
 
また「世界の食卓」展では、セルビア料理の写真が2点展示されました。
 
イベントには当館アタッシェのM.グルイッチが大使館の代表者として参加しました。
 

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大使館にて "アートとワイン "イベントを開催(2023/10/19)
 
セルビア共和国大使館は、マコト・インベストメンツ社のワイン食品輸入部門「モンド・デリシャス」と共同で、2023年10月19日にセルビアのアートとワインを紹介するイベントを開催しました。
 
このイベントでは、セルビアのアーティスト、ミラン・トゥツォヴィッチ、マリヤナ・アンジュエリッチ、サーシャ・マルヤノヴィッチ、ドラガン・バボヴィッチの作品と、セルビアをモチーフにした作品を制作する日本人アーティスト、古賀亜希子氏の写真が紹介されました。また「モンド・デリシャス」が輸入したセルビアワインも振る舞われました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日大使は出席者に挨拶し、質の高いセルビアワインとセルビア人アーティストの優れた作品のユニークな組み合わせを日本の観客に紹介できることに喜びを表明しました。「ワインと芸術は、美学と創造性を特徴とする、非常にカラフルで密接に関連した世界のものである」と述べました。
 
また、大使館の協力者である長門ティヤナがセルビアについて簡単なプレゼンテーションを行いました。
 
ギャラリーのオーナーやアーティストたち、日本セルビア協会の代表者、シャバツ市の姉妹都市である埼玉県富士見市の代表者や国際交流協会のメンバー、その他各企業の要人たちは、輸入業者からワインの産地、ブドウ品種、試飲したワインについて詳しい説明を受けました。また学芸員たちもアーティストとその作品について詳しく説明しました。イベントではセルビアの名物料理も振る舞われました。
 

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外務省主催の国際交流基金日本語研修プログラム参加者レセプションでコヴァチュ大使が挨拶(2023/10/19)

コヴァチュ大使は、外務省からの招聘を受け、国際交流基金の2023/24年度外国人外交官・公務員日本語研修プログラム参加者を招いてのレセプションに参加し、特別ゲストとして挨拶をしました。

 
大使は、前年に関西国際センターと国際交流基金の記念行事に参加したことを振り返りながら、同プログラムの意義や、国際社会における日本の役割を高め、諸外国との関係を促進する上での同プログラムの貢献について語りました。
 
レセプションではアフリカ、中南米、アジア、太平洋、ヨーロッパからのプログラム参加外交官をはじめとする出席者を、主催者である金井正彰外務省国際文化交流審議官、鈴木雅之国際交流基金副理事長、ラザ・バシール・タラール駐日パキスタン大使が出迎えています。
 

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山梨県における国際交流プログラムの開始記念式典にコヴァチュ大使が参加(2023/10/19)
 
外務省および山梨県の招聘を受け、コヴァチュ駐日大使は、日本の国会、県議会、自治体、外交官、地元企業、著名人、メディア、学校、および学術交流プログラムの代表者らとともに、山梨県における国際交流・友好プログラム「世界の森やまなし」のグランドオープニングに参加しました。このプログラムは、2030年の持続可能な開発目標の達成を目指すものでもあります。
 
この日、コヴァチュ大使は他の参加者らとともに植樹式に参加し、山梨県とセルビア共和国の友好を象徴する若木を植樹しました。また今回のイベントへの参加は、イベント主催者と会談し、グリーン水素の利用を促進するためのP2Gシステムなど、地元のビジネスやグリーン・プロジェクトについて学ぶ機会ともなりました。
 

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柔道セルビア代表チームが大使館を訪問(2023/10/18)
 
2023年10月18日、11月にフランスで開催される欧州柔道選手権大会の準備のために来日中の柔道のセルビア代表チームが大使館を訪問しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は選手たちを歓迎し、今後の大会での大成功を祈念しました。大使はこのようなスポーツ交流が二国間関係の強化に貢献すること、また日本の伝統的な武道がセルビアで広く人気を博していることが日本でも高く評価されていることを強調しました。
 
代表チームのウラディミール・ヨヴィチッチ監督は、歓迎と支援に感謝の意を表しました。また日本での準備が順調に進んでいることや、このスポーツで長い伝統を持つ日本の大学では最高の練習環境が整っていることを伝えました。また代表チームのメンバーとコーチ陣を紹介し、その中には最近加わった日本人コーチの千原慎太朗氏も含まれていました。
 

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ニコラ・テスラに関する学術会議を東京にて開催(2023/10/14)
 
セルビア共和国大使館の後援のもと、ニコラ・テスラの業績を研究する日本の非政府系組織、「ニコラ・テスラ研究所」の主催により、この偉大なセルビア人科学者の没後80年を記念しての学術会議が東京で開催されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、ニコラ・テスラによる近代文明の発展への貢献や、セルビア人としての出自に対する誇りなどについて述べました。彼女は、ユネスコによって世界の記憶遺産として認定されているテスラのアーカイブが、ベオグラードのニコラ・テスラ博物館に保存されていることを紹介しました。またコヴァチュ大使は、ニコラ・テスラ研究所が長年にわたりテスラの遺産を日本に広めることに尽力してきたことや、今回のような重要なイベントを支援した他の機関や組織に感謝の意を表しました。
 
非常に内容の濃いものとなったこの学術会議では元駐セルビア日本大使で日本セルビア協会会長の永長井忠氏も観客に対して挨拶しました。また、2020年に米国電気電子学会(IEEE)からベアリングレスモータに関する研究に対してニコラ・テスラ賞を受賞した東京工科大学の千葉明教授は基調講演を行い、直流と交流の違いを説明するとともに、テスラの発明が現代社会で今も活用されている数々の事例を紹介しました。
 
神奈川県の高校生、嘉手納杏果さんは小型のテスラ変圧器を使った発明について発表しました。
 
ニコラ・テスラ研究所の新戸雅章氏は、旧ユーゴスラビアと米国で制作された映画について語りながら、テスラに対する知名度の世界的な普及について紹介しました。日本セルビア協会の平下治氏は、セルビア共和国大使館の支援を得て、日本で唯一のニコラ・テスラの胸像を制作したことについて語りました。ちなみにこの胸像は東京電力の博物館で長年展示された後、現在は大使館に移されています。
 
会議の第2部では、金沢工業大学の大来雄二名誉教授、元大谷大学教授の池田佳和氏、日本科学史学会前理事長の古川安氏、大阪大学の菊池誠教授によるパネルディスカッションが行われました。
 
会議にはまた数多くの市民や研究者、教授、講師、学生なども参加し、その様子はオンラインでも配信されました。
 

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一般社団法人Quality of Life Foundationが国際医療交流プログラム実施のためのチャリティーイベントを開催(2023/10/12)
 
2023年10月12日、一般社団法人Quality of Life Foundation主催のチャリティーイベントが都内で開催されました。このイベントは、世界各国の医療関係者を対象とした日本の医療機関での研修プログラム実現のための資金調達を目的に催されたものです。
 
この集いにて同財団の鈴木裕子理事長は、来年のプログラムにセルビア共和国から専門家が招聘されることを発表しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は参加者を前に、日本と世界の医療交流の促進と実現に向けた同財団のたゆまぬ努力に感謝の意を表しました。また、セルビアの医療関係者が来日し、日本の医療関係者が持つ高度な技術や豊富な経験を活用する機会を得ることに期待を示しました。また今回の来日プログラムを二国間の交流と関係を深める新たな機会と捉えている、とも語りました。
 

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国際芸術センターがセルビア料理とワインに特化したイベントを開催(2023/10/7)
 
セルビア大使館後援のもと、国際芸術センターはセルビア料理とワインをテーマにしたイベントを東京・原宿にあるデザインフェスタギャラリーで開催しました。
 
約40名の参加者が、セルビアの美食からインスピレーションを得た料理と、日本市場で入手可能なセルビア産ワインを試飲しました。日本語によるセルビアについてのプレゼンテーションが大使館アシスタントである長門ティヤナによって行われ、ワインはマコトインベストメンツ社のシュミット孝子氏によって参加者に紹介されました。
 
同ギャラリーでは、セルビア人アーティストのマリヤナ・アンジェリッチ、ドラガン・バボヴィッチ、サーシャ・マルヤノヴィッチの作品と、古賀亜希子がセルビアで撮影した写真の展覧会が7日間開催されました。
 

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第5回「女性首長によるびじょんネットワーク」にコヴァチュ大使が参加(2023/10/7)
 
コヴァチュ大使は、10月8日に開催された第5回「女性首長によるびじょんネットワーク」の一部として行われた“男女共同参画と多様性を尊重する社会の実現 ”をテーマとするパネルディスカッションに主要パネリストとして参加しました。大使は主催者の要請を受け、女性の政治参加を促進し、社会におけるジェンダー・性的マイノリティに対する差別を撤廃するためにセルビアが近年実施している実践的な取り組みや法的イニシアチブについて紹介しました。
 
また東京都の小池百合子知事や山形県の吉村知事、日本商工会議所の小林会頭、他の自治体代表者、企業家、専門家、そしてヨルダン、オーストリア、ブルガリア、ウガンダ、マリ、ケニア、フィンランドの女性大使らがスピーチを行いました。
 
併設イベントとして東京駅構内に開設された「びじょネット丸の内マルシェ」では、セルビアの商品をはじめ、会議に参加した女性首長の街や女性大使らの国々の魅力的な商品や人気の特産品などが販売されました。
 

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セルビア男子バレーボールチーム大使館訪問(2023/09/29)
 
2023年9月29日、2024年パリ五輪予選で東京に滞在しているセルビア男子バレーボールチームの選手たちとコーチングスタッフが駐日セルビア共和国大使館を訪問しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、選手らを歓迎し、予選での最高のパフォーマンスを祈っていると語りました。また選手たちの活躍が日本におけるセルビアの知名度と人気に多大に貢献していることを強調しました。
 
チームマネージャーのイゴル・ヤグリッチ氏は、大使館での歓迎と支援に感謝し、選手全員とコーチ陣のサインが入ったシャツを大使館に寄贈し、キャプテンのウロシュ・コヴァチェヴィッチはユニフォームを贈呈しました。
 

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笹川陽平氏へのベオグラード大学名誉博士号授与式(2023/09/29)
 
2023年9月29日、駐日セルビア共和国大使館にて、笹川陽平日本財団代表理事会長への国立ベオグラード大学名誉博士号授与式が行われました。
 
笹川会長へは国立ベオグラード大学のヴラダン・ジョキッチ総長から名誉博士号が授与されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は歓迎スピーチの中で、2013年にセルビア共和国大統領より功労金章を授与されるなど、セルビアと日本の学術・文化交流の促進における日本財団と笹川陽平氏の功績に感謝の意を表しました。
 
ジョキッチ総長は、ベオグラード大学評議会が笹川氏への名誉博士号授与を決定したのは、笹川氏がベオグラード大学の社会・人文科学分野の優秀な博士課程在籍学生へ奨学金を継続的に提供するなどの長年にわたる多大な貢献と支援・援助が評価された為であると語りました。
 
笹川陽平氏は、ベオグラード大学から与えられた栄誉に感謝され、「二国間協力の発展に参加できることを喜ばしく思うとともに、今後も両国国民と文化の交流に努めていきたい」と述べられました。
 
 

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ドゥブラフカ・ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ、セルビア共和国鉱業・エネルギー大臣の訪日(2023/09/18-22)
 
ドゥブラフカ・ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ鉱業・エネルギー大臣は、2023年9月18日から22日までの日程で日本を訪問し、日本の政府関係者や一部の企業幹部と会談しました。
 
日本の西村康稔経済産業大臣との会談では、今後の二国間協力、特にエネルギー転換プロセスとエネルギー分野での協力について話し合われ、エネルギー政策全般やエネルギー供給源の多様化と脱炭素化の重要性について意見が交換されました。 ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣は、水力発電所をはじめとするクリーンエネルギー技術の拡充に於ける日本政府および企業との協力を一層強化する意向を表明しました。
 
日本国際協力機構(JICA)の山田順一副理事長との会談では、JICAとの協力強化や、揚水式水力発電所「ビストリッツァ」の建設支援を含むエネルギー分野での個々の新たなプロジェクトに於ける協力について話し合われました。
 
また経団連との会談では、ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣が日本の主要企業の代表者にセルビアのビジネス環境とエネルギー分野での投資機会を紹介しました。
 
ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣は日本・セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長とも会談し、141年にわたる両国の良好な友好関係に触れつつ、最近の更なる発展ぶりについて意見を交換しました。
 
 
 

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ドゥブラフカ・ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ、セルビア共和国鉱業・エネルギー大臣の訪日(2023/09/18-22)
 
ドゥブラフカ・ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ鉱業・エネルギー大臣は、2023年9月18日から22日までの日程で日本を訪問し、日本の政府関係者や一部の企業幹部と会談しました。
 
日本の西村康稔経済産業大臣との会談では、今後の二国間協力、特にエネルギー転換プロセスとエネルギー分野での協力について話し合われ、エネルギー政策全般やエネルギー供給源の多様化と脱炭素化の重要性について意見が交換されました。 ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣は、水力発電所をはじめとするクリーンエネルギー技術の拡充に於ける日本政府および企業との協力を一層強化する意向を表明しました。
 
日本国際協力機構(JICA)の山田順一副理事長との会談では、JICAとの協力強化や、揚水式水力発電所「ビストリッツァ」の建設支援を含むエネルギー分野での個々の新たなプロジェクトに於ける協力について話し合われました。
 
また経団連との会談では、ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣が日本の主要企業の代表者にセルビアのビジネス環境とエネルギー分野での投資機会を紹介しました。
 
ジェードヴィッチ=ハンダノヴィッチ大臣は日本・セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長とも会談し、141年にわたる両国の良好な友好関係に触れつつ、最近の更なる発展ぶりについて意見を交換しました。
 
 
 

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日本セルビア協会の皆さんのセルビアご訪問を前にしてのレセプション(2023/09/15)
 
2023年9月15日、長井日本セルビア協会会長、亀田事務局長、および9月27日から9月30日までセルビアを観光でご訪問される予定の同協会会員の皆さんが大使館を訪問されました。
 
17人の会員の方々が参加される今回の旅程では、ベオグラード、ノビサドに加え、フルーシュカ・ゴーラ地方の修道院も訪問される予定とのことです。特に今回は初めてセルビアを訪問される方が多いことからも、セルビアのプロモーションを目的とした同協会の活動目的と合致することが強調されました。亀田事務局長は旅行計画を大使館側にご説明され、支援に対しての謝意を述べられました。
 
コヴァチュ大使は乾杯の音頭をとり、今回の旅行の参加者の皆さんのセルビアでの快適な滞在を祈りました。
 
レセプションではセルビアのワインやラキヤ、軽食などが供されました。
 
 
 
 

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大使館でサクソフォン奏者、マルコ・ジョンバとピアニスト、シルヴィア・キミコ・クルツのデュエット・コンサート(2023/08/30)
 
2023年9月30日、来日中のセルビア人サクソフォン奏者、マルコ・ジョンバとピアニスト、シルヴィア・キミコ・クルツによるコンサートが大使館で開催されました。
アーティストたちは、シューマン、シュルホフ、ミロードのクラシック曲や、ノヴィ・サドの芸術アカデミー教授であるジョルジェ・マルコヴィッチ氏がこの日のために特別に作曲した曲を演奏しました。
コンサートには、日本セルビア友好協会の幹部や会員、音楽家、学界代表者、その他大使館の友人たちなどが招かれました。
 
 
 

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第28回国際女性ビジネス会議にコヴァチュ大使が参加(2023/08/27)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、2023年8月27日、第28回国際女性ビジネス会議に参加しました。
 
会議の冒頭には岸田文雄首相と小倉將信女性活躍担当大臣からのビデオメッセージも放映されました。
 
コヴァチュ大使は「多様性の管理:2023年における挑戦」というパネルディスカッションにメキシコ、ヨルダン大使とともに参加し、男女平等と政治参加における女性の地位向上という分野でのセルビアの関連法規や目に見える成果の数々、また女性起業家の増加や、経済団体における女性の割合のここ数年の増加傾向などを紹介しました。
 
残りの3つのパネルディスカッションでは、企業の代表者やジャーナリストたちが参加し、より高い基準を達成し、また日本政府の提言を遵守する上での課題や、企業活動における多様性、平等性、インクルージョンの重要性と利点について議論が行われました。
 
今回の会議には、政府、非政府組織、企業代表者、外交官、そして多数の高校生や大学生、教授らが出席しましたが、パネルディスカッションにはオンラインで107ヵ国からの参加もありました。
 

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コヴァチ大使、箱根町を訪問(2023/08/21)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、日本国内でのセルビアの更なる広報活動をはじめ、地元関係者との交流強化や協力の可能性を探ることを目的に、日本側の招きで8月21日、神奈川県箱根町を訪問しました。
 
勝俣浩行町長との懇談の中でコヴァチュ大使は、2022年の両国間関係樹立140周年記念や両国間の政治対話の進展、経済協力の上昇傾向などについて、町長に説明しました。大使はまた、セルビアにおける日本からの投資強化や貿易協力の拡大を支援する大使館の活動について説明しました。更にコヴァチュ大使からは日本の各都市との関係を強化することにセルビア側が関心を持っていることや、特に神奈川県とは伝統的な良好な関係を築かれていることなどが語られました。
 
大使は、食品産業やホスピタリティ分野の地元企業や施設を訪問し、協力の可能性について話し合う機会を持ちました。また、8世紀からの歴史を誇る日本の重要な文化財、箱根神社の小澤修二宮司とも会談しました。宮司からは2011年の震災後にセルビア国民が日本に対して提供した多大な援助に感謝の意を表し、両国の友好の歴史に大きな関心を示されていました。
 
 

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ゴルボヴィッチ臨時代理大使、78回目の原爆の日を迎えた広島の平和記念式典に出席(2023/08/06)
 
駐日セルビア共和国大使館のイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ臨時代理大使は、78回目の原爆の日を迎えた広島で開催された平和記念式典に出席し、1945年8月6日にアメリカによって投下された原子爆弾の犠牲者に哀悼の意を表しました。
 
臨時代理大使は、破壊の閃光の中で亡くなった犠牲者に哀悼の意を表し、また被爆者である八幡照子さんの痛切な証言に耳を傾け、夕刻には広島市の慣例に従い、平和のメッセージを灯籠に書き、数千個の灯籠とともに原爆ドームの横を流れる元安川に流しました。臨時代理大使は灯籠にこう書いています—”過去を思い出すことは未来を育むこと”。
 
今年の記念式典には、岸田文雄首相をはじめとする日本政府高官とともに、被爆者の方々、遺族、111の国と地域、EU、国連、その他の国際機関の代表者など合わせておよそ5万人が出席し、開催史上最多の参加者となりました。
 

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明治大学でセルビアに関する講義を行いました(2023/7/20)
 
明治大学文学部の豊川浩一教授の招きにより、当大使館の大使秘書長門ティヤナがセルビアの歴史と文化に関するプレゼンテーションを日本語で行いました。
 
セルビアについての簡単な紹介に始まり、セルビア史の最も重要な出来事の概観や、セルビアの文化遺産、習慣、伝統などについて説明がなされました。またプレゼンの最後はセルビアと日本の交流史に焦点が当てられました。
 
プレゼンには西洋史学専攻の2年生20名が講義に参加し、プレゼンの後にはスラヴァをはじめとする宗教上の習慣や国内の観光地、言語、近隣諸国との関係について質問をしていました。
 
学生たちはセルビアのPRビデオも鑑賞しました。
 

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第53回国際物理オリンピック(IPhO2023)にセルビアチームが参加しました(2023/7/17)
 
東京の国立オリンピック青少年総合センターにて2023年7月10日から7月17日まで高校生を対象とした権威ある、第53回国際物理オリンピック(IPhO2023)が開催されました。対面の形で催されたのは3年ぶりです。
 
この大会でセルビア共和国代表チームは5個の銅メダルを獲得しました。
 
数学専門高校のヒップ・ヴークさんにジョルジェ・パロイチッチさん、クルシェヴァッツ高校のタディヤ・イェレシエヴィッチさん、クラグイェヴァッツ第一高校のサヴァ・トドロヴィッチさん、そしてコンピューター専門高校のタデイ・リスティッチさんがそれぞれのカテゴリーで銅メダルを獲得するなど、傑出した成績を収めました。
 
この東京でのセルビアチームを率いたのはノヴィサド大学理学部教授で高校生物理コンテスト委員会会長のイムレ・グート氏とクラグイェヴァッツ大学理学部教授のヴラディーミル・マルコヴィッチ氏でした。
 
また7月17日に行われた閉会式とメダル授与式には、大使館より臨時大使も出席しました。
 

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コヴァチュ大使が柏崎市を訪問(2023/7/12-13)
 
2023年7月12日と13日、アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使が柏崎市を訪れました。この訪問は、夏季オリンピック東京大会の期間中、セルビアの水球代表チームのホストタウンだった同市の招聘により実施されましたが、7月14日から31日にかけて福岡で行われる世界水泳選手権への準備のために柏崎市に滞在するセルビアとモンテネグロの水球代表チームの練習試合の観戦も訪問の目的でした。
 
柏崎市でコヴァチュ大使は同市の櫻井雅浩市長と会談し、夏季オリンピックの際の協力と成功に対しての喜びを市長と分かち合い、また今後の関係強化の可能性について意見を交換しました。
 
またコヴァチュ大使は日本とセルビアの友好協会の理事でもあり、柏崎市に本社を構える有名な菓子会社、ブルボン社の社長、吉田康氏とも会談しました。大使は両国間の文化交流強化を目的に協会が主催する数々の文化活動への継続的な支援とスポンサーシップに感謝の意を表しました。
 
セルビアとモンテネグロ両国の水球代表チームの練習試合はセルビア代表チームの勝利で終わりました。試合後、コヴァチュ大使はセルビア代表チームの選手たちやコーチングスタッフと交流し、世界水泳選手権福岡大会での成功を祈りました。
 

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コヴァチュ大使、黄川田衆議院外務委員長と会談(2023/7/11)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、7月11日、セルビア共和国と日本両国の二国間関係の深化、並びに政治対話と議会間交流の強化に関する大使館の継続的な取り組みに基づき、日本の与党である自民党議員で、最近日本セルビア友好議員連盟のメンバーとなった黄川田仁志衆議院外務委員長と会談しました。
 
コヴァチュ大使は、昨年2022年にセルビアと日本の友好関係140周年が祝われたことで、日本もその一部を共有したセルビアの誇る長い歴史に日本の政界や民間資本が注目することになったと指摘しました。
 
また両国の議会間協力の強化を目指して、世界的な様々な諸課題がある中でも議会交流を継続することは、双方の立場の理解を深めるためのプラットフォームにもなると指摘しました。
 
コヴァチュ大使はまた、セルビアと日本の経済関係が力強い上昇傾向にあると指摘し、特にそれは数多くの日本企業がセルビアに進出していることに現れている、と語りました。
 

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開智日本橋学園中学校の皆さんの大使館訪問(2023/7/10)
 
2023年7月10日、開智日本橋学園中学校の皆さん、20名が大使館を訪問しました。
 
まずセルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係についてプレゼンテーションが行われ、またセルビア語の基本的なフレーズの紹介や、セルビア語で使われるキリル文字の説明などがなされました。
 
質疑応答のコーナーでは、生徒たちは両国の文化の違い、セルビアにおける日本の芸術や武道の人気度、セルビアの観光名所といったテーマに関心を示していました。
 
また同校と大使館の協力関係を継続していくことで一致しました。
 
 
 
 

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大使館で山崎佳代子氏のエッセイ集出版記念イベントを開催(2023/6/28)
 
2023年6月28日、駐日セルビア共和国大使館にて、詩人であり、また元ベオグラード大学言語学部日本学科教授の山崎佳代子氏のエッセイ集『ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発』の出版記念イベントを開催しました。
 
著者はセルビア各地への旅の中で日本の人々に紹介したいと考えた市民との出会いから得た思い出や感動を、出席者と分かち合いました。
 
また、出版社である左右社の代表と編集者も同書について語り、日本とセルビアの人々の距離を縮め、相互理解を深めることに貢献する同書の出版に参加できたことに満足感を示しました。
 
イベントには、日本・セルビア友好協会の会員や、作家、学界代表者、芸術家、その他大使館の友人などあわせて40名のゲストが参加しました。
 

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大使館での「トリオ・シャルール」のコンサート(2023/6/22)
 
駐日セルビア共和国大使館にて、昨年4月にセルビア・日本友好140周年記念イベントのひとつである「芸術でつなぐ両国の心」コンサート&展示会に参加した音楽アンサンブル「トリオ・シャルール」によるコンサートが開催されました。
 
有名なフルート奏者である齋藤友紀氏、チェリストの薄井信介氏、ピアニストの金益研二氏が、セルビアの作曲家による作品や伝統的な楽曲、そして日本で親しまれているメロディーを演奏しました。
 
約40人の来場者は、アレクサンダル・ヴーイッチの現代作品「ワルツ」と「セルビアのコロ」、そして「ヤンコは眠りについた」、「ベオグラードの四月」、「タモ・ダレコ」、「私の想いはなぜ苦しむのか」、「山の麓を歩く少女」、「シェーヴァ」、「ドリナ川行進曲」、さらにピアニストがこの日のために作曲した特別な曲の音色を楽しみました。
 
歓迎の挨拶では、日本でセルビアの音楽と文化を紹介し、広めてくれたアーティストたち、そして、このコンサートを企画し、両国の文化協力の深化に貢献してくれた角崎悦子氏率いるセルビア日本音楽交流推進の会に感謝の意を表しました。
 
コンサート後のカクテル・パーティーでは、セルビアのワインや料理が供されました。
 
このイベントでは、乾杯の音頭をとった日本セルビア協会の長井忠会長をはじめ、同協会の幹部、国際協力機構(JICA)および港区の代表者、多数の音楽アーティスト、その他大使館の友人たちが出席しました。
 

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愛知県常滑市立南陵中学校のみなさん11名が大使館を訪問されました(2023/6/22)
 
2023年6月22日、愛知県常滑市立南陵中学校の生徒のみなさん11名が大使館を訪問され、大使秘書の長門ティヤナからセルビアの歴史や文化、セルビアと日本の関係や文化の違いなどについて日本語で説明を受けました。
 
質疑応答のコーナーでは、大使館の活動やセルビアにおける日本文化の人気度、教育制度やセルビアの若者に人気の職業などについて、生徒のみなさんから質問がありました。
 
 

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株式会社フジテレビジョン、および株式会社フジランドとの協力関係の継続(2023/6/19)
 
民間メディアのフジテレビを擁するFCGフジサンケイグループに属する株式会社フジランドの経営陣は、アレクサンダル・コヴァチュ大使を招いての夕食会を催しました。この晩餐会には、フジテレビの国際協力担当部署の代表者のほか、マリヤ・ペリシッチ第一参事官とティヤナ・ナガト大使秘書も出席しました。
 
コヴァチュ大使は、フジテレビのYouTubeチャンネルである「World Buzz Cooking」がセルビアの食を紹介し、また数回にわたってセルビアの文化や料理に関するシリーズを公開したことについて、フジランド社およびフジテレビの経営陣に感謝の意を表しました。大使は今後も協力を深め、日本の人々にセルビアを紹介する可能性について意見交換を行いました。
 
株式会社フジランドは1958年に設立され、主に宿泊サービスを提供していましたが、その後、大型センターやリゾート、レストラン、美術館の経営や、様々なイベントやフェアの開催、食品産業といった他の分野にも活動を拡大してきました。
 
 
 

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大使館で山崎ヴケリッチ洋氏の新著出版記念イベントを開催(2023/6/15)
 
駐日セルビア共和国大使館は、セルビアにおける著名な翻訳家・日本語講師で、昨年はセルビア共和国功労金章も受賞した山崎ヴケリッチ洋氏の「山崎洋仕事集―丘を越えて、海を越えて―」の出版記念イベントを開催しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、山崎ヴケリッチ氏がその長く実りあるキャリアの中で生み出した数多くの研究や記事、エッセイ、スピーチ、講演に日本の人々が触れる機会が提供されたことを高く評価しました。また氏が数十年にわたって献身的に仕事と向き合い、自身が等しくそのルーツを持つセルビアと日本という、地理的にも文化的にも遠く離れた両国をつなぐ役割に大きな感謝の意を表明しました。
 
山崎ヴケリッチ氏はユーゴスラビアでの青春時代を懐かしみながら、日本の多くのメディアへの取材協力や、20年以上にわたる翻訳活動を通じて日本の読者にセルビア文学の巨匠たちの作品を紹介したことなどを話しました。
 
またこの「山崎洋仕事集―丘を越えて、海を越えて―」については西田書店の日高徳迪氏とセルビア科学芸術アカデミー名誉会員の岩田昌征教授もそれぞれ発言しました。
 
このイベントには乾杯の音頭をとった在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏をはじめ、日本セルビア友好協会幹部の方々や学術関係者、芸術家、その他大使館の友人たちが参加しました。
 

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コヴァチュ大使と石黒憲彦JETRO理事長との面会(2023/6/9)
 
6月9日、コヴァチュ大使と独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)の石黒憲彦理事長が表敬訪問し、セルビア共和国における日本企業進出の活発化を踏まえ、今後の協力関係について意見交換が行われました。
 
コヴァチュ大使は冒頭、セルビアと日本は長年にわたり良好で包括的な関係にあり、昨年は友好関係樹立140周年を迎えたことを指摘しました。また、セルビアと日本の安定した政治関係は、経済関係の強化、特に日本企業による新規投資の機会や交易の促進に寄与していると強調しました。また「オープンバルカン」などの地域イニシアティブが、良好な経済環境を作り出し、EU加盟候補国である地域の国々をつなぎ、地域全体の認知度やモビリティ、安定に寄与すると述べました。
 
コヴァチュ大使は、昨年JETROウィーン事務所の担当者と多数の日本企業代表者がベオグラードを訪問したことを挙げ、これを評価しました。またJETROとセルビアの交流が今後もその頻度を増し、強化されることを期待すると語りました。
 
 
 

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コヴァチュ大使、NTT DATA, Inc.株式会社西畑一宏社長と会談(2023/6/8)
 
6月8日、日本の大手通信会社であるNTTグループの海外事業を統括するNTT DATA, Inc.株式会社の西畑社長と井出欧州担当チーフ・オペレーティング・オフィサーが大使館を表敬訪問しました。コヴァチュ大使は、急速に成長するIT分野に着目した同社のセルビア市場におけるポジショニングに満足していると述べました。
 
セルビアのビジネス環境と投資環境、経済成長の経済指標、EU加盟プロセスにおける進捗、さらに「オープンバルカン」イニシアティブなどを紹介しつつ、日本からの投資案件がセルビアにて高評価を受けていると強調しました。
また、NTT DATA, Inc.株式会社がセルビアでのプレゼンスをさらに強化する計画を歓迎する一方で、同社が、両国の経済関係の強化を目的とした大使館の東京での活動を引き続き支援することに期待を示しました。
 

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青山学院大学の教授と学生による大使館訪問が行われました(2023/6/7)
 
2023年6月7日、青山学院大学国際センター所長の小松靖彦教授をはじめ、青山学院大学の学生20名がセルビア共和国大使館を訪問しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、過日ベオグラード大学と青山学院大学との間で協定が締結されたことへの祝辞を述べるとともに、特にこの協力関係の構築に尽力した小松教授に謝意を表しました。また大使は、これまでも大使館が過去に青山学院大学と強い絆を築き、数々の共同プロジェクトを実現してきたと語りました。その一例として、大使館が主催した日本企業の女性管理職のためのメンタリング・プログラムの一環として、青山学院大学の学生たちが日本のジェンダー平等とこの問題に関する企業文化の改善について意見交換を行った、最近の非公式なディスカッションを紹介しました。また、青山学院大学の一卒業生がセルビア料理のレトルト食品を日本市場向けに開発したことや、同学経営学部の学生たちが大使館の諸活動に参加していることなども触れられました。
 
学生たちは、セルビアの地理や歴史、文化、習慣、観光名所、著名人、そして両国間の政治関係や経済協力に関するプレゼンテーションを受け、またセルビア語の簡単なフレーズも学びました。
 
質疑応答のコーナーでは、特にセルビアの言語や文化、国の国旗・国章、教育制度、セルビアにおける少数民族の位置づけ、大使館のミッションでの優先事項などに対する学生たちの高い関心が見られました。
 

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コヴァチュ大使は、日本・セルビア友好議員連盟の主催で大使館で行われたイベントにて自民党議員の皆さんに挨拶しました(2023/6/1)

 

6月1日、大使館は日本セルビア友好議員連盟と共同で、黄川田仁志衆議院外務委員長、杉田水脈元総務大臣政務官をはじめとする日本の国会議員の方々をお招きしました。コヴァチュ大使は、このような会を主催した議連に感謝の意を表し、またこれまでの両国関係の強化に向けた継続的な支援にも謝辞を述べました。

コヴァチュ大使は、セルビアと日本の政治対話が140年の友好関係の上に成り立っていることを指摘しながら、議連に所属する議員の数の増加を通じて議会間協力を強化することも重要だと述べました。また、平和的な紛争の解決に向けたセルビアの全面的な取り組みに触れ、プリシュティナとの間では合意された全ての義務の履行をはじめ、対話を継続してゆく立場を強調しました。平和と安定は、セルビアと地域の発展にとって極めて重要であり、このことは「オープンバルカン」などのイニシアチブを通じて認識されていると語りました。また、移民やウクライナ難民の受け入れのほか、セルビアは新興国・途上国との橋渡しの強化に投資しており、第三国、およびその市場への経由地として興味深い存在になっていると語りました。
 
城内実事務局長は挨拶の中で、両国間の二国間関係強化への力強い取り組みに言及し、相互の尊重、大きな敬意といったものに支えられた歴史的な側面が、経済、政治、文化での両国の交流を深めることを可能にしてきたと述べました。
 
また、大使館とマコトインベストメンツ社の長年の協力は今回のイベントでも見られ、同社からは今回もセルビアのワインと料理が提供されました。
 

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横浜でのセルビアのプロモーション(2023/5/27, 28)
 
横浜の企業である東亜ガス株式会社、特に同社の田邉利雄会長からの支援の下、大使館はテレビ神奈川が横浜で開催する2日間のイベント、「かながわMIRAIストリート」(5月27日と28日)に参加しました。
 
この開催中の両日、大使館ブースでは、セルビアの一般情報や、観光名所、文化や食に関する情報を記載したパンフレット、大使館が所蔵するセルビアの民族衣装や民芸品、そしてマコトインベストメンツ社の食品担当部門、Monde Deliciousが輸入したセルビア産ワイン(赤、白、ロゼ)、パプリカペーストの「アイヴァル」、松原食品株式会社が製造・販売するセルビア料理のレトルト(ムチュカリッツァとパプリカシュ)などが展示されました。
 
またセルビアのブースには、大使館関係者やセルビア製品の輸入業者のほか、大使館と長年協力関係にある東洋英和女学院大学講師の町田小織氏とその生徒さん達がボランティアとして参加しました。
 
セルビアブースには多くの来場者が訪れ、セルビアとその文化、製品に大きな関心を示していました。
またイベント初日の5月27日にはコヴァチュ大使がテレビ神奈川の熊谷典和社長、および東亜ガス株式会社の田邉利雄会長と懇談しました。
 

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三重県のいなべ市立北勢中学校の皆さんが大使館を訪問(2023/5/25)
 
2023年5月25日、三重県のいなべ市立北勢中学校の8名の生徒さんが大使館を訪問しました。
 
セルビアの歴史・文化、自然の美しさや、スポーツ、食、そしてセルビアと日本の二国間関係についてのプレゼンテーションが行われ、その後の質疑応答の時間ではセルビア人の習慣や民族衣装の種類、日本とセルビアの文化の違い、セルビアでの日本のポップカルチャーの人気度などについて生徒の皆さんが関心を持って質問をしていました。
 

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日本のビジネスウーマンのためのメンタリングプログラムを通じてのNPO法人J-Winとの協力の継続:青山学院大学の学生を対象としたディスカッションを共催(2023/5/17)
 
2023年5月17日、NPO法人「ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク」(J-Win)が実施している、Executiveクラスにあるビジネスウーマンのためのメンタリングプログラム「J-Win Executive Network」の第3回ミーティングを兼ねて、大使館ではジェンダー平等をテーマにしたディスカッションが開催されました。
 
このイベントには、本プログラムの参加者である日本電信電話株式会社常務執行役員の岡敦子氏、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝氏、三井住友銀行執行役員の松ケ崎穂波様、久保田進彦教授と青山学院大学の学生、公使参事官のイヴァナ・ゴルボヴィッチ・ドゥボカと一等参事官のマリヤ・ペリシッチが出席しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、本メンタリングプログラムの重要な目標のひとつが、“Give Back”という形で将来の世代に力を与えることであり、将来ビジネスのキャリアを積もうとする学生たちに、女性外交官や成功したビジネスウーマンの話に耳を傾けながら、ジェンダー平等を実現するための課題や日本や他の国が実施できる解決策について意見を交換して欲しいとの思いからこのイベントを開催したと語りました。また、この分野におけるセルビアの現状について、最新のデータを紹介しました。
 
ディスカッションでは、本プログラムの参加者が、ビジネス環境での女性管理職としての経験や課題について話しました。学生たちは、家庭や社会、学問の場といった環境で男女平等の問題がどのように扱われているかについての意見をそれぞれ述べ、成功したビジネスウーマンや外交官が日本の社会でジェンダー平等を進める上での解決策をどのように考えているかについて関心を示していました。
 

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仙台市立八軒中学校の皆さんの大使館来訪(2023/5/16)

 

2023年5月16日、仙台市立八軒中学校の生徒さん12名が大使館を訪問しました。

生徒たちは、大使館のアシスタントである長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、両国の関係や文化の違いなどについて、日本語で説明を受けました。
 
質疑応答の時間では、大使館の日々の活動や日本との関係、外交のあり方などについて、生徒たちが関心を示していました。
 

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大使館にて「Metroplex 2022 - 2122」展のプレゼンテーション(2023/5/12)
 
2023年5月12日、駐日セルビア共和国大使館では、セルビアと日本両国のデジタルアーティストたちの協力プロジェクトである「Metroplex 2022 - 2122」展のプレゼンテーションを開催しました。同展は5月末までに日本の複数の都市にて開催されます。すでにセルビアで開催された展覧会は、「欧州文化首都ノヴィ・サド」プログラムの一環として、また欧州文化首都の称号を持つ都市と日本の文化交流に30年以上取り組んでいる非営利団体EU・ジャパンフェスト日本委員会の協力を得て実現しました。
 
プレゼンテーションには、本プロジェクトの作者であるマルコ・ヨーズィッチ氏と団体「Novo kulturno naselje」創設者のデヤン・イリッチ氏、アーティストの山田亘氏に加え、EU・ジャパンフェスト日本委員会の代表者、日本セルビア協会の理事会メンバー、ギャラリスト、美術史家、同展に参加したアーティストたちが出席しました。
 
プレゼンではデジタルアートの分野で活躍する両国のアーティストたちを紹介する本展示会の内容や、AR技術を用いた作品のコンセプト、また作品が分散型の文化芸術に貢献する新しいパフォーマンスの可能性を開くという文化・芸術コンテンツへの異なったアプローチといったことなどについて詳しく解説されました。
 

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宮城県名取市の増田中学校の皆さんの大使館来訪(2023/5/11)
 
2023年5月11日、宮城県名取市立増田中学校の生徒9名と教師1名が当大使館を訪問しました。
 
生徒たちは、大使館のアシスタントである長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そして両国の関係などについて、日本語で説明を受けました。プレゼンの後には、生徒たちから多くの質問が寄せられましたが、セルビアの教育制度や両国の文化の違い、日本のポップカルチャーがセルビアで人気であることなどの話題に、生徒たちは興味を示していました。
 
また同校と大使館との間の協力関係の継続が確認されました。
 

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ベオグラード市のヴラディスラヴ・リブニカル小学校での悲劇に際して表明された哀悼の意への感謝
 
駐日セルビア共和国大使館は、8人の子供を含む9人が命を落としたヴラディスラヴ・リブニカル小学校での悲劇に際して、多くの日本の友人の方々や日本の機関の代表者の皆様、在京外交団から寄せられた数々の哀悼の意に感謝の意を表します。
 
この困難で悲しい時に、セルビアとその国民に寄り添ってくださった皆様に感謝するものです。
 
ありがとうございました!
 

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「国際芸術家センター」の大使館訪問(2023/4/26)
 
2023年4月26日、NPO法人「国際芸術家センター」が、長年協力関係にあるセルビア大使館を訪問しました。大使館では34人の会員の方々を対象に、セルビアの習慣や文化、自然の美しさ、スポーツ、食、そして日本との関係などについて、昨年のセルビアと日本の友好関係140周年に重点を置きながら、日本語でプレゼンテーションが行われました。聴衆の方々は特に両国の経済協力やセルビアの国章・国旗、セルビアの生活スタイルなどに関心を寄せていました。
 
プレゼンの後にはカクテルパーティーが行われ、セルビアワインを日本に輸入しているマコトインベストメンツ社の担当者がセルビアのワイナリーの商品を紹介し、またセルビアのデザートが振舞われました。
 
 

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講演会シリーズ「日本の眼から見たセルビア」を当館にて開催(2023/4/20)
 
駐日セルビア共和国大使館にて、セルビアが日本の個人にどのような方法で、またどのような形でインスピレーションを与えているかを紹介する講演会シリーズ「日本の眼から見たセルビア」の第2回が開催されました。
 
今回は「セルビアにインスパイアされたビジュアルアート」をテーマとして、写真家の古賀亜希子氏と木村肇氏が登壇しました。
 
古賀氏は、セルビアを訪れた際に出会った画家・彫刻家のミラン・トゥツォヴィッチ氏との交流について語り、同氏のアトリエや作品、生活の様子などを撮影した作品を紹介しました。
 
木村氏はFCレッドスターの元フィジオセラピスト、ミーショ・ブクミロヴィッチ氏の人生や彼のキャリア、そして彼自身も関わり、また1990年代の旧ユーゴスラヴィア地域での政治情勢にも絡んだ数々のスポーツ界でのイベントをテーマに講演しました。またセルビアでのブクミロヴィッチ氏に関する調査や氏との出会いの中で撮影した写真も紹介しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、「二人が取り上げた題材は、何者かの才能やその興味深い人生の物語といったものが、いかに他国への興味へとつながり、その歴史を理解したいという欲求を刺激するかを証明する好例と言える」と述べ、この二人のアーティストへの感謝の意をを表しました。
 
成城大学学長や日本セルビア協会幹部、数々の文化団体代表、ジャーナリスト、美術史家、作家、漫画家、写真家、その他セルビアの文化や芸術を愛する人々が集ったこの講演会の後は、カクテルパーティーが開かれました。
 

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ノヴィ・サドのセルビア国立劇場の首席ソプラノ、イェレナ・コンチャルの東京でのコンサート(2023/4/12, 14)
 
駐日セルビア共和国大使館は4月12日、東京都港区の赤坂区民ホールにて、ノヴィサドのセルビア国立劇場の首席ソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを開催しました。
 
コンサートには、港区民をはじめ、日本に居住するセルビア人や日本セルビア協会の会員、その他の大使館の友人など200人以上が出席しました。また東京外国語大学の民族舞踊団「スィランガン」のメンバーはこのコンサートにてセルビア中央部のシュマディヤ地方の踊りを披露しました。
 
コヴァチュ大使は、イェレナ・コンチャル氏と共演した日本のソプラノ歌手の平岡貴子氏やピアニストの福田里香氏と門田佳子氏、そしてコンサートの開催を支援した諸団体に感謝の意を表しました。
 
イェレナ・コンチャル氏は、4月14日にも東京都目黒区で150人以上の観客を前に3度目の公演を行い、大使館はセルビア日本音楽交流推進の会が主催するこのコンサートを支援しました。
公演では、デヤン・デスピッチ、ステヴァン・フリスティッチ、ミーロイェ・ミロイェヴィッチ、ヴェラ・ミランコヴィッチ、イスィドル・バーイッチ、ヨシフ・マリンコヴィッチの作品やセルビア民謡、日本の人気曲、アレクサンドラ・ヴレバロフの「ミレバ」を含む有名なオペラアリアなどが披露されました。
 
コンサートでイェレナ・コンチャル氏は観客からとても温かい歓迎を受けました。
 

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ノヴィサドのセルビア国立劇場首席メゾソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを大使館にて開催(2023/4/10)
 
駐日セルビア共和国大使館は日本に駐在する各国女性大使や臨時大使、および様々な分野で大使館と協力している日本の女性たちを対象に、ノヴィサドのセルビア国立劇場首席メゾソプラノ、イェレナ・コンチャル氏のコンサートを開催しました。
 
 アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶のスピーチの中で、このコンサートが女性を対象としていることを歓迎するとし、駐日セルビア共和国大使館では男女共同参画というテーマが日本で益々注目されているために、このテーマを重要なアジェンダの一つにしていると指摘しました。
 
また、イェレナ・コンチャルはセルビアを代表するアーティストであると同時に、昨年欧州文化首都の称号を得たノビサドを代表するアーティストであり、30年以上にわたって日本と欧州文化首都の文化交流を支援しているEU・ジャパンフェスト日本委員会から奨学金を受けたと述べました。
 
 また、イェレナ・コンチャル氏と共演する日本人アーティストであるソプラノ歌手の平岡貴子氏にピアニストの福田里香氏と門田佳子氏、そしてこのイベントを支援したEU・ジャパンフェスト日本委員会、国際ピアノ指導者連盟日本支部、セルビア日本音楽交流促進の会に対して感謝の意を表しました。
 
 
 公演では、ステヴァン・フリスティッチ、ミロイェ・ミーロイェヴィッチ、イスィドル・バーイッチ、ヨスィフ・マリンコヴィッチによる作品やセルビアの古い民謡、日本の人気曲、有名なオペラアリアなどが披露されました。
 
 コンサートの後には、セルビア産ワインや料理も供されました。
 
 このイベントには、オーストリア、ブルガリア、ガーナ、ウガンダ、ニカラグアの女性大使、コロンビアの臨時大使、日本セルビア協会理事、NPO法人J-Winのビジネスウーマン向けメンタリングプログラム参加者、音楽界やNPOの関係者、フジテレビ国際部ディレクターを含むメディア関係者、およびその他の大使館の協力者が出席しました。
 
 

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笹川陽平氏にベオグラード大学名誉博士号授与に関する決定を伝達しました(2023/4/3)
 
2023年4月3日、日本財団本部にてアレクサンドラ・コヴァチュ駐日特命全権大使から同財団の笹川陽平会長に、ベオグラード大学の名誉博士号授与に関する決定の写しが手渡されました。
 
コヴァチュ大使は、その功績により2013年にセルビア共和国功労金賞が授与されるなど、日本財団と笹川会長がセルビアと日本の学術・文化交流の促進に果たした役割に感謝の言葉を述べました。
 
 
 
 

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非営利任意団体EU・ジャパンフェスト日本委員会との協力-コヴァチュ大使の同委員会総会への出席とノヴィサドからの代表団訪問(2023/3/28-30)
 
3月28日、在京ハンガリー大使館において、非営利任意団体EU・ジャパンフェスト日本委員会の年次総会が開催され、当大使館からもコヴァチュ大使が出席しました。同総会では欧州文化首都(ECoC)との関係強化についてのEU・ジャパンフェスト日本委員会の活動や、過去や現在、そして未来の欧州文化首都プログラムについてのプレゼンが行われました。
 
総会には、欧州文化首都各国の大使より構成される日本委員会のメンバー、このNGOの活動を支援する日本企業の経営者、および欧州文化首都各都市からの代表団が出席し、ノヴィサドからは、ノヴィサド2021財団のネマニャ・ミレンコビッチ理事、ダリボル・ロージッチ文化担当市議会代表、ティヤナ・デリッチ市長顧問が参加しました。
 
翌日3月29日には、欧州文化首都の活動を紹介するパブリックミーティングが催されました。ノヴィサド市からの代表団ではネマニャ・ミレンコビッチ氏がプレゼンを行い、欧州文化首都という栄えあるタイトルを冠した1年間に実施された主要プロジェクトやそのコンセプト、そして今後の計画について話しました。
 
3月30日にはダリボル・ロージッチ氏とティヤナ・デリッチ氏が大使館を訪れ、コヴァチュ大使とノヴィサドの文化発展戦略や今後の活動、日本との協力を深める機会などについて話し合いました。
 
 

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コヴァチュ大使、フジテレビ主催のイベント "Rakugo and sake at the sphere" を訪問(2023/3/27)
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は3月27日、フジテレビが長期的な協力関係にあるパートナーや各国大使館を対象に本社の球体展望台で開催したイベント、"Rakugo and sake at the sphere" を訪れました。
 
コヴァチュ大使は会場で日本各地の銘酒を味わい、また落語家の金原亭世之介師匠とそのお弟子さんによるユーモアあふれる日本の伝統芸能を英語で堪能する機会を得ました。
 

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コヴァチュ大使、長野県を訪問(2023/3/23)
 
コヴァチュ大使は外務省の招きで、日本が議長国を務めるG7の閣僚会議が来月開催される予定の長野県への駐日大使を対象としたツアーに3月23日から24日の日程で参加しました。
ノルウェー、モルドバ、アルメニア、ジャマイカ、タイ、モンゴル、ラオス、カンボジア、マレーシア、ルワンダ、タンザニアの駐日大使とともに、コヴァチュ大使は4月にG7外相会合が開催される軽井沢や信州大学アクア・イノベーション拠点、世界的にも著名な大企業のセイコーエプソンをはじめ複数の都市を訪問しました。
コヴァチュ大使は、長野市長や長野県庁代表者も参加した歓迎レセプションにて、阿部守一知事と対談し、地方レベルも含めて日本との友好・協力関係をさらに促進したいとするセルビアの意思を確認しました。また昨年軽井沢でセルビア産ワインを紹介するなど、長野県内における大使館の活動についても報告しました。
コヴァチュ大使は、地元メディアのSBC信越放送や長野市民新聞に対して訪問の感想を語り、NHKでも視察の様子が紹介されました。
 
 
 

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神戸市外国語大学の学生達が当大使館を訪問(2023/3/22)
 
3月22日、神戸市外国語大学の岡野要准教授の引率する学生16名が駐日セルビア共和国大使館を訪問しました。
 学生達にはセルビアの歴史や文化、美しい自然、習慣や伝統などについて手短な紹介が行われました。
 同学で選択科目としてセルビア語を学ぶ学生達は私達の言葉で自己紹介をし、またそのうちの一人は今年2月に観光でセルビアを訪れた際のことを短くプレゼンしました。
 学生達に挨拶したコヴァチュ大使はセルビアとセルビア語に関心を抱いていることに感謝の言葉を述べました。
 学生達と大使館の代表者達との懇親会では、セルビア料理も振る舞われました。
 

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コヴァチュ大使、「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」を訪問(2023/3/21)
 
3月21日、埼玉県富士見市で「FUJIMI☆クラフトビアフェスタ」が開催され、アレクサンドラ・コヴァチュ大使が来賓として招かれました。
 
セルビアのビール会社DOGMAの商品を輸入する会社も出店したこのイベントのオープニングセレモニーで、コヴァチュ大使は、富士見市民がセルビアのビールを味わう機会を得られることを嬉しく思うと語りました。また姉妹都市である富士見市とシャバッツ市の間の長きにわたる友好関係と関係促進の重要性を指摘しました。
 
オープニングセレモニー、そして星野光弘市長による演奏と歌が披露されたショートコンサートの後、大使と市長と共にスタンドを見て回り、集まった市民たちと交流しました。
 

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コヴァチュ大使、日本セルビア協会の年次レセプションに出席(2023/3/13)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、理事会メンバーを筆頭に、元セルビア駐箚大使や学界・経済界の代表者、その他日本の著名人が多数参加する日本セルビア協会の年次総会およびレセプションに主賓として出席しました。またレセプションには、日本セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長も出席しました。
 
コヴァチュ大使はレセプションでの挨拶にて、セルビアと日本の二国間関係を多くの分野で深めるために尽力している協会会員の方々に謝辞を述べました。特に、昨年の二国間関係樹立140周年記念事業のもと、対話とパートナーシップによる協力が引き続き強化されたことは、日本の投資額が開発援助額を上回り、絶えず増加していることからも明らかであると指摘しました。また大使は、次の10年の二国間関係において、さらに多くの成果が得られることを願うと同時に、この努力において協会からの支援を得られるものと信じていると語りました。
 

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開智日本橋学園と九段中等教育学校の皆さんが大使館を訪問(2023/3/10)
 
2023年3月10日、東京都中央区にある開智日本橋学園の生徒の皆さん28名と千代田区にある九段中等教育学校の生徒の皆さん19名がそれぞれ大使館を訪問しました。
セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係についてプレゼンテーションが行われ、またセルビア語の基本的なフレーズやキリル文字についても説明がなされました。
質疑応答では、両国の文化の違い、セルビアでの日本の芸術や武道の人気、セルビアの同世代の人々の生活、環境分野でのセルビアの取り組み、人口政策、絶滅危惧種の動植物の保護などについて、生徒の皆さんから質問がありました。
 

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足立区立新田中学校の生徒の皆さんがセルビア大使館を訪問(2023/3/3)
 
2023年3月3日、東京都足立区にある新田中学校の生徒の皆さん、26名がセルビア大使館を訪れました。
 
生徒たちは、大使館アシスタントの長門ティヤナから、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係などについて、日本語で説明を受けました。プレゼンテーションの後の懇談では、生徒たちから数多くの質問が寄せられ、両国の文化の違いやセルビア語の特殊性、セルビアにおける日本のアートや武道の人気度などが最も関心の高い話題となりました。
 

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「みなとスタンプラリー」による港区民の大使館訪問(2023/3/2)
 
東京都港区伝統のイベント、「みなとスタンプラリー」に伴い、同区区民の方々がセルビア大使館を訪問されました。
 
このイベントは港区民が同区内にある各国大使館を訪問し、その国の文化や習慣を学ぶことを目的に開催されているものですが、旅行会社JTBと港区が主催し、毎年3月に実施されています。
 
今回は9人の港区民の方々がセルビア大使館を訪問され、140周年を迎えたセルビアと日本の友好関係をはじめ、セルビアの習慣や文化、食べ物、日本との絆などについて日本語で説明を受けました。
 
特にセルビアの人口政策や農業を取り巻く現状、水資源の供給、スポーツ、芸術などに関心が集まりました。
 
このイベントでは同じく3月に、別の市民グループや子供たちが大使館を訪問する予定です。
 

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日本の外務省大臣官房人物交流室の方々との交流(2023/2/28)
 
2023年2月28日、日本の外務省大臣官房人物交流室から阿部健大氏と松本美樹氏が駐日セルビア共和国大使館を訪問されました。
 
大使館のイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官、マリヤ・ペリシッチ一等書記官、現地職員の富永正明は、セルビアの誇るスポーツの長い伝統と数多くの選手の活躍を念頭に、スポーツ外交の分野での協力と推進を深めたいとの意向を伝えました。またセルビア大使館側からは、これまで大使館のツイッターでの投稿に外務省大臣官房人物交流室が反応することによって日本の市民の間でのセルビアの知名度や認知度を高めることができたと、感謝の意が表されました。
 

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NPO法人J-Winのメンターシップ・プログラムへの協力の継続(2023/2/20)
 
NPO法人J-Winの実施するExecutiveネットワークのメンターシップ・プログラムでは、日本に駐在する女性大使が各企業で高い管理職の地位にある女性たちのメンターとなっていますが、2023年2月20日、同プログラムに参加するコヴァチュ大使はNTT常務執行役員、岡敦子さん、アフラック執行役員の鈴木孝枝さん、三井住友銀行執行役員の松ヶ崎穂波さんと2度目の会談を行いました。
 
またイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官とマリヤ・ペリシッチ一等書記官も参加し、外交をはじめとする国家公務員の仕事の分野での男女平等に関してのセルビアの経験について紹介する機会を持ちました。
 
大使からは、男女共同参画の推進に向けた提言がなされ、また日本のビジネス界における男女共同参画の現状について意見を交換しました。
 
 

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セルビア大使館にてレセプション開催(2023/2/15)
 
セルビア共和国大使館では、祝日の「セルビア建国記念日」に際してのレセプションが開催され、大使館がセルビアと日本両国の友好関係樹立140周年を記念して作成した「セルビアと日本 両国関係史概観」の改訂版が紹介されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は歓迎のスピーチで、セルビアと日本はそれぞれの国内外にて数多くの大きな歴史的な試練と変革とを見てきたものの、連帯と情熱の精神は両国関係の礎に浸透し続け、個々の人々があらゆる領域にて協力を深め、拡大してきた、と語りました。特に、セルビア名誉総領事であり、大日本除虫菊株式会社代表取締役社長の上山直英氏には、長年にわたるセルビアの広報活動への協力と献身、そして「両国関係史概観」改訂版の印刷にあたっての支援に対して感謝の意を表しました。
 
大使はまた、今後日本との政治対話と協力が順調に進むことへの期待を表明し、特にセルビアにおける日本企業や投資家にとっての刺激的なビジネス環境を育成し、、ICTや新技術といった新たな協力分野を見出すことが、両国のパートナーシップ強化の重要な足掛かりになるとも指摘しました。
 
レセプションには、逢沢一郎日本セルビア友好議員連盟会長、城内実同連盟事務局長をはじめとする両院国会議員、山田賢司外務副大臣をはじめとする外務省代表者、上山直英名誉総領事、セルビアのシャバッツ市と姉妹都市関係にある埼玉県・富士見市の星野光弘市長、長井忠会長をはじめとする日本セルビア協会代表者、明石康元国連事務総長特別代表、国際協力機構(JICA)代表者、および学術界、各種財団、メディア、非政府組織の代表者や、その他大使館の友人の方々がご出席されました。
 

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セルビアと日本の二国間関係樹立140周年を記念してのコンサートを開催(2023/2/10)
 
駐日セルビア共和国大使館において、ノヴィサド芸術アカデミーのヴァイオリン科教授の豊嶋めぐみ氏とピアニストの岩井美子氏による、2022年に迎えたセルビアと日本の友好140周年を記念してのコンサートが催されました。
 
クラシック作曲家の作品に加え、アレクサンダル・ヴーイッチ、ミーロイェ・ミーロイェヴィッチ、イスィドル・バーイッチといった著名なセルビア人作曲家による作品もいくつか演奏されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、豊嶋教授からの長きにわたる協力や、文化的紐帯を強める上での役割に対して、謝意を表明しました。また今回のコンサートは、両国の文化交流、とりわけセルビアと日本のアーティストたちが、地理的に離れた二つの国とその国民を結びつけ、相互理解を深めるために果たした役割を称賛する更なる機会となった、と語りました。この役割は計り知れない意義を持つものであり、今後も私たちの友好の礎の一つであり続ける、と述べています。
 
コンサートの終了後は、参加者と聴衆のためのレセプションが開催されました。
 

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コヴァチュ大使が日本国外務省の欧州局長と会談しました(2023/2/8)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、日本国外務省の中込正志欧州局長と会談しました。
 
コヴァチュ大使は会談の中で、両国とその国民のより深い結びつきを目指して、二国間関係全体が上昇傾向にあるとの確信を表明しました。また昨年執り行われた安倍晋三元首相の国葬へのアナ・ブルナビッチ首相の出席と、140周年を迎えた両国の友好関係の記念行事の重要性を確認しながら、コヴァチュ大使は経済協力と投資の分野でも目に見える進展が見られており、更に共同で発展させるべきだと指摘しました。セルビアは欧州統合への道を歩んでおり、地域の平和と安定の維持・向上に強く貢献していることも強調しています。
 
大使は日本が国連安全保障理事会の非常任理事国およびG7の議長国に就任したことに祝意を表し、両国がこの期間、また様々な国際機関の枠組みの中で、成功裏に協力していくことを期待していると述べました。
 

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コヴァチュ大使は、国際協力機構(JICA)のNINJA(Next Innovation with Japan)プロジェクト最後のオンラインイベント「Demoday」の参加者に向けて挨拶しました(2023/2/3)
 
国際協力機構(JICA)バルカン事務所(ベオグラード)は「デジタルセルビア」イニシアティブ(DSI)との連携の下、急速な成長を遂げるスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム「NINJA(Next Innovation with Japan)」のプロモーションとして2月3日に最後のオンラインイベント「Demoday」を開催し、セルビアからのSmartWatering Tapni, ZenHire, DATA DO, OmniShop, Digital Spark, Easypassのスタートアップ7社を紹介しました。
 
駐日セルビア共和国大使館、および駐セルビア日本国大使館はJICAの招聘に応え、セルビア日本商工会(JBAS)とともに、Asia Africa Investment&Consulting、楽天ヨーロッパ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングからの協力を得たこのイベントに参加しました。冒頭では、勝亦孝彦大使、JICAバルカン半島事務所の永田禎章副所長、DSIのネボイシャ・ビェーロトミッチ所長とともに、アレクサンドラ・コヴァチュ大使も参加者に向けて挨拶しました。
 
コヴァチュ大使は、革新的なビジネスモデルと技術で現代社会の諸問題の解決に参加する機会を提供したJICAの継続的な支援と協力とに感謝し、また今回のNINJAプロジェクトがセルビアと日本の140年にわたる友情と相互関係を祝う記念の年に開始されたことを指摘しました。また、遠く離れたこの両国と国民の間の友好関係がこれほど長く続いていることは、特にこの大きな挑戦の時代において、その関係の持続性を証明する好例であると語り、セルビアと日本の関係を更に強化・進化させるための基盤として、革新的アプローチと熱意の共有が重要であると強調しました。
 
コヴァチュ大使は、学習意欲や既成概念を超える探究心がなければ、皇室関係者がベオグラードを訪ねることも、成城大学の創設者が最善の教育方法を求めてベオグラードに足を運ぶこともなく、また蚊取り線香を発明した人物の子孫がセルビアの名誉総領事になったかどうかもわからない、と語りました。このように、今日のセルビアは、安定的で刺激的な投資・ビジネス環境を作ることにたゆまず取り組んでいると語りました。
 
大使は「セルビアは、国や地域の成長と繁栄にとって新技術が持つ高い価値を認識し、地元起業家の才能を強化し、バイオテクノロジー、医療技術、ITなどの分野における新興企業のハブとしての地位を確立する道に乗り出している」と強調しました。またICT分野はセルビアのGDP成長率とデジタル開発に貢献しているばかりではなく、関連する国際的なイニシアティブへの参画や新しい技術施設の開設、高い国際的評価などを通じてもその貢献が目に見える形で示されている、とも述べています。
 
コヴァチュ大使は、今回の「Demoday」が、南東ヨーロッパとアジアのシリコンバレーという友人同士の協力とパートナーシップの新しい章を開く機会であるとした上で、更なる挑戦の待ち受ける未来への道を共に歩みだす強い動機付けだと語りました。
 
 
 

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コヴァチュ大使の民主音楽協会(民音)訪問(2023/2/3)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国特命全権大使は、日本最大級の民間文化団体である民主音楽協会(民音)を訪問し、伊藤一人代表理事と協力の可能性について意見を交換し、数世紀前の音楽機器や楽器の素晴らしいコレクションを所蔵する、同協会内の新装された音楽博物館を見学しました。
大使は昨年実施されたセルビア・日本友好140周年記念の一連の文化活動を紹介し、また同協会のウェブサイトに掲載されたセルビアの音楽文化と伝統を紹介する共同プロジェクトの実施について謝意を表明しました。また、今後の継続しての協力にも関心を示し、具体的にはセルビアからアーティストを日本に招聘する案を提案しました。
1963年に設立されたこの名高い、影響力ある文化団体は、多様な音楽や舞踊を日本に伝えるプログラムの中で、これまで世界100カ国以上を紹介してきました。
 

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ベオグラード市交通局と日本の国際協力機構(JICA)の代表者が大使館を訪問しました(2023/1/25)
 
ベオグラード市と日本の国際協力機構(JICA)が進める3年間の技術協力プロジェクト「公共交通改善プロジェクト」の一環として、ベオグラード市交通局の代表者7名が横浜のJICAセンターに滞在し、10日間の研修を受けました。彼らは日本での滞在の最後に東京の大使館を訪問し、コヴァチュ大使に日本訪問や横浜での研修についての感想を報告しました。
 
コヴァチュ大使はJICAバルカン事務所の下に実施された数々のプロジェクトでの関係者の継続的なコミットメントや長期にわたる実りある協力について謝意を表明しました。また大使は、セルビアにボランティアを派遣するメカニズムを通じて達成された両国間の絆と交流における質の高い結果の数々に言及しました。
 
コヴァチュ大使は、日本が2002年に無償資金協力したいわゆる“黄色いバス”がベオグラード市民の交通手段として今も使われていることの象徴的な意義について触れました。街が急速に拡大し、人口が増加している現状において、公共交通を実際のニーズに合わせて最適に維持することは一種の挑戦であると述べています。大使は来訪者を歓迎し、「このような研修プログラムと日本訪問が再び可能となったことにより、他国のシステムの利点やセルビア国内での適用の度合いをより現実的に理解することが可能となった」と結びました。
 
 

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コヴァチュ大使は千葉県松戸市にて講演を行いました(2023/1/20)
 
1月20日、コヴァチュ大使は千葉県松戸市の市民を対象にハイブリッド形式の講演会を開催しました。同市が今年開催する一連の講義シリーズ「女性大使・外交官の日本社会への視点」の初回となったこの講義は日本語で行われ、対面とオンラインで100人以上の市民が参加しました。
               
この講義にてコヴァチュ大使は、セルビアの歴史やコソボ・メトヒヤ州の文化遺産をめぐる状況、セルビアでの男女平等に関する政策、そして2022年に140周年を迎えた日本との友好関係を紹介しました。
               
パワーポイントを使った約75分の講演の後、市民は欧州統合やNATOの役割の中でのセルビアの地政学的意義や現在の位置づけ、またセルビア社会における女性の地位と日本での女性の地位向上のための提言、セルビア文化の特殊な点などについて関心を寄せていました。
 
 

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コヴァチュ大使、書き初めのイベントに参加(2023/1/15)
 
1月15日、セルビア大使館は、駐日ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館で行われた、年始めの伝統的な書道行事「書き初め」のイベントを共催しました。このイベントには、書道教室「KASEN EDUCATION」の主宰者である著名な書道家、和田華仙氏の指導を受ける都内の小学生や中高生15名とその保護者が参加しました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中で、日本の長い伝統である「書き初め」を通じて、異なる民族や国々をつなぐことの重要性を強調しました。また140年にわたるセルビアと日本の友好関係は、まさに両国の君主の間で交わされた手書きの書簡によって築かれたことを指摘し、このような文化協力の形が今後も続いていくことへの期待を表明しました。
 
その後、地元学童や両大使館の関係者が書道のデモンストレーションに参加し、和田華仙氏も伝統的な新年のメッセージを披露しました。イベントでは20年間日本で活動した後に2016年に亡くなるまでスルプスカ共和国に住んでいたシンガーソングライターのヤドランカ・ストヤコヴィッチさんの詠んだ俳句も紹介されました。
 

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コヴァチュ大使、大東文化大学で講演(2022/12/20)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は大東文化大学にてセルビアと日本の友好関係140周年を記念しての特別講演を行い、セルビアの歴史や文化遺産、日本との関係の確立や二国間関係の発展史などについて語りました。
 
講演の終了後、コヴァチュ大使は大東文化大学の内藤二郎学長と会談し、同学とセルビアの大学との協力や学術交流の可能性について話し合いました。
 
来年創立100周年を迎える大東文化大学は、東洋学を学ぶための大学として設立され、現在では約3000人の学生が学部および大学院にて文学、経済学、法律、外国語、アジア学、経営学などを学んでいます。
 

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コヴァチュ大使、セルビアの伝統行事「スラーヴァ」をテーマにしたマリヤナ・アンジェリッチ氏の展覧会に出席(2022/12/18)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、画家のマリヤナ・アンジェリッチ氏の展覧会「スラーヴァ」を訪れました。また「スラーヴァ」の特別ランチではセルビアのポピュラーな名物料理やセルビア産ワインが振る舞われました。
 
コヴァチュ大使は挨拶の中で、マリヤナ・アンジェリッチ氏の芸術は、セルビアのモチーフと日本の絵画技術を組み合わせたものであり、彼女はこのユニークな方法で両国を結びつけていると述べました。またアンジェリッチ氏の博士号取得作品でもある、セルビアの伝統舞踊「コロ」をモチーフにした二枚の絵が大使館に展示されていることや、セルビア・日本友好年のロゴのコンセプトを考案したことに対しても感謝の意を表しました。アンジェリッチ氏の功績や長年にわたる大使館との実りある協力関係に対しては、今年の6月など二度にわたって大使館から感謝状が贈られていることも紹介しました。
 
アンジェリッチ氏によるプレゼンテーションでは、「スラーヴァ」の習慣や伝統についての説明がなされ、「スラーヴァ」の日の食事をモチーフにした氏の作品も紹介されました。
 
この展覧会は、駐日セルビア共和国大使館と「セルビア日本音楽交流推進の会」(角崎悦子会長)の協力の下に開催されたものです。
 

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明石康氏へのセルビア旗二等勲章授与式が催されました(2022/12/15)
 
駐日セルビア共和国大使館にて厳粛な雰囲気の中で行われた授与式では、セルビアと日本の間の協力と友好関係の発展・強化に特に貢献したとして、セルビア共和国大統領が明石康氏に贈呈したセルビア旗二等勲章がアレクサンドラ・コヴァチュ大使より授与されました。
 
コヴァチュ大使は、ブトロス・ガリ国連事務総長の旧ユーゴスラビア担当特別代表としての明石康氏の献身的な働きに対してセルビアは心からの感謝と敬意を表したいと語りました。明石氏は国連事務総長の特別代表を2度務めた唯一の日本人として、数十年にわたる不断の人道的・平和的活動により、日本と国際社会にその名を残したと讃えました。
 
大使は数日前に「国際中立の日」があったことに触れ、国連の重要な役割は和平交渉の条件や交渉のプラットフォームを確保すること、そして紛争の予防外交を行うことであると強調しました。その意味で、1994年から1995年までの任期中にボスニア・ヘルツェゴヴィナの各紛争当事者と意思疎通を図るという困難な任務を担った明石康氏の役割の重要さと、その任務を遂行するにあたって氏が国連の使命と任務の文言に忠実であったことが分かると指摘しました。
 
また四半世紀を経た今日、旧ユーゴスラビアの6カ国はそれぞれ主権国家として、激動の過去や未解決の問題、異なる考え方を克服しようと努力し、善隣的で平和的関係を育んでおり、明石氏はこれら諸国の協力と相互理解に多大に貢献していると述べました。
 
最後に大使は、「セルビアと日本の二国間関係140周年を祝う年に、明石康氏は、両国民と両国の友好関係の構築と深化に貢献した偉大な日本人の一人として記憶されることでしょう」と結びました。
 
授与式の後にはレセプションが開かれ、参加者の方々はセルビアのワインや料理に舌鼓を打たれていました。
 
また授与式冒頭の日本とセルビアの国歌吹奏ではフルート奏者の吉川久子さんとコントラバス奏者の三枝俊治さんが演奏され、お二人はレセプションでもセルビアの歌「あの彼方に」とセルビアでも非常に有名な日本の童謡「たなばたさま」、そして吉川さんが作曲された「セルビアの思い出」を演奏されました。
 
授与式には日本・セルビア友好議員連盟の逢沢一郎会長、ボスニア・ヘルツェゴビナのスィニーシャ・ベルヤン特命全権大使、東京都港区の武井雅昭区長、日本セルビア協会の長井忠会長と同協会幹部をはじめ、セルビアやその他の国の元駐箚大使や国際協力機構(JICA)の代表者、学術界およびメディアの代表者、大使館の友人の方々などが出席されました。
 

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大使館にてセルビア・日本友好140周年記念コンサートを開催しました(2022/12/14)
 
駐日セルビア共和国大使館にて、国際ピアノ指導者連盟(WPTA)日本支部とセルビア日本音楽交流促進の会との協力のもと、セルビア・日本友好140周年記念コンサートが催されました。
 
コンサートでは、国際ピアノ指導者連盟日本支部のコンクールで優勝した若いピアニストが、審査員とともに、アレクサンダル・ヴーイッチ、ミーロイェ・ミーロイェヴィッチ、マルコ・タイチェヴィッチといったセルビアの著名な作曲家のものを含む数々の作品を演奏しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、共催団体の長きにわたる協力と、両国および両国民の文化的紐帯を強化する上での役割に謝意を表しました。
 
大使は特に、2013年に初めてセルビアを訪れて以来、音楽協力の向上に精力的に取り組んでいる国際ピアノ指導者連盟日本支部代表のピアニスト、福田里香氏について言及しています。
 
コンサートの終了後は、演奏者と聴衆を対象にレセプションが開かれました。
 

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シリーズ講演会「日本から見たセルビア」の第1回、「視覚芸術から見た中世セルビア」を開催しました(2022/12/12)

駐日セルビア共和国大使館において、セルビアがどのような方法や形で日本の個人にインスピレーションを与えているかを紹介する一連の講演会「日本から見たセルビア」の第1回が開催されました。初回のテーマは「視覚芸術から見た中世セルビア」で、メインスピーカーとして美術史家の嶋田紗千氏と漫画家の並木陽氏、辻八雲氏が登壇しました。

アレクサンドラ・コヴァチュ大使は挨拶の中で、この一連の講演会がセルビアと日本の友好関係140周年を記念する年に開始されたことを取り上げ、両国の関係は正に、遠く離れる互いの文化や全く異なるアイデンティティーに魅了された人々によって築かれ、深まっていったと語りました。

また中世セルビアの専門家である嶋田紗千女史が、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画に描かれたネマニッチ王朝の家系をテーマに講演することに謝意を表しました。また嶋田紗千女史が参加し、昨年と今年、住友財団と上山直英セルビア共和国名誉総領事が社長を務める金鳥の資金援助によって実施された、前述のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画とヴェリキ・クルチュミル村の主の昇天教会のフレスコ画の二つの重要なフレスコ画修復プロジェクトの意義を紹介しました。

コヴァチュ大使はまた、並木陽氏と辻八雲氏がセルビア中世の美学から得た象徴性とインスピレーションをWeb漫画「フローラの白い結婚」に表現したことに対して謝辞を述べました。「セルビアの若者にも愛されている漫画が、互いの文化が出会い、交わる場となり得ることを発見し、嬉しく思います」と語りました。

講演の後には上山名誉総領事、住友財団の代表者をはじめ、文芸編集者や美術史家、作家、イラストレーター、漫画家、写真家、その他セルビアの文化や芸術を愛好する人々が集まり、カクテルパーティーが催されました。


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セルビア・日本友好140周年を記念してのワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」の特別ラベルお披露目式を開催(2022/12/9)
 
駐日セルビア共和国大使館は、セルビア産ワインの輸入業者であるマコト・インベストメンツ社の協力の下、セルビアと日本の友好140周年を記念して制作された、著名ワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」の特別ワインラベルお披露目式を開催しました。
 
出席者を迎えたアレクサンドラ・コヴァチュ大使は、ラベルを飾る絵画を制作した日本人アーティスト、岡部紫龍氏をはじめ、桜花愛美塾、ワイナリー「アレクサンドロヴィッチ」に対し、その共同の作業によって両国の友好祝賀行事がより思い出深いものになったとして謝辞を述べました。
 
また大使館員の長門ティヤナがセルビアについての短いプレゼンテーションを行い、マコト・インベストメンツの代表者はセルビアのワイン文化と産地について紹介しました。
 
会場ではセルビア産ワインの他にセルビア料理も振る舞われました。
 
本イベントには、日本・セルビア友好議員連盟会長の逢沢一郎衆議院議員と同事務局長の城内実衆議院議員、杉田水脈衆議院議員、日本旅行業協会(JATA)の志村格理事長、多数の企業やNGO関係者、アーティスト、その他の大使館の友人が出席しました。
 

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コヴァチュ大使、国際交流基金による日本語研修プログラム参加者に向けた外務省レセプションにて挨拶(2022/12/8)
 
コヴァチュ大使は外務省の招きで、国際交流基金が実施している外国人外交官・公務員のための日本語学習プログラム(2022/23)の参加者に向けて、特別ゲストとして挨拶しました。
 
大使は、同プログラム受講中の体験やこのプログラムの重要性、国際社会における日本の役割の向上や諸外国との関係発展における国際交流基金の貢献などについて述べました。
 
レセプションでは主催者を代表して外務省国際文化交流審議官の金井正彰氏と、今年創立50周年を迎える国際交流基金理事の鈴木雅之氏がアフリカ、中南米、アジア、オセアニア、ヨーロッパからのプログラム参加者や各国大使にご挨拶されました。
 
 

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城西国際大学にてセルビア・日本二国間関係140周年記念シンポジウムを開催(2022/12/6)
 
駐日セルビア共和国大使館は城西国際大学との共催、日本セルビア友好協会後援下に、セルビアと日本の友好140周年を記念してのシンポジウム(対面/オンライン混合)を開催し、各関係機関や学術界の代表者たちが両国関係の起源や歴史について講演を行いました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使はシンポジウム冒頭の講演にて、セルビアと日本のようにその距離が非常に離れている国や国民の間で、それ以前の両者の接触や特別な関係が記録されてきた訳でもないにもかかわらず、長きにわたって友好関係を保ってきたことは、これほどまでに異なるアイデンティティを持つ国同士が互いを認め合い、その関係を維持してきた珍しい例であると評価しました。また両国関係の樹立から140年を経た今日、連帯の精神が両国民の友情を支え、各個人の勇気とビジョンがあらゆる領域での両国間の関係を深めてきたと言える、とも指摘しました。
 
両国間の初期の接触についてコヴァチュ大使は、1894年に日本の親王がセルビアを訪問した際に記録されたセルビアについての印象を紹介しました。そして、第一次大戦時に同盟国であった日本の人々がセルビア国民の苦しみへの共感や、セルビア軍の勇敢さへの尊敬の念を示したことに触れ、その具体的な例として、セルビア西部の街シャバッツとの姉妹都市関係が今年40周年を迎えた埼玉県富士見市の前身である水谷村の村長が、1915年にセルビアへの義援金を募るために住民に向けて書いた感動的な要請文を紹介しました。大使は「将来も両国の関係は友情に支え続けられていくものと信じている」との言葉で講演を締めています。
 
元駐セルビア大使で日本セルビア協会副会長の角崎利夫氏がモデレーターを務めたこのシンポジウムでは、城西国際大学の杉林堅次学長、元駐セルビア大使で日本セルビア協会会長の長井忠氏、城西国際大学教授の柴理子氏が登壇し、またリモートでベオグラード大学言語文学部教授の山崎佳代子氏が参加しました。
 
また在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏、翻訳家の山崎ヴケリッチ洋氏、元国際協力機構(JICA)バルカン事務所所長の黒澤啓氏からのビデオメッセージが上映されました。
 
セルビアの科学者、ニコラ・テスラの専門家である新戸雅章氏は、このシンポジウムにあわせて城西国際大学校舎のホールに設置されたテスラに関する展示の紹介を行いました。
 
会場ではテスラに関する展示のほか、1882年にセルビア国王ミラン1世・オブレノヴィッチと日本の明治天皇が交わした書簡のコピーや、大使館が所蔵するセルビアの民族衣装なども展示されました。
 
また日本セルビア協会は、セルビア産の製品や手工芸品、お土産品などの展示ブースを設けました。
 
対面とオンラインの混合で行われたこのシンポジウムの会場には、富士見市長や日本セルビア協会の幹部・会員、日本の外務省代表者、学界代表者、学生、市民たちが訪れ、成功裏に終了しました。
 

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埼玉県・富士見市でセルビアに関するプレゼンテーションとセルビア料理教室を開催(2022/12/4)
 
埼玉県・富士見市の呼びかけにより、セルビアと日本の友好関係140周年と富士見市とセルビア西部の街シャバッツの姉妹都市関係40周年を記念して、駐日セルビア共和国大使館アシスタントの長門ティヤナによるセルビアについてのプレゼンテーション(日本語)とセルビア料理教室が富士見市のピアザ☆ふじみにて開催されました。
 
富士見市の市民たちがセルビアの伝統的な料理の作り方を学びましたが、セルビアに関するプレゼンテーションとセルビア料理教室には富士見市役所の文化・スポーツ振興課課長をはじめ同市の代表者たちも出席しました。
 
 
 
 

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コヴァチュ大使、神戸市外国語大学を訪問(2022/12/2)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使が、セルビアと日本の友好関係140周年を記念して神戸市外国語大学にて講演を行いました。
 
コヴァチュ大使は、セルビアの歴史と文化遺産、そしてセルビアと日本が初めて公式に接触してから今日に至るまでの両国関係の変遷について語りました。質疑応答の時間には、学生や市民から両国の国民の違いなどについての質問がありました。
             
講演に先立ち大使は同大学の田中悟学長と会談し、セルビアの諸大学との協力関係の構築や学術交流、セルビアを紹介する上での協力関係の推進などをテーマに話し合いました。また神戸市外国語大学では今年度からロシア学科の岡野要准教授が中心となりセルビア語を選択科目として導入したことから、このプログラムの拡張や学生数の増加の可能性についても話し合われました。
 
また、セルビア語を学習する学生たちとの歓談の場も設けられ、大使はセルビアとセルビア語への関心に感謝し、大使館への訪問を呼びかけました。
 

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大使館でセルビア料理教室を開催(2022/12/1)
 
駐日セルビア共和国大使館は公式ツイッターアカウントにて実施したセルビア・日本友好140周年記念クイズの当選者を対象に、賞品のセルビア料理教室を開催しました。
 
3人の当選者はこのクイズで、1882年にセルビア国王ミラン1世・オブレノヴィッチが当時の明治天皇に書簡を送ったことによって二国間関係が正式に始まったと正しく答えています。
 
当選者たちは大使館員の長門ティヤナからセルビアの有名な料理を習い、その後料理とセルビアのラキヤやワインを堪能しました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、大使館の活動やセルビアへの関心に対して謝辞を述べました。
 
 
 

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広島の千田パンフルート合唱団が大使館に来訪(2022/11/25)
 
広島の千田パンフルート合唱団の皆さんが、保護者や指揮者の島本裕充さんと共に、東京のセルビア共和国大使館を訪れました。この大使館訪問は、日本と欧州文化首都の協力関係の育成に取り組む非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の支援により、来年セルビアのノビサドにて同合唱団の公演が予定されていることを契機として実現したものです。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、セルビア市民が同合唱団のメンバーたちが見せる才能や、1945年に広島で被爆した樹木から作られた楽器と共に彼らが伝えるメッセージを耳にする機会を得られることをとても嬉しく感じていると述べました。
 
「セルビアもまた、その歴史の中で数多くの困難な時期を乗り越えてきており、そのメッセージには私達の市民も共鳴するでしょう。世界が平和の価値をよりよく理解するためにも、将来のあらゆる世代がこれらの歴史的教訓を学び、記憶することが大切なのです」とコヴァチュ大使は語りました。
 
EU・ジャパンフェスト日本委員会の隅修三実行委員長は同委員会と合唱団を代表して謝意を表し、千田パンフルート合唱団がセルビアを訪問し、両国の関係強化につながることを楽しみにしていると述べました。
 
また大使秘書の長門ティヤナがセルビアの文化、習慣、食文化についてプレゼンテーションを行い、出席者はまたセルビア語の基礎的な単語も学びました。
 
セルビア大使館の訪問中、千田パンフルート合唱団はセルビアでも愛されている日本の民謡「たなばたさま」など、幾つかの曲を披露しています。
 

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コヴァチュ大使の大阪府訪問(2022/11/23&24)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、国際交流基金の招聘により大阪府を公式訪問しました。
 
大使は田尻町の栗山美政町長と会談し、同町との協力の可能性や2025年に開催される大阪・関西万博に向けた大阪府の準備などについて話し合い、その後同町の伝統的な祭りを見学しました。
 
その後コヴァチュ大使は田尻町にある国際交流基金関西国際センターにて、同センター設立25周年を記念しての特別講演を行いました。大使は、同センターにて日本語の研修を受ける各国外交官や公務員、研究者、大学院生を前に、同センターでの自らの研修の経験について語り、言語を学び、異文化を知ることの重要性や、それが地理的にも遠く離れた国々の間でのより幅広い理解と和解につながる、と述べました。また、国際交流基金の代表者たちによる献身的な働きや、センターにてかつて研修を受けた者たちが今日数多くの各国大使や高位の公務員の職に就いていることを挙げ、感謝の意を表しました。
 
訪問の2日目、大使は大阪で開催される大阪・関西万博の会場予定地を視察し、2025年日本国際博覧会副事務局長の櫟真夏氏と、このイベントの開催計画やセルビア共和国の参加について話し合いました。
 

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NPO法人 J-Winが女性のビジネスリーダー向けに実施するメンタリングプログラムへの協力(2022/11/21)
 
日本に駐在する各国女性大使が企業で管理職にある日本の女性たちのメンターとなる、NPO法人J-Winの「Executiveメンタリングプログラム」の今年の参加者との初会合で、コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、女性のエンパワーメントや政治・ビジネスでの地位向上といった分野でのセルビアの成果を紹介しました。
 
また、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝氏、三井住友銀行株式会社執行役員の松ヶ崎穂波氏と、日本のビジネス界における男女共同参画の現状について意見交換し、次回の会合までに、セルビアの経験や良い事例を自社で活用できるようにしたいとの意向が示されました。
 

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コヴァチュ大使は森まさこ女性活躍担当内閣総理大臣補佐官と会談しました(2022/11/21)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は日本に駐在する各国女性大使と共に、女性活躍担当内閣総理大臣補佐官で参議院議員の森まさこ氏との今年2回目の会議に出席しました。
 
この会議は、意見交換や各国での取り組みの紹介を目的としたものですが、今年12月3日に東京で開催される第6回国際女性会議(WAW!)の準備も兼ねています。
 
コヴァチュ大使のほかに、サモア、メキシコ、ブルガリア、ベルギー、ジャマイカ、ガーナ、マリ、ニカラグアの大使が、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関する各国の成果や課題について発表しました。
 
コヴァチュ大使は、デジタル化がセルビアと日本の両政府の優先事項の一つであることを指摘し、セルビアの男女平等指数に関する第3回報告書の中のテーマ別焦点として、デジタル化のジェンダー的側面が記載されたことを紹介しました。またコヴァチュ大使はデジタルスキルやICT教育、労働市場におけるジェンダーセグメンテーションの可能性に関連する主な調査結果を取り上げました。その中で大使はデジタル形態の労働のポジティブな要素を指摘しつつも、そのジェンダーに関わる視点は複雑であり、従来の労働市場に存在するジェンダー不平等が解消されるよりもむしろ映し出される領域に関心を払うべきだと指摘しました。その意味でも今回の会議での議論がこのテーマへの理解を深め、可能な解決策を見出す上で貢献することを期待していると述べました。
 

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コヴァチュ大使、「女性首長によるびじょんネットワーク」に参加(2022/11/21)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、東京都の招きにより、社会の様々な分野における女性の地位向上のための情報交換と機会促進を目的とした「第4回女性首長によるびじょんネットワーク」に出席しました。
 
コヴァチュ大使は、ガーナ、ニカラグアの両大使や東京都の杉並区長、那須烏山市長、野木町長、徳島市長とともに、「女性の活躍がこの国のかたちを変える」と題したセッションに参加しています。
 
大使は、セルビアが女性の地位向上を目指して実施している政策について発言し、特に、国の議会選挙や地方選挙において、候補者名簿での数が少ない性に対しての割当を導入した法改正や、その効果として議員や意思決定者の地位に女性が多く含まれるようになったことを紹介されました。また、国内や世界での完全な男女平等を目指してのセルビアの貢献についても言及しました。
 
主催者である小池百合子東京都知事との表敬訪問では、コヴァチュ大使をはじめ、メキシコ、ブルガリア、フィンランド、ガーナ、マリ、ウガンダ、ニカラグアの大使が、日本の地方自治体と連携しながら、男女平等における意識と協力関係を強化する取り組みについて意見を交換しました。
 
会議の最後には、「女性首長によるびじょんネットワーク宣言」が採択されました。
 
 
 

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セルビア共和国綬章を故安倍晋三元首相の昭恵夫人に贈呈(2022/11/18)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、2022年6月28日に安倍晋三元首相がアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領より受章されたセルビア共和国綬章を安倍昭恵夫人に贈呈しました。
 
大使館で行われた同章の贈呈式の中でコヴァチュ大使は、日本の日常を変えた安倍元首相を襲った悲劇的な事件から4カ月と10日が経過したが、セルビアは温かい手を差し伸べながら、安倍元首相の人生がセルビアにも深く、忘れがたい痕跡を残したという言葉を贈りたい、と述べました。
 
また今年140年を迎えるセルビアと日本の友好関係は、ビジョンや勇敢さ、決断力とを持った数々の偉人によって築かれ、育まれてきたこと、そして、安倍晋三氏はまさにその一人であったことを指摘しました。
 
大使はセルビアとその地域の繁栄に向けた新たなイニシアティブをもたらした、安倍首相のセルビア訪問の重要性を強調しました。今日、日本がセルビアに向けられた外国からの投資の上位を占めているのも、安倍元首相の功績の一つであると付け加えました。
 
コヴァチュ大使は「セルビアも安倍元首相による二国間関係への多大な貢献を認識し、その成果を感じている」とも語りました。その感謝の意も込めて、安倍晋三氏はセルビア共和国から最高位の叙勲を受けた日本人となられています。
 
コヴァチュ大使は安倍元首相に対してそのような勲章を直接手渡せなかったことは痛恨の極みであるとしながらも、「安倍晋三氏の名は私たちの記憶と心に永遠に宿っている」と語っています。
 
式には日本セルビア友好議員連盟事務局長の城内実衆議院議員と外務省欧州局中・東欧課課長の近藤紀文氏も臨席なされました。
 

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駐日セルビア共和国大使館で「落語と音楽の夕べ」が開かれました(2022/11/16)
 
2022年11月16日、セルビアと日本の友好関係140周年記念行事の一環として、駐日セルビア共和国大使館にて「落語と音楽の夕べ」が開催され、落語家の三遊亭楽麻呂師匠とソプラノ歌手の平岡貴子さん、そしてピアニストの門田佳子さんが出演されました。
 
駐日大使館での公演は、今年9月にこのアーティストたちがセルビアに滞在し、江戸時代の日本文化やユーモアあふれる日本の伝統的な話芸である落語の公演を実施した後に企画されたものです。
 
コヴァチュ大使は歓迎の挨拶の中で、音楽とユーモアは常に文化の違いや言葉の壁を乗り越える術を見つけられるものだと指摘し、アーティストたちがセルビアの諸都市で市民に温かく迎えられたことを嬉しく思うと述べました。また「落語を介して日本文化を広める会」、セルビア日本音楽交流推進の会、そして数多くのスポンサーに向けて、セルビア、そして大使館に集まった聴衆に、特別な機会を提供していただいたことへの謝辞を述べました。
 
元駐セルビア日本国大使で現在日本セルビア友好協会の副会長を務める角崎利夫氏は今回の公演でセルビアを訪問した際の感想を述べ、またセルビア大使館に支援への感謝の意を表しました。
 
平岡貴子さんと門田佳子さんによって日本語とセルビア語での「たなばたさま」やセルビアの恋愛詩「なぜ私の想いはもがくのか」などが歌われたほか、三遊亭楽麻呂師匠からはユーモアあふれる一席とセルビア公演中の逸話が披露されました。
 
大使館での公演終了後には、出席者にセルビアのワインや料理が振舞われました。
 

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コヴァチュ大使は成城大学での「セルビア・ウィーク」の一環として講演を行いました(2022/11/14)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日大使はセルビアと日本の友好関係140周年を記念しての東京の成城大学における「セルビア・ウィーク」の一環として同大学で講演を行いました。
 
講演の前には同学の杉本義行学長と会談し、セルビアの大学との協力や学生交換プログラムの可能性をテーマに話し合いました。
 
学生ラウンジには「セルビアコーナー」が設けられ、1882年にミラン1世オブレノヴィッチ国王が明治天皇に宛てた手紙の日本語訳やセルビアの民芸品など、在京セルビア大使館の所蔵品の一部が一週間にわたって展示されています。
 
学術交流でベオグラードに滞在した経験のある岸山睦教授と成城大学の元学生で日本語のポータルサイト「マイセルビア」の創設者の一人であるアーティストの古賀亜希子氏も、セルビアについてのプレゼンテーションを行っています。
 
また対面とオンラインを交えた形式で行われた講演会では、コヴァチュ大使がセルビアの歴史や文化、そして今年140周年を迎えたセルビアと日本の二国間関係について詳しく紹介しました。また、セルビアにおける男女共同参画とそれを規定する法的枠組み、さらにグローバル規模でのこの問題をテーマにした講演も行いました。
 
学生たちは男女平等と女性の権利向上の分野でセルビアが築いた基準や成果の数々、特に官民分野での女性のリーダーシップの遂行や、コロナウイルスの世界的流行が女性の立場に与えた影響に関心を示していました。
               
講演会には、杉本学長をはじめ、成城大学や他の教育機関の教授、そして関心を持つ市民が参加しました。
 
また講演後のキャンパス見学の際にコヴァチュ大使は、近代日本の教育界における重要人物で、成城大学の創設者でもある澤柳政太郎氏が1902年と1903年に、ヨーロッパ東部の唯一の首都としてベオグラードを訪問したという情報を目にしました。澤柳氏は欧州視察の際、各国の教育制度について情報収集を行ったとのことです。
 
 

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現代童画展にて駐日セルビア共和国大使館賞が授与されました(2022/11/13)
 
上野精養軒にて行われた厳粛な式典で、現代童画展にてその作品「心音」が駐日セルビア共和国大使館賞を受賞したアーティスト、香椎貴月氏に賞が手渡されました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、セルビアと日本の友好関係140周年を祝う年に、これまで長年にわたって育まれてきた伝統が継続、強化されたことを光栄に思うと同時に、大使館は今後もセルビアのナイーヴアーティストと現代童画会の間の協力と交流が成功するよう、支援を惜しまないと語りました。
 
本年の受賞作品は今後一年間、セルビア大使館に展示される予定です。
大使館と現代童画会の協力関係は2009年から続いており、毎年当大使館のほか、芸術分野の他の機関からの賞も授与されています。
 

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アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使、日本が主催する国際観艦式に出席(2022/11/06)
 
コヴァチュ大使は防衛省の招きで、神奈川県相模湾にて開催された岸田文雄総理大臣主宰の国際観艦式に出席しました。
 
この国際観艦式は海上自衛隊創設70周年を記念して開催されたもので、日本、韓国、オーストラリア、米国、ブルネイ、カナダ、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、パキスタン、シンガポール、タイの13カ国からの約40隻の艦船と、日本、フランス、米国の航空機が参加し、また米国海軍の空母ロナルドレーガンもこのイベントを支援する形で登場しました。
 
海上自衛隊の創設を記念して20年ぶりに開催されたこのイベントは、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」から数多くの各国外交官や軍関係者が観覧していました。
 

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駐日セルビア共和国大使館、大阪・東京の中小企業家同友会日中経済交流研究会に向けセルビアの経済力に関するセミナーを開催(2022/11/04)
 
11月4日、駐日セルビア共和国大使館はワインやアイヴァルなどのセルビア食品輸入業者マコト・インベストメンツの子会社で大阪に拠点を置くマコト・クロスロードと共同で、大阪と東京の中小企業家同友会日中経済交流研究会のメンバーを対象に、セルビアの経済力に関するセミナーを開催しました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使参事官は歓迎の挨拶の中で、セミナーの後には同研究会のメンバーの方々がセルビアにて直に国の関係諸機関や潜在的ビジネスパートナー達と接触され、外国の投資家にとっての利点の数々を確認される機会へと繋がることを期待している、と述べました。
 
セミナーには国際協力機構(JICA)や民間外交推進協会(FEC)からの代表者を含む25人のゲストが参加しました。2部から構成されたセミナーでは大使館アシスタントの長門ティヤナと富永正明が日本語にてプレゼンテーションを行いました。はじめにセルビアの一般情報やその歴史、文化、観光、食文化などが紹介され、また今年140周年を迎えたセルビアと日本の友好関係の意義も紹介されました。それに続くセルビアのビジネス環境と経済情勢に関するパートでは、大使館が両国友好140周年を記念して作成した日本語のパンフレットが参加者にプレゼントされ、セルビアに進出している日本やその他の国々の企業の成功例が紹介されました。
 
 
 

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東洋英和女学院大学生涯学習センターの講座「セルビア歳時記」受講者の大使館来訪(2022/10/28)
 
2022年10月28日、東洋英和女学院大学生涯学習センターの短期講座「セルビア歳時記」(講師:町田小織氏)の受講者たちが駐日セルビア共和国大使館を訪問し、大使館の長門ティヤナからセルビア語の基本的なフレーズや文字について学びました。
 
また大使館ではセルビア観光局のPR動画や、セルビアの伝統舞踊「コロ」の映像などが披露されました。
 
 
 
 

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アーティスト岡部紫龍氏からセルビア大使館に絵画が寄贈されました(2022/10/25)
 
駐日セルビア共和国大使館ではセルビア・日本友好140周年を記念して特別寄贈された、日本の著名アーティスト、岡部紫龍氏の絵画の贈呈式が執り行われました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は岡部氏にこの貴重な絵画の寄贈への感謝の意を表し、「鳥たちの楽園」という作品に込められた岡部氏独特の芸術表現は今後大使館内を彩り、セルビアと日本両国の友好のシンボルとなることを信じている、と述べました。
 
またコヴァチュ大使は今回の寄贈に協力した岡部紫龍氏のマネージメントを手掛ける桜花愛美塾にも謝辞を述べ、マコト・インベストメンツ社が日本での販売代理店を務めているワイナリー、《アレクサンドロヴィッチ》の二国間関係樹立140周年を祝しての限定ボトルに岡部紫龍氏の作品が描かれた特別ラベルが貼られることを楽しみにしている、と述べました。
 
寄贈式には、岡部紫龍氏とそのご家族、桜花愛美塾とマコト・インベストメンツ社の代表者、日本セルビア協会の長井忠会長と角崎利夫副会長、文化分野の財団や企業、NGOの代表者、ギャラリー運営者やアーティストたち、そしてその他の大使館の友人の皆さんが出席しました。
 
絵画の引き渡しの後に来賓者はセルビア産ワインとセルビア料理を堪能しました。
 

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コヴァチュ大使、中村仁威外務省欧州局参事官(西バルカン担当大使)と会談(2022/10/24)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、中村仁威外務省欧州局参事官(西バルカン担当大使)と会談しました。
 
コヴァチュ大使は中村氏の西バルカン担当大使への就任を祝し、両国および両国民の紐帯を深めることを目的に、今後も二国間関係全般の上昇傾向が続いていくことへの確信を表明しました。特にセルビアと日本の友好140周年を記念して、政治対話や相互訪問、経済協力などを強化していく意思を確認しました。また他の分野でも一連の活動や共同プロジェクトの実現を通じて、日本の政府機関や地方自治体、ビジネス界との協力関係の向上が続いていくことへの期待を表明しました。
 
コヴァチュ大使は、西バルカン協力イニシアティブの枠組みにおける、セルビアの欧州統合プロセスへの日本の支援を心強いものと評価するとともに、セルビアが欧州への道を歩み、地域平和と安定の維持・向上に向けた強い取り組みを継続していくことを強調しました。
 
また大使は、セルビアと日本が共有する普遍的な価値に、セルビアが今後も大きく貢献していくとの考えを示しました。
 

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シャバッツ市代表団が姉妹都市提携40周年を記念して、富士見市を訪問しました(2022/10/23)
 
アレクサンダル・パーイッチ市長率いるシャバッツ市代表団が、富士見市との姉妹都市提携40周年を記念して10月20日から23日の4日間、富士見市を訪問しました。
 
10月22日には富士見市にて「富士見ふるさと祭り」が開催され、シャバッツ市代表団のほか、セルビア共和国大使館も招かれました。
 
コヴァチュ大使は開会式でのスピーチにて、セルビアと日本両国の関係が今年幾つかの重要な記念日を迎えたと指摘し、富士見市とシャバッツ市が両国、そして両国国民の絆を深めるにあたって特別な貢献をしていることに感謝の意を表しました。特に、第一次世界大戦中に富士見市の前身である水谷村でセルビアへの救援物資が募られ、それらが日本赤十字社を通じて送られたという歴史的な記録が最近見つかったことを例に挙げ、シャバッツと富士見が歴史を通じて示した連帯感を光り輝く例として称賛しました。また昨年の東京オリンピックに向けたレスリングチームの合宿地としての富士見市の役割にも触れました。またシャバッツに工場を持つ矢崎総業など、日本からの投資を通じた経済関係や協力の強化に向けた取り組みを歓迎しました。
               
シャバッツと富士見の両市市長は、両市の友好関係の歴史や、今回の訪問中に覚書が締結された学童交換プログラムの実施をはじめとする、更なる協力関係の強化について話しました。
 
開会式の後にはまつりの視察や、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみと富士見市立図書館の見学、それに祝賀夕食会が行われました。
 
シャバッツ市代表団は今回の日本滞在中、駐日セルビア共和国大使館も訪れています。
 
 

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神戸市の須磨学園高等学校の皆さんが大使館を訪問しました(2022/10/19)
 
2022年10月19日、兵庫県神戸の須磨学園高等学校の皆さん、約20名が大使館を訪問しました。
 
生徒の皆さんには、セルビアの歴史や文化、自然、スポーツ、料理、そしてセルビアと日本の関係についてのプレゼンテーションが行われました。またプレゼンの後には多くの質問が寄せられましたが、セルビアの教育制度や環境保護、両国の文化の違いについての話題が最も関心を引いていました。
 

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アイオニック株式会社およびボールド・インターナショナル・グループの代表との会談(2022/10/19)

 

アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、アイオニック株式会社の西川満社長、同社国際部の堂浦資寛部長、そして同社のセルビアのパートナーであるヴィス・ヘルス社の親会社、ボールド・インターナショナル・グループの代表と会談しました。

ボールド・インターナショナル・グループのゼネラルマネージャーであるドゥシャン・オブラドヴィッチ氏、同社アドバイザリーボード会長のミラン・ペトロヴィッチ氏、そしてヴィス・ヘルス社社長のアレクサンダル・ディーヴァッツ氏は、アイオニック社との協力関係の成功を大使に伝え、また歯科、医療、ペットケア製品といった分野での共同ビジネスの計画について報告しました。
 
ボールド・インターナショナル・グループの代表者は今回の日本での滞在中に千葉県流山市にあるアイオニック株式会社の生産拠点と、徳島県にある同社親会社の株式会社デンタス本社を訪問しています。
 
コヴァチュ大使は、大使館は今後もアイオニック社が計画している様々なプロジェクトが成功するよう、建設的な支援を提供していくと述べました。
 

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セルビア大使館での詩の夕べ(2022/10/18)
 
駐日セルビア共和国大使館はセルビア・日本友好140周年記念行事の一環として詩の夕べを開催し、ベオグラード大学文学部日本学科教授で詩人の山崎佳代子氏が、最新の詩集「海にいったらいい」、「黙然をりて」から詩を朗読しました。山崎氏は自らの詩的表現を紹介しながら、セルビアとその歴史、文化にまつわる数々のモチーフや思い出などを語りました。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は開会の辞の中で、セルビアと日本の関係における山崎教授の長く豊かで、かつ多様な貢献について述べました。また詩は他の芸術にはないメッセージを伝える力を持っており、山崎教授は様々な課題に直面しているこの時代、この世界に、自らの言葉によってヒューマニズムの声を届けていると評しました。
 
この詩の夕べには、日本セルビア友好協会の幹部の方々や、学術界の方々、東京の各著名大学の文学部学生の方々、その他大使館の友人の方々が訪れました。
 

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ミルヤナ・マオドゥシュの展覧会が始まる(2022/10/18)

 

東京・本郷にあるアートギャラリー884ではセルビア共和国大使館後援の下、セルビア人画家ミルヤナ・マオドゥシュの80歳の誕生日を記念しての展覧会が開催されました。

大使館からのメッセージでは、140年にわたる両国関係の歴史の中で、セルビアと日本の人々の交流と相互理解に文化人やアーティストが果たした役割の重要性が強調されました。また数十年にわたってセルビアの芸術表現とモチーフを日本や世界で広めてきたミルヤナ・マオドゥシュ氏への感謝の言葉も述べられています。
 
この展覧会は2022年10月30日まで開催されています。
 
 
 

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国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)活動報告書に関する国連安保理協議でのニコラ・セラコヴィッチ外相の演説(2022/10/18)
 
敬愛なる安全保障理事会議長と安全保障理事会メンバー、
そして親愛なる特別代表の皆様、
 
この尊敬すべき国連の機関にて再び演説し、本日、私達の国の南部の州であるコソボ・メトヒヤ領内における国連ミッションの活動に関する事務総長の新たな報告書について話し合うことを嬉しく思います。
 
この報告書の提出について、事務総長と事務総長特別代表、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)長官に感謝致したいと思います。私達はズィヤデ女史がこの非常に責任ある職務を遂行する為に、特に包括的な概観の必要性と現地の状況の複雑さを念頭に置きながら、努力を払われていることを認識しています。
 
またこの機会に、セルビア共和国が国連安全保障理事会決議第1244号により設立されたコソボ・メトヒヤにおけるUNMIKの活動を高く評価していることを強調したいと思います。特に同ミッションの任務の基本的な目標である、この私達の南部の州に居住する全市民の平和で正常な生活がまだ実現していないことからも、私達はUNMIKの担当範囲と能力が変わることなく、これからも継続的に活動するよう提唱するものです。
 
ご列席の皆様、
 
残念ながら、この数ヶ月間、コソボ・メトヒヤには更なる安定ももたらされることはなく、州での状況は報告書に示された通りではないことを申し上げなければなりません。プリシュティナの指導者は、一方的な動きで、意識的かつ組織的に民族間の差異を深め、非アルバニア系住民に対する差別と蔑視を引き起こし続けています。私達の知る限りでは、今年に入ってから105件の民族的動機による攻撃が記録されています。また更にプリシュティナは、ベオグラードとプリシュティナの間での交渉と問題解決に至るための基本的なメカニズムとして、両者間対話で合意されていない手順や措置をとることによって、積極的に行政的、官僚的障害を築いています。この意味で、彼らの態度や行動には多くの点で問題があるのです。彼ら暫定自治機関はその無責任な行動によって、ベオグラードだけではなく、EUや国際社会のその他の関係機関の努力を意識的に妨害しているのです。そこには2つの目標を実行する明らかな意図があります。1つは、想定されている義務の履行を回避することです。そしてもう1つの、究極で、はるかに憂慮すべき目標は、セルビア人の威嚇、疎外、迫害にあります。
 
その結果としてこれまでと同様に、セルビア人は引き続き様々な方法にて威嚇され、生まれ育った家、村、街から離れるよう促され、一方で避難した人々は自分達が生まれ育った場所、生活を始めた場所に戻ることを思いとどまらされているのです。暫定機関は、まだ残っている文化的・民族的多様性を可能な限り取り除き、消し去るために組織的に動いているのです。また同時に、プリシュティナはあらゆる手段を用いて、意識的に民族間の緊張を煽っています。一例として、「民族の憎悪と不寛容を扇動した」との理由で逮捕されたニコラ・ネデリコヴィッチは、実際には宗教祝日ヴィドブダンの祭典に参加していただけなのですが、物的証拠もなしに8カ月の刑を言い渡されました。一方で、1999年以降だけで1,000人以上もの人々が殺害されたセルビア人については今日に至るまで、法的に有罪判決を受けた加害者が一人としていないことを思い出してください。このような計画的な脅迫の為に、コソボ・メトヒヤのほぼ全ての町や村が民族浄化されてしまいました。プリシュティナの代表者達はその行動によってセルビア人の苦しみを無視し続け、何世紀も続いた故郷を離れなければならなかったセルビア人の傷に塩を塗り続けているのです。私は強調しますが、故郷を捨てたセルビア人の数は20万人以上にも上るのです。このような関係が23年間続いており、変わっていないのです。これはプリシュティナの暫定自治機関がその声明でしばしば断言している民主的価値と原則に完全に反するものです。プリシュティナの代表団はこの尊敬すべき機関に対するこれまでのプレゼンテーションの数々において、過去のことを強調し、一方でコソボ・メトヒヤでの非アルバニア系住民の現在の暮らしぶりを痛々しいまでに省略しているのです。
 
したがって、私は国家レベルでの差別の終焉と州でのまともな生活が始まる為の条件を作り出すには、関係する国際的関与者とプリシュティナの真の政治的意志が求められているのだと強調する必要があると考えています。
 
敬愛なる安全保障理事会メンバーの皆様、これまでの対話でのもう一方の当事者による硬直した、問題点の多い、極めて軽薄な行動に皆様の注意を喚起することをお許しください。上記の目標を達成する為、プリシュティナはいわゆる互恵政策を適用しているのですが、これは残念ながら彼らが独自に考え出されたものではなく、またよく考えられた悪意のある戦略であると言わざるを得ません。プリシュティナは対話の中心的なテーマとして相互承認を主張し続けることに加え、いわゆる互恵主義政策を始めましたが、これはプリシュティナの現在の政治指導者がいかなる妥協的解決策も見出そうとしていないことを本質的に最もよく示しているのです。思い出していただきたいのは、ベオグラードとプリシュティナの間の協議は、プリシュティナの現在の指導部が選ばれた後に始まったのではなく、(2011年3月8日の)技術的対話の開始以来11年間も続いてきたという事実です。したがって、現在の対話の形式を否定し、現在の様々な政治的要因に適応していないという理由だけで合意を取り消そうとする試みは到底受け入れられません。現在の地政学的な状況を利用して、長年にわたって苦心して取り組んできたことを一挙に消し去ることも容認できないものです。ベオグラードは、当初から対話に組織的に参加してきましたが、一方で相手側の関与は、その政権を担う政治的選択肢によって変化を繰り返してきました。
 
プリシュティナの暫定自治機関の現指導部の厳しい政治的パフォーマンスと語り口には、具体的な不安定化への試みが伴っています。今回の報告書の対象期間中、社会への統合の試みと称して、車のナンバープレートに関する措置がとられています。私は何度も繰り返しますが、ベオグラードとプリシュティナの間の対話では、このような措置の導入について何の合意もありませんでした。皆様、私は今日もプリシュティナの暫定自治機関代表から、自分達は全ての義務を果たしたと主張する声が聞こえてくるものと思います。しかしナンバープレートの再登録に関する彼らの決定は、もう何度目になるかわかりませんが、プリシュティナが合意を履行しないだけでなく、対話の結果を無効にして、また新しい危機を作っていることを物語っているのです。このような強引な措置の効果は、決定がなされて以来、セルビアのナンバーの再登録車が一桁台に留まり、そのうちコソボ・メトヒヤ北部に住むセルビア人の車は僅か2台という結果に最もよく表されているものと思います。これもまた、プリシュティナが万人の支持を得ているわけではなく、彼らの指導者の恣意性に耐えられないセルビア人住民の自然な反応を常に誘発していることを示す指標となっているのです。
 
また今日も、コソボ・メトヒヤに住むセルビア人のあらゆる反応を、ベオグラードが不安定化のために組織した活動だとして紹介しようとする、プリシュティナ代表者が既に準備した語り口をこの場で耳にすることがあるかと思います。そのような主張は、単に事実ではないと申し上げておきましょう。セルビアは、コソボ・メトヒヤの非アルバニア系住民の間に見られるプリシュティナへの抗議を、どのような形であれ封じ込めることは出来ません。この市民の抗議が、長年にわたる制度的暴力と非アルバニア系住民の権利剥奪に対する反抗であることは否定できない事実であり、今回は合法的に取得した私有財産を平和的に享受する権利が否定されているのです。したがって、プリシュティナは財産没収の試みを止めていないのです。周知のように、彼らのターゲットの1つはセルビア正教会で、デチャニ修道院への土地返還が問題となっているのですが、ここでプリシュティナは逆説的に彼らのいわゆる憲法裁判所の決定をも履行していません。
 
ご列席の皆様、
 
私は、コソボ・メトヒヤにおける非アルバニア系住民の日常生活の実像をどのように説明したらよいか、長い間考えてきました。事実の幾つかにだけ言及します。私達の記録によると、非アルバニア系住民の権利剥奪の激度はとどまることを知らず、民族的動機による事件の数も残念ながら減っていません。多数の事件、ヘイトスピーチ、脅迫、公正な裁判を受ける権利の侵害、移動の自由と宗教的権利に対する脅威、教会や墓の冒涜も前回の報告対象期間に記録されていました。セルビア正教会の建物への頻繁な攻撃も容認できるものではありません。特に、ユネスコの世界遺産リストに登録されている4つのモニュメントを含む、コソボ・メトヒヤ領内のセルビアの文化・精神的遺産に対する屈辱的な態度は、許しがたいものです。司祭や修道院の共同体には多くの行政的、技術的な障壁があり、教会の敷地内に生存することが難しく、不可能にさえなっているのです。
 
市民権に関して言えば、選挙権という基本的な政治的・市民的権利が剥奪されることを想像してみてください。州に住むセルビア人にそのようなことが行われ、また加えて、犯罪撲滅という口実のもとに、プリシュティナの目標を実現する為の道具である特殊部隊“ロス”による脅迫や暴力を伴った侵入行為も頻繁に繰り返されているのです。昨年12月にはシュトゥルプチェ自治体首長のブラティスラヴ・ニコリッチ氏が組織犯罪と汚職の疑いで拘束されましたが、彼はまだ起訴されておらず、ポドゥイェヴォにて勾留されています。その理由はただ一つで、それはシュトゥルプチェのセルビア人コミュニティに更なる、そして最終的な圧力をかけることにあるのです。
 
特殊部隊“ロス”が実際は村の祭りを襲撃し、学校を捜索し、医療用輸液と薬品を運ぶ救急車の運転手を誘拐する為に用いられるとき、いったいどうやって“犯罪との戦い”を正当化できるのでしょうか?これらの行動の動機と合理的な理由とは何なのでしょうか?ジャコヴィツァに帰還した唯一のセルビア人女性、ドラギッツァ・ガーシッチさんの身になって想像してみてください。そこに住むアルバニア人が誇りを持って非アルバニア系住民の立ち入りを禁止している自治体に住んでいる為に、自分の出自や民族籍を理由にパンを買うことがいまだに禁止されているのです。加えて11ものアルバニア人の市民社会団体があなたの追放を求め、アルバニア人でない者がその街に戻ることの禁止を主張しているのです。セルビア人帰還者が直面する脅迫の度合いがよくお分かりいただけるものと思います。帰還者の割合が2%以下にとどまり、それがいまだに世界でも最低レベルである理由もお分かりいただけると思います。ここで私に質問させてください。これらは、民主主義社会として、また地域の安定要因として、世界に紹介されるべき社会の姿なのでしょうか?
 
私たちは、この対話がより広い次元のものであり、地域全体の情勢に影響を与えるものであることを認識しています。セルビア共和国大統領アレクサンダル・ヴチッチをはじめとするセルビア政府高官の発言はすべて、このことを裏付けています。「1日の戦争より100年の交渉がよい」という大統領の言葉は、バルカン半島に住む人々共通の豊かな未来を築くというビジョンの下に、セルビアの指導者が実施している平和、和解、地域協力の政策を最もよく表しています。
 
私は、未来の世代のために明確な共有のビジョンを作ることが、今日のリーダーの責任であると信じています。そのようなビジョンを、ベオグラードとティラナの両首脳は、この地域発の、この地域の為のイニシアチブである「オープン・バルカン」の創設によって示し、すでに具体的な成果を挙げています。セルビアは、バルカン半島全体の市民の為には経済的な繋がりと発展が大切だとの認識が生まれることを期待して、相手側の理解を待つことなく、幾度にもわたってプリシュティナ側にこのイニシアチブへの参加を呼びかけ、手を差し伸べてきました。
 
ご列席の皆様、
 
私達は、セルビア人自治体連合の結成が違憲であるとするプリシュティナの主張を断固として拒否します。なぜなら、この義務に対するプリシュティナ側の態度は、州内のセルビア人に対する態度を表しており、それはセルビア人が民族共同体として組織化し、集団的権利を享受することに反対しているものであることが明白だからです。彼らの行動とは、理想のモデルとして、プリシュティナ、ジャコヴィッツァ、ペーチといったセルビア人のいない地域、あるいは他の州内の類似した場所を目指すものです。私達にとってプリシュティナが丸3470日間も、その義務を果たすことなく、セルビア人自治体連合の発足について話し合うことを拒否している事実は容認できませんが、それにもかかわらず、セルビアは現在の状況に対する妥協的解決案を見つける努力をあきらめないことを断言したいと思います。
 
プリシュティナの代表は、いわゆる「コソボ」の件は完了したと演説でよく繰り返していますが、この14年間、彼らは国連加盟国の多数から認められてはいないことを忘れないでください。いわゆるコソボの独立が現実のものとなったのなら、ではなぜ対話が必要なのでしょうか?なぜ、ベオグラードに対して相互承認の必要性を訴える圧力が強まっているのでしょうか?プリシュティナの現在の政治指導者が受け入れようとしないのは、最終的な解決策を模索する上でベオグラードを迂回することはできないという事実です。これは、プリシュティナによる国際機関への加盟の試みがますます頻繁になっていることについても当てはまるものです。このような動きは、対話に必要な雰囲気を醸成する上で役立つのでしょうか?プリシュティナの破壊的な行動や対話の拒否に報いることになりはしませんでしょうか?いわゆる「コソボ」の国際機関への加盟の試みは容認できない行為であり、セルビアはプリシュティナのそのような動きに断固として反対するというのが私達の立場です。
 
今年4月、この尊敬すべき機関の前回の協議にて、国連安全保障理事会の一部のメンバーからは、プリシュティナには独自の機能的な機関があるという説明のもとに、UNMIKの縮小、更には閉鎖を求める声が聞かれました。しかし私がご紹介したこれまでの経緯や現場の状況は、このセルビアの南部の州における国際機関の駐留が依然として必要であることを何度も思い起こさせるものです。この点で、私達は国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)、国際安全保障部隊(KFOR)、コソボにおける欧州連合・法の支配ミッション(EULEX)、そして欧州安全保障協力機構在コソボミッション(OMIK)がそれぞれに与えられた任務の中で行っている努力の数々を支持するものです。コソボ・メトヒヤのセルビア人およびその他の非アルバニア系住民は、駐留している国際機関を最も信頼し、安全を保証する存在と考えています。これは国際機関による現地でのミッションが国連安保理決議第1244号に基づき、範囲と能力を縮小されることなく引き続き存続しなければならないことを更に裏付けるものです。
 
最後になりますが、
 
最近、あらゆる国際的な場で、国連の原則を尊重しようという声が聞かれるようになったことを指摘しておきたいと思います。私達も、すべての国連加盟国の領土の一体性を支持しています。しかし、セルビアについてはどうでしょうか。国連憲章の原則を適用する必要があるのは、一部の加盟国だけなのか、それともすべての加盟国に対してなのか、この尊敬すべき機関のメンバーの皆様にお聞きしたいのです。これまで一貫して国際法を尊重し、またその国際法に反する行為による影響にいまだに苦しめられている国として、私達は、国家の領土保全や主権を謳う国連憲章と国際法は、すべての者によって尊重され、またすべての国連加盟国に平等に適用されるべきだと考えています。20年以上も前に、まさにこの機関がセルビアの領土保全を確認した決議第1244号を可決したことを思い出してください。しかしこの決議も一部の国々がいわゆる「コソボ」の国家承認によって国連の原則や、国際法を自らの利益や目標に適応させて採択した決議に違反することを阻止することは出来ませんでした。まさに「コソボ」の件が頻繁に取り上げられるようになったのは、そのような前例を作ったことがパンドラの箱を開けてしまったことを示しているのでしょう。なぜなら原則一つ一つの強さは、その完全かつ普遍的な適用と無条件の遵守にかかっているからです。
 
これまでの私の演説の中で、多くの質問をしたことにお気づきのことと思いますが、本日、この尊敬すべき国連安全保障理事会のメンバーとプリシュティナの代表の皆様から、少なくとも幾つかの質問に対するご回答をいただけることを願っています。なぜなら、コソボ・メトヒヤの住民は、セルビア人であろうとアルバニア人であろうと、民族籍を問わず、それに値するからです。
 
コソボ・メトヒヤのすべての住民は、正常な生活の前提条件である、環境の改善と民族レベルの緊張の緩和を望む権利があるのです。そのためには、プリシュティナ側に欠けている建設的な姿勢だけではなく、国際的な関与者からの真の全面的なサポートが必要不可欠です。
 
私はセルビアが、平和と安定、そしてコソボ・メトヒヤに住む人々共通の未来の為に、平和的手段による持続可能な解決策を見出すことに常に深く関与しており、今後もそうあることを強調するものです。
 
ありがとうございました。
 
出典/写真:https://www.mfa.gov.rs
 
 

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東洋英和女学院大学にてセルビアに関する講義を実施(2022/10/14)
 
アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は東洋英和女学院大学生涯学習センターにて、講師の町田小織さんが担当されるセルビアに関するプログラムの一環として、受講生を対象に講義を行いました。
 
この講演でコヴァチュ大使は、セルビア人のバルカン半島到来から現在に至るまでのセルビアの歴史的変遷と文化について語りました。特に文化・宗教遺産や男女平等、そしてデジタル化や学術・スポーツ分野でのセルビアの功績に重点を置きながら話しました。また日本との友好関係140周年を記念しての両国関係史に関する箇所で大使は二国間の交渉の始まりとその関係の発展の行方を詳しく説明しました。ここでは戦争や自然災害といった両国の困難な時期に見られた両国間の協力と連帯に焦点が当てられました。
 
また大使館員の長門ティヤナは、セルビアの美しい自然や観光地、風習や料理の特徴などを紹介しました。
 
参加者からはセルビアと日本の市民の間の連帯や友好の具体例や、セルビア文学などについての質問がありました。
 
東洋英和女学院大学は1884年にカナダのキリスト教宣教師たちによって設立され、現在では3,000人以上もの女子学生が人文系の学部や大学院に在籍する名門校に成長しています。
 

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セルビア大使館がみなと区民まつりの国際友好広場にブースを出展(2022/10/9)
 
セルビア共和国大使館が所在している港区の国際交流協会が2022年の10月8日と9日に開催したイベント、「国際友好広場」に大使館ブースを出展しました。
 
ブースではセルビア大使館による協力の下、マコトインベストメンツ、松原食品、ドマチャ、プライマルクラフトの各社がセルビア産ワインやアイヴァル、ムチュカリッツァとパプリカシュのレトルト、セルビアのお土産やセルビアのビールメーカー、DOGMAのクラフトビールなどを展示・販売しました。
 
大使館ブースには数多くの市民が訪れたほか、港区の武井雅昭区長も訪問され、今年のフェスティバル参加への謝辞を述べられ、またセルビアのワイン文化の歴史について質問をなされました。
 
スタンドでは大使館員の長門ティヤナと富永正明が来場者に声をかけてセルビアに関する情報を提供したほか、東洋英和女学院大学の学生の方々や同大学講師の町田小織さんにボランティアとしてお手伝いいただきました。
 

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コヴァチュ大使が企業経営層にあるビジネスウーマンのためのメンタリング・プログラムに参加(2022/10/6)
 
先日、「特定非営利活動法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク」が実施する、企業で高い地位にあるビジネスウーマンを対象としたメンタリングプログラムの第3期キックオフが開催されました。
 
このプログラムには、アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使のほか、ブルガリア、ガーナ、ジャマイカ、ヨルダン、ノルウェーの女性大使が参加しています。
 
各国の女性大使たちは挨拶の中で、このメンタリングプログラムに参加する機会に恵まれたことへの感謝を表明しました。また世界規模ではまだ達成されていない男女平等の現状を指摘しつつ、この目標に向かっての日本での活動を強化するために支援を続けていくと述べました。コヴァチュ大使はセルビアが2022年の世界男女平等指標の上位25カ国に入っていることを強調し、自身がこのメンタリングプログラムに参加することで、参加する女性たちが自分のキャリアに自信を持ち、企業やビジネス界における文化や慣習の変化を促すことに繋がり、ひいては故安倍元首相の言葉でもある、「女性が輝く」社会の創造に貢献したいと語りました。
 
今回のキックオフでコヴァチュ大使は新たなメンティーとなる日本電信電話株式会社(NTT)常務執行役員の岡敦子さん、アフラック生命保険株式会社執行役員の鈴木孝枝さん、三井住友銀行株式会社執行役員・人事部研修所長の松ヶ崎穂波さん(SMBC)の三人と面会しました。
 
 

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大使館にて文学作品の翻訳に捧げる夕べを開催(2022/10/05)
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念行事の一環として、駐日セルビア共和国大使館は、文学作品の翻訳と両国の文化交流を強化する上でのこの分野の重要性をテーマとした夕べを開催しました。
 
この夕べには、セルビアの著名な翻訳者・日本語講師で、今年セルビア共和国功労金章を受賞した山崎ヴーケリッチ洋氏と、ベオグラード大学文学部日本学科教授の山崎佳代子氏が講演を行いました。お二人のセルビア文学者ニェゴシュとイヴォ・アンドリッチの作品の翻訳は幻戯書房から出版されています。
 
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は開会の辞の中で、140年前のセルビア国王ミラン・オブレノビッチ1世と明治天皇の間の手紙の交換、正確にはその翻訳の交換から始まった両国の作家コミュニティや国民、文化一般の絆の重要性を強調しました。
 
大使はまたアンドリッチの言葉を引用し、翻訳者は常に分裂している世界において最高の理解者および仲介者であり、今日ある諸国民の間の親密さは、とりわけ翻訳者に感謝すべきものだと指摘しました。
 
コヴァチュ大使は地理的にも文化的にも離れた両国民を結びつけ、相互理解を深める上での山崎ヴーケリッチ洋氏と山崎佳代子氏の数十年にわたる献身的な働きと、その役割に謝辞を述べ、また日本の読者にセルビア文学の二大巨匠の作品を知る機会を提供した幻戯書房に対しても感謝の意を表しました。
 
この夕べには、在阪セルビア共和国名誉総領事の上山直英氏や日本セルビア協会会長で元駐セルビア大使の長井忠氏をはじめ、同協会の運営メンバー、学術関係者、その他大使館の友人など約40名が出席しました。
 

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ヴチッチ大統領、日本貿易振興機構(JETRO)代表者と会談(2022/10/05)

 

セルビア共和国のアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、日本貿易振興機構(JETRO)の代表者達と会談し、実施済み、または新規の日本企業からの投資状況や経済協力の強化、更にセルビアと日本の両国関係全般の深化について話し合いました。

その際にヴチッチ大統領は、二国間の経済関係強化に於いて今まで築かれた成果をセルビアは誇りに思っていると指摘し、自身も日本企業によるこれまでの対セルビア投資に満足していると語りました。

「セルビアでの日本企業による投資の多様化は、セルビアが世界に向けて行っている輸出の構造変化に伴うもので、セルビアで製品を生産している日本企業は、特に自動車産業にて、欧州および世界のサプライチェーンにセルビアをより深く浸透させることに大きく貢献しています。現在のセルビアの対世界輸出に於ける主要3品目のうち、実に2品目が日本からの投資企業も関与している自動車部品分野に関連するものなのです。セルビアにとって、日本との協力関係は非常に重要です。今日、私たちは日本からの投資と対日貿易の増加を誇ることが出来ますが、両国の経済協力が更に著しく発展する時代に入ったものと確信しています」とヴチッチ大統領は述べ、日本企業に向けてセルビアでビジネスを開始し、両国の関係強化に寄与するよう呼びかけました。

ヴチッチ大統領は、日本の起業家精神と組織に関する意識をロールモデルとして挙げ、セルビアは今日、自動車や化学産業、鉄道輸送関連部品製造での革新的技術とその応用に於いて地域のリーダーになる道を歩んでいると述べました。

最後にヴチッチ大統領は、両国の経済協力が今後さらに発展することへの期待を表明しました。

「日本ではセルビアはスポーツの国として有名で、ノバク・ジョコヴィッチやドラガン・ストイコヴィッチ、“ピクシー”を輩出した国として認識されていますが、今後より多くの日本人観光客がセルビアを訪れ、その印象や国土の美しさ、人々などについて広く伝えていただけることを望んでいます。これは日本の企業の方々にも期待しているものです。矢崎総業、トーヨータイヤ、伊藤忠商事、日本電産、豊田通商、日本たばこ産業といった企業が、セルビアに新しい日本企業を呼び込む最高のプロモーターになることを確信しています」とヴチッチ大統領は述べました。大統領はまた、セルビアと日本が今年、外交関係樹立140周年という重要な年を迎えたことにも触れ、これは長い歴史を誇る包括的な両国国民の間の絆を物語るものに他ならない、と述べました。

出典・写真:https://www.predsednik.rs

 


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日本との経済的・政治的関係の更なる発展を(2022/09/28)
 
9月28日、アナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は2日間にわたった日本滞在中に同国政府関係者達と重要な会談を重ね、日本側も二国間協力の更なる発展に寄与することを期待する、と記者団に語りました。
 
ブルナビッチ首相は、今回行った数々の会談ではウクライナ問題とそれに対するセルビアの立場も焦点となったと明かし、岸田文雄首相との首脳会談を含むこれらの会談でこのテーマも加わったことが興味深かった、と付け加えました。
 
「日本での会談の数々はセルビアの原則的な立場を改めて説明する良い機会でした」とブルナビッチ首相は述べ、「日本は政府の見解が投資家の動向に影響する国であることからも、自ら説明したことが有益なものとなることを望んでいます」と語りました。
 
この意味でも岸田首相との会談は良好であったとブルナビッチ首相は評価し、今回の会談を機に日本との政治的・経済的関係をさらに構築していきたいと語りました。
 
また日本・セルビア友好議員連盟の代表者達との朝食会にてもウクライナ問題に対するセルビアの原則的で明確な立場を説明する機会があり、結果としてセルビアの立場への理解が更に深まり、また日本からの今後の投資にも影響はないだろう、と首相は報告しました。
 
「“今年、あるいは来年には日本からの投資に関して良い知らせがあるだろう”という非常に楽観的な考えと共にセルビアへ戻ることが出来ます」と付け加えました。
 
「日本の政策は、ヨーロッパや世界の他の地域の政策とは全く異なります。圧力をかけることはありませんが、セルビアの立場はどうなのか、なぜロシアに制裁を加えなかったのか、日本の立場に一致する点はあるか、といったことに大変興味を持っています。そして両国の立場は基本的に同じなのです」と首相は語りました。
 
「私達は、この問題に関しては中立ではありません。セルビアの立場は明確で、国連決議やEUの共同宣言といったものに参加し、侵略を非難しているのです」とブルナビッチ首相は述べ、セルビア外務省が「ウクライナ東部地域での住民投票の結果を認めない」と明言したことも付け加えました。
 
首相によると、唯一の違いはセルビアは対ロ制裁に加わっていないということであり、またそれにも十分な理由があることを説明した、とのことです。
 
首相はまた日本の皇室にセルビア訪問の招待状を出したことに触れ、また岸田首相にもセルビア訪問を要請しました。
 
またブルナビッチ首相は28日の午前中、2019年にセルビアを訪問している、当時の日本の外相で現在はデジタル化担当大臣を務める河野太郎氏とも会談しました。
 
「河野大臣とは日本のデジタル庁とセルビアのIT・電子政府担当局との間で協力に関する協定に署名するのが良いだろうということを話し合い、それが河野大臣が再びセルビアを訪問する機会になるかもしれません」とブルナビッチ首相は明かしました。
 
ブルナビッチ首相は、日本との関係は経済的にも政治的にも非常に重要であるため、セルビアは引き続き関係を育んでいけるように努力していく、と語りました。
 
出典・写真:https://www.srbija.gov.rs 
 

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セルビアと日本、友好関係発展への関与を約束(2022/09/28)
 
アナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は9月28日に行われた岸田文雄首相との会談にて、セルビアの代表として私達の偉大な友人であり、両国のパートナーシップと政治・経済関係の強化に多大な貢献をした安倍晋三元首相の国葬に参列できたことを非常に光栄に思う、と述べました。
 
迎賓館赤坂離宮にて持たれたこの会談でブルナビッチ首相は、東京での滞在中にセルビアに投資している企業の代表者達とも話をしたと述べ、日本電産(Nidec)、矢崎総業、Toyo Tiresといった数多くの企業が進出し、セルビアで4千人を雇用していることを誇りに思うと付け加えました。
 
岸田首相は、安倍晋三元首相の国葬に参列したブルナビッチ首相に感謝の意を表し、2018年に安倍首相によるセルビア訪問があった後に日本企業によるセルビアへの投資が増加したことに言及しました。
 
また岸田首相はセルビアと日本が外交関係樹立140周年を迎えたと付け加え、これに関して両国間の友情や協力関係に触れました。
 
またブルナビッチ首相は同じく28日、セルビア・日本友好議員連盟の代表者達とも面談し、両国関係に関わる様々なテーマについて話し合いました。
 
ブルナビッチ首相はこの朝食会で、9月27日はちょうど140年前にセルビア・日本両国の友好と外交関係が樹立された日にあたる、と指摘しました。
 
ブルナビッチ首相は「日本が現在欧州で発生している出来事をはじめ、私達全てが世界で直面している様々な課題をどのように見ているのか、皆さんからお聞きしたいと思います」と口火を切り、セルビアとの友好関係を築こうとする朝食会参加者達の姿勢に対して「皆さんの活動は政治的にも経済的にも、また人道的にも、あらゆる意味で私達にとって大きな意味があるのです」と評しました。
 
朝食会には長年にわたって日本・セルビア友好議員連盟の会長を務める逢沢一郎氏と同議連の城内実氏と笠浩史氏、そして在阪セルビア名誉総領事で株式会社「金鳥」の上山直英社長、日本セルビア協会会長でベオグラード名誉市民でもある長井忠元駐セルビア大使が出席しました。
 
逢沢会長はブルナビッチ首相を歓迎し、今後もセルビアと日本の関係発展に寄与していきたいと述べました。
 
また同じ28日にブルナビッチ首相は河野太郎デジタル化担当大臣とも会談し、市民と経済にとって重要なデジタル化の意義と電子行政の発展について意見を交換しました。
 
その中でブルナビッチ首相は「“デジタル・セルビア”がJICA(国際協力機構)と共同で実施している集中成長期のスタートアップ企業を対象とした3カ月間のアクセラレータープログラム、”Ninja”(Next INnovation with JApan)の実施開始を心待ちにしています」と述べています。
 
ブルナビッチ首相は河野大臣との会談の中で、デジタル変革の分野におけるセルビアの可能性、特にセルビアの人工知能研究所やBIO4キャンパスとの人工知能分野での両国協力の可能性について触れました。
 
ブルナビッチ首相は、今年祝われている両国関係140周年の記念品と、日本市場にも輸出されているセルビアのワインを贈呈し、河野首相からも28日に誕生日を迎えたブルナビッチ首相にプレゼントが贈呈されました。
 
出典/写真:https://www.srbija.gov.rs /タンユグ通信社
 
 

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セルビアでの日本企業による投資数が増加(2002/9/27)
 
来日中のアナ・ブルナビッチ セルビア共和国首相は、セルビアに進出している日本企業の代表者達を招いて夕食会を開催し、日本からの投資数が増えていることに満足の意を表明しました。
 
ブルナビッチ首相は27日に東京で行われた安倍晋三元首相の国葬に参列した後、日本の企業代表者達を前に、セルビアでのビジネスを更に向上させるために我が国がお手伝いできることを聞きたいと述べました。
 
「セルビアにおける日本からの投資数が特にこの3年間増加していることを嬉しく思います。日本の投資家は最も保守的で、一度その国に来ると、他の投資家もそれに追随すると聞いております」とブルナビッチ首相は述べました。
 
また故安倍晋三元首相はセルビアの偉大な友人であり、2018年にはビジネス代表団を率いて我が国を訪問したと語りました。
 
ブルナビッチ首相はセルビアと日本の友情に乾杯し、セルビアを信頼できるパートナーとして選んだ日本企業の代表者達に感謝しました。
 
夕食会には、TOYO TIRE株式会社の清水隆史社長、矢崎総業株式会社の矢崎陸社長、日本たばこ産業株式会社の岩井睦雄取締役会長、ミンスジャパン株式会社の山田智之社長、ミンスグループのソフィー・チン女史(同社自動車部門CEO、ウィリアム・チン氏名代)、豊田通商株式会社の原田繁氏、同社グローバル部品営業部長の岩瀬力也氏が出席しました。
 
また三菱商事株式会社からは執行役員の菊地清貴氏、日本電産株式会社からは執行役員の中山純一郎氏が出席しました。
 
出典/写真:https://www.srbija.gov.rs /タンユグ通信社
 

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ブルナビッチ首相、安倍晋三元首相の葬儀に参列(2002/9/27)
 
セルビア共和国のアナ・ブルナビッチ首相は27 日、東京で行われた安倍晋三元首相の国葬に参列し、安倍昭恵夫人および岸田文雄首相に哀悼の意を表しました。
安倍晋三氏の国葬は東京の日本武道館にて行われ、皇族を含む4,000人以上の参列者と世界各国から集まった700人以上の代表者が参列しました。
27日、ブルナビッチ首相はシンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、行政のデジタル化や近代教育、さらに昨今の世界を取り巻く政治情勢などについて話し合いました。
ブルナビッチ首相は翌9月28日も東京に滞在し、岸田文雄首相と二国間会談を行う予定です。
また同じく28日には、河野太郎デジタル化担当大臣とも会談する予定です。
ブルナビッチ首相はその他セルビアに進出している日本企業の代表者達や、日本・セルビア友好議員連盟のメンバー達とも会談する予定です。
 
出典/写真:https://www.srbija.gov.rs /タンユグ通信社
 
 
 
 
 
 
 

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セラコヴィッチ外相: ニューヨークでは集中的な外交活動を繰り広げ、私達の国の政策への認知を広めた(2002/9/24)

 

ニコラ・セラコヴィッチ外相は、セルビア代表団がニューヨークでの第77回国連総会にて非常に集中的な外交活動を行い、同総会の傍らで計100件にも上る会合をこなし、会談を行った各国代表との間で12の協定、議定書、覚書に署名したと述べました。
 
セラコヴィッチ外相によると国連総会はその傍らで各国の外相や米政府及び議会の代表者、また米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表者と会談を重ねる絶好の機会となった、とのことです。
 
「私はここに胸を張って、今年の国連総会にて重ねた会合は合わせて100にも上ると申し上げます。そのうちの95は各国外相との会談で、残る5つは米国ユダヤ人委員会、文明の同盟、世界経済フォーラムの代表とのものでした」とセルビア外相は明らかにしました。
 
セラコヴィッチ外相はまた、それらの会談がセルビアの政策に対する認知を広げる上でも素晴らしい機会になったと強調し、また各国の外相からは国連総会でのアレクサンダル・ヴチッチ大統領による素晴らしい演説に感銘を受けたとの感想を耳にしたと語りました。
 
「各国外相はヴチッチ大統領の演説を評価していましたが、それは正にセルビアが国際法や国連の役割、国連安保理の有効な決議といったものを一貫して尊重していることを確認した演説でした。セルビアは面積や人口から見ると大国ではありませんが、国際法の遵守に対する小国や中堅国の関与は、私達の重要な国家的、民族的利益を守っていく闘いにて最強の味方だと固く信じています」とセラコヴィッチ外相は強調しました。
 
外相によると、コソボによる一方的な独立宣言を承認する国と承認しない国双方の代表者達との間で素晴らしい会談を持てたとのことで、特に後者の国々は国際的に承認された国連加盟国諸国の領土保全と主権の不可侵という重要な原則の遵守について改めてその支持と関与を表明したとのことです。
 
「今年は国連にとって非常に厳しい年でした。多国間主義は一種の危機にあり、セルビアにとっては多国間主義と強化された国連の役割が国際社会に戻ってくることが重要になります。コソボ・メトヒヤにおける私達の国家と民族の利益を守るための闘いは、国際法の適用、つまり国連安保理決議第1244号などの国連の諸決定の適用を求めての闘いに合致したものであり、セルビアは今後もそのために活動していきます。国連の役割を再確認することこそが、この闘いの成功を保証するものなのです」とセラコヴィッチ外相は述べました。
 
 セルビア外相はまた、国連総会の傍らで行われた数々の会談が、各国代表との間で一連の合意や議定書、覚書を締結する絶好の機会になったとも語りました。
 
「私達は合計で12の協定や覚書、議定書を締結しましたが、最終日の今日はセネガルとの間で公用・外交旅券の査証廃止に関する協定に署名して、この非常に集中した一連の外交活動を終了しました」とセラコヴィッチ外相は締めくくりました。
 
出典/写真: https://www.mfa.gov.rs

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第77回国連総会におけるアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領一般討論演説(2002/9/22)

第77回国連総会におけるアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領一般討論演説
 
 
「敬愛する総会議長、
 
事務総長、
 
各国代表の皆様、
 
そして紳士淑女の皆様、
 
セルビア共和国を代表して、皆様にご挨拶できることを大変光栄に思います。
 
 
時間が限られているために今日は形式的な言葉や丁寧な挨拶、出席者や欠席者への挨拶といったものは省略し、私達が何の為に集まったのかという本質的なことについて直接お話することをお許し下さい。
 
 
私はもう何度もこの場に来ておりますが、今私たちが置かれている状況の重さを見て、私は耳に痛い、しかし真実の言葉を皆さんにお伝えしなければならないとの考えに至りました。今日私達が行っていることすべては、無力で力なきものに見えます。私達の言葉は、直面している現実に対して、空虚に響くものでしかありません。そしてその現実とは、この会場では誰も誰かの言葉に耳を貸すこともなく、誰も真の合意や問題解決に努めることもなく、大半の者が自国の利益を満たすことだけを考え、その過程ではしばしば国際法の基本原則を踏みにじり、この組織の基盤となっている国連憲章やその他の文書を足下に投げ捨てている、といったことです。これを理由に責められるべきなのは、アントニオ・グテーレス事務総長でも、また国連の誰一人でもありません。それは自国の政治的、経済的、そして残念ながら軍事的な目標を満たすこと以外には何の関心も持たないような人々なのです。
 
 
現在私達は世界の地政学的状況が複雑なものとなっていることを目の当たりにしています。私達の一般討論は、第二次世界大戦以来、そして国連の創設以来、かつてないほど世界平和が乱された状況の中で行われています。私達が直面している地球規模の様々な課題は、世界の安全保障の構造を根本的に変え、既存の国際法の秩序を脅かす恐れがあります。これほどまでに複雑な時代には、国際連合という組織の根幹に織り込まれた絶対的に重要な資産である世界平和を守る為、多くの知恵と団結とが求められています。
 
 
 
そこで、私達が今直面している5つの重要な課題について、私の考えを正確かつ明確に皆さんにお伝えしたいと思います。
 
1. 平和への回帰と世界の安定の維持;
 
2. 国際公法および国家間関係の重要な原則となる、国連加盟国である国際的承認を受けた国々の領土保全と主権の維持;
 
3. 世界的な危機の中でのエネルギー安全保障;
 
4. 貧困国および発展途上国の財政的安全保障;
 
5. 戦争により世界の食糧供給ラインが寸断された状況下での食糧供給;
 
 
現在の世界情勢を鑑みれば、紛争の平和的解決という原則にとって代わるものがないことをますます思い知らされます。この原則は今日、かつてないほどに相応しいものとなっておりますが、これは国連憲章の前文にも最もよく表現されています:寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活すること、というものです。武力行使の放棄と紛争の平和的解決は、世界の安定を支える支柱となっていますが、それには国連憲章の例外なき尊重や、拘束力のある国連安保理決議と有効な国際公法の基本原則とを適用することが必要になります。
 
 
2. 国際公法および国家間関係の重要な原則となる、国連加盟国である国際的承認を受けた国々の領土保全と主権の維持;
 
 
セルビアはウクライナの領土保全を含む、全ての国連加盟国の領土保全を支持します。私達はこの高貴な場所でそのように責任と真剣さをもって行動してきました。今回は多くの発言者から、ウクライナへの侵略とその領土保全の侵害についての話がありました。多くの方々はそれが欧州の土壌での第二次世界大戦以来初の紛争であると語っていました。しかし他の主権国家を攻撃することもなかったにも関わらず、セルビアがヨーロッパで初めて領土保全が侵害された国となった真実については沈黙が保たれたままです。私は何年にもわたって、これまで会談してきた様々な国の指導者たちにも、ウクライナの領土保全と主権、そして著しく侵害されているセルビアの領土保全と主権の間にはどのような違いがあるのか、また多くの国々はいったい何をもって国際的な承認と正統性とを与えているのか、といった質問を繰り返し、その明確な答えを求めてきましたが、いまだに誰からも理にかなった回答を得ておりません。
 
 
ここで思い出して下さい。セルビアは他人の領土に足を踏み入れたわけでもなく、またいかなる主権国家の領土保全も脅かしたわけでもなかったにも関わらず、1999年にはセルビアに対しての介入や侵略が実行されてしまいました。NATOに加盟する19カ国が国連安保理の決定もなしに、主権国家を攻撃することを防ぐことはできなかったのです。この武力紛争の終結時にNATOとの間に結ばれた協定の条項には、セルビアの部分的な主権と完全な領土保全の保証を確認する国連安保理決議第1244号の採択も盛り込まれていましたが、西側諸国の多くが“コソボ”の一方的独立を承認し、再び私達の国の領土保全と国連憲章、安保理決議第1244号を踏みにじることを許してしまいました。
 
 
セルビアが過去、そして現在も直面しているこのような経験から、私には今日この場で偉大なマーティン・ルーサー・キングの言葉、「どんな場所にある不公正も、あらゆる場所の公正さへの脅威である」を引用する権利があると思います。この言葉は、私たち全てへの備忘録であると共に、警告でもあるのです。
 
 
国際公法の原則的な規定に対する重大な違反を私達はまだ実感しておりますが、私達が国連の基盤となっている原則をあきらめることはありません。私達はこれからも一貫して、国境の不可侵の原則や、他の国連加盟国全ての主権と領土保全の尊重とを主張し続けます。このような私達の立場にもかかわらず、この会場にいる多くの方々は、いまだにセルビアの領土保全の尊重については問題視されているものと思います。しかしそれはなぜでしょう?なぜなら彼らには力があり、私達はそんな彼らの目には小さくて弱い存在に映ってしまうからです。しかし皆さんも耳にされたように、私達はまだこの場で真実を示す力を持っています。
 
 
各国代表の皆様、
 
 
コソボ・メトヒヤ州をはじめとするセルビア共和国の領土保全を支持する国連加盟国が、現在開催されているこの総会の過半数を占めていることに、私は特に感謝の意を表したいと思います。また国境不可侵の原則をはじめとする、国連憲章に組み込まれた基本原則に忠実であり続けることが特に重要であることからも、両会期の間にセルビアの立場を支持する国の数が増えたことは非常に心強く、これは今後も続くべき傾向だと思います。
 
 
セルビア共和国とその大統領である私は、EU仲介の下に行われているベオグラードとプリシュティナ間の対話に参加し、非常に辛抱強く、且つ多くの善意を持って、コソボ・メトヒヤ州に関しての妥協点を求めています。それは実に難しいプロセスで、もう10年以上も続いていますが、他に方法はありません。一日戦争が繰り広げられるよりも、百年交渉する方が良いのです。私は妥協に基づいた、お互いが受け入れ可能な解決策に到達できるものと信じています。なぜならそれこそが私達の目標、つまり私達の地域に居住するセルビア人とアルバニア人が共に豊かな生活を送るための前提条件となる、長期的な平和の確立を達成するための唯一の方法だからです。私達は他のすべての選択肢を既に使い果たしており、少なくともセルビアについては紛争や対立、流血の道への逆戻りといったことは夢想だにしていません。バルカン地域はもう紛争に耐えられないのです。私はこの取り組みに対して世界のパートナーから好意と理解を得られるものと信じています。なぜなら彼らもまた、過去の自国政府による決定の一部が不適切なものであり、私達の地域と世界平和の未来のために機能しなかったことをよく理解しているからです。
 
 
ハイブリッド戦争や国際世論の一部からの様々な分野でのセルビアに対する汚いキャンペーンといったものが存在する非常に複雑な状況の中で、ベオグラードはこのプロセスを主導しています。”セルビアが近隣諸国を攻撃し、地域の安定を脅かす”などという世界的メディアの報道や発言を挙げれば十分かと思います。もちろん、セルビアがそんな挙に出ることはあり得ません。私達セルビア共和国に対する一連の嘘の一つに過ぎないのです。またセルビアが地域不安定化の要素とされるのは、彼らが真実から目をそらそうとしているからであり、国境不可侵の原則はすべての国に平等に適用されなければなりません。セルビアはこれまでも、そしてこれからもこの地域全体の安定要因であり続けます。また数々の虚偽と改ざんをものともせず、セルビアは引き続きデイトン和平協定を支持していきます。これはボスニア・ヘルツェゴビナの領土保全と、ボスニア・ヘルツェゴビナ内のスルプスカ共和国の領土保全とを意味するものです。
 
また私は、バルカン半島に居住する人々が統一された欧州への参画というビジョンを共有する友人やパートナーとして、将来も共存の道を続ける能力を持っているものと確信しています。長年にわたって様々な民族の間に立ちはだかり、何千人もの命を犠牲にし、その未来を無駄なものとしてきた数々の障壁を克服した私達は十分に理解しているつもりです。例えば今日のセルビアとアルバニアは、バルカン半島で何世紀にもわたって共有してきた歴史の中で、最も緊密で友好的な関係を築いています。
 
 
過去ではなく未来について冷静に、そして現実的に語り、それぞれの国の国民、企業、労働者、学生、起業家たちを悩ませている問題の解決方法を話し合うことだけが必要だったのです。私達は議論を重ねて数々の解決策を導き出し、私達の間に存在していた合理的理由のない障壁を取り除きました。まず経済、貿易、人と資本の流通に於ける障壁です。セルビア、アルバニア、北マケドニアの三国は3年前から「オープン・バルカン」というプロジェクトを実施しています。このプロジェクトには明確な理念があり、それはこの地域を人々、モノ、サービス、資本、企業のために開放し、この地域を緊張や緊迫、紛争といったものを二度と生むことのない場所に作り変えることです。この「オープン・バルカン」というイニシアティブは経済的な利益をもたらすだけでなく、異なる文化を持つ人々を結びつけ多様性を促進することで、ヨーロッパのこの地域の社会全般の発展に貢献するというより広い側面も持っています。セルビアはこのようにして地域の平和、安定、和平のプロセスに貢献し続けており、世界規模の安全保障に大きく寄与しているのです。
 
 
 私達は歴史上最も偉大な外交官の一人であり、偉大な国連事務総長だったダグ・ハマーショルド氏の、"国連は私たちを天国に導くためではなく、私たちを地獄から救うために創設されたのだ”という言葉にインスピレーションを受けたのです。
 
 
 
紳士淑女の皆様、
 
 
地球規模で流行したパンデミックを抑えたばかりの私達は再び、今世紀に予想だにしなかった新しい課題の数々に直面しています。人類として一歩一歩、技術的に急速に進歩している一方で、エネルギーの安全保障、途上国の金融安全保障、基本的な食料のサプライチェーンの途絶といった、人類の生存に関わる問題が私達の前に出現したのです。パンデミックとの戦いにおいて必要とされた連帯感は、食料とエネルギーという人々の根本的なニーズが脅かされている今日、より一層必要とされています。
 
 
セルビア共和国にとってエネルギー安全保障は国家安全保障の不可分の一部であり、国の継続的な経済発展と進歩の上で重要な前提条件であると考えています。私達はエネルギー供給の継続性確保のために努力していますが、世界と欧州のエネルギー供給の安定を脅かす、昨今の地政学的な課題についての懸念を共有しています。私達は地域および欧州のエネルギー安全保障を達成するための努力にて、変革的な力となり得る解決策を見出す為に引き続き関与していきます。また今回の危機においてセルビア共和国はエネルギー供給の継続性を維持することができたことをここに強調したいと思います。しかし私達は引き続き、エネルギー供給源の多様化やエネルギー関連インフラへの更なる投資、再生可能エネルギーによる供給能力の迅速かつ効率的な開発に大きな関心を持っています。
 
 
私達は現在、国連の「より持続可能で強靭な未来、行動、変革のための10年」の下にあります。引き続きその目標は掲げられるべきですが、しかしそのペースはもう少し速いものであるべきだと思います。不均等な発展や発展途上国の財政的脆弱性は、社会に更なる階層を生み出し、必然的に新たな対立を引き起こしてしまいます。バランスのとれた開発は、地理的、政治的に制限されたり、条件付けられたりしてはならず、民族、人種、文化、宗教に関係なく、全ての人々にとって可能なものとなるようにしなければなりません。
 
 
 
共同の努力で乗り越えなければならない、非常に重要な課題がもう一つ存在します。それは現在の国際的な危機が世界の食料供給の安全保障に及ぼす影響を回避する為に最も効果的な方法を見出すことです。事態の展開は極めて憂慮すべきもので、実際に私達は誰一人の例外もなく全員が影響を受けてしまうのです。私達の住むヨーロッパでも食糧供給の安全が脅かされる可能性があり、またアフリカ大陸などでは壊滅的な状況に至る恐れがあります。また食料の価格高騰とその確保が、更なる問題となっています。私たち全員に与えられた課題は、誰も置き去りにすることのない、実施可能で効率的な解決策を見出すことです。国際社会で最も重要な主体である私達国家は、最もかけがえのないものである人間の生命とその尊厳とを守るために、個別に対策の話し合いに参加するなどして、国家レベルでこの崇高な使命に貢献することが求められているのです。
 
 
 
今年の一般討論のテーマは、時の貴重さと、国際社会で発生している課題の数々の間にある関連性を想起させるものです。私たちが直面している危機は、開かれたコミュニケーションの重要性を改めて認識させるものです。課題を克服するためには、その原因を正しく把握することが必要であることは言うまでもないでしょう。問題を無視し、国家間のコミュニケーションを欠くことは、状況を悪化させ、複雑化させるだけだということを、私たちは目の当たりにしています。セルビアは現在の課題がいかなる形であれ、世界の分裂を深めてはならず、地球規模で既に明白で傾向的な二極化が、多国間主義の原則に道を譲ることが必要だと考えています。
 
 
セルビア共和国も持続可能な開発目標を達成する為の2030アジェンダに関する集団的な努力に参画しています。セルビアは『私たちの共通の課題』にて決定された国際協力の将来に関する事務総長のビジョンを共有し、人類の最も差し迫った課題に対応する最善の手段として、包括的でネットワーク化された、効果的な多国間主義を強く支持しています。
 
 
 
紳士淑女の皆様、
 
 
多国間主義、集団行動、責任の共有といったものはこれまでの議論に不可欠な要素でしたが、そうした建設的な動きの原点は連帯にあるのです。
 
 
最後にセルビア共和国が今後も、国連で定められた共通の目標を達成する為に信頼できるパートナーであり続けることを確認したいと思います。それこそが私達と将来の世代のためにより良い世界を築く最善の方法であると固く信じているからです。しかし国連というものは、国々が共に合意した決定や行為を尊重することで初めて力を発揮するのだということを忘れてはなりません。
 
 
これまで23回も聞いたことをここに引用したいと思います。それは、私達が従うべき唯一の基準とは国連憲章である、というものです。私達セルビア共和国にすれば、国連憲章や国連決議について発言した23人のうちの17人が国際公法に違反し、国連が定めたルールを尊重しなかったという事実を指摘出来ますが。とにかく私達があらゆる困難を乗り越え、同じルール、同じ手順が世界の全ての国に適応されるようになることを願っています。そうでなければ、このトンネルの先に出口はあり得ないと思うのです。ご清聴ありがとうございました。セルビア万歳!」
 
出典/写真:https://www.predsednik.rs 
 
 

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「オープン・バルカン」イニシアチブのサミットにてヴチッチ大統領が議長を務めました(2002/9/2)
 
アレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領は、エディ・ラマ アルバニア共和国首相、ディミタル・コヴァチェフスキ 北マケドニア共和国首相とともに、「オープン・バルカン」イニシアチブのサミットにて議長を務めました。このサミットにはモンテネグロのドリタン・アバゾヴィッチ首相、ボスニア・ヘルツェゴビナのゾラン・テゲルティヤ閣僚評議会議長、ハンガリーのペーテル・シーヤールトー外務貿易大臣、トルコのメヴリュット・チャヴショウル外務大臣も出席しました。
 
ヴチッチ大統領は「オープン・バルカン」イニシアチブ首脳会議の冒頭にて、このプロジェクトの成功にこれほど深い関心とエネルギーが注がれたことはなかったと語り、オープンバルカンの成功は加盟する国々がいかに自国経済の明るい未来を確保し、地域の平和と安定を定着させられるかにかかっていると述べました。
 
またヴチッチ大統領は「オープンバルカン構想が経済の強化や連携にて更なる貢献を果たすことを期待するだけでなく、私たちにとって非常に重要な、つまり私たちの国々すべてや地域全体の利害にかかわる重要な問題について、私達が声を揃えて発言する場となることも期待しています。これまでの進展も決して小さなものではありませんでしたが、そのペースに常に満足していたと言えば嘘になるでしょう。もっと迅速に、力強く、より良い形での仕事ができたはずです。食品の輸送のためにオープン・バルカンの緑の回廊を設立したことで、この分野での貿易が17%増加しています。また国境通過の際の専用レーンの開設により待ち時間が数時間から10~15分に短縮され、セルビア、アルバニア、北マケドニアの企業間のビジネスが計り知れないほど容易になりました」とヴチッチ大統領は強調し、サミット初日に予定されている合意文書への署名は、オープン・バルカン加盟諸国による関与と共同作業の成果であり、また将来さらに高いレベルでの協力を目指すという加盟諸国の決意の表明であると語りました。
 
 
ヴチッチ大統領によると、今回署名される文書の中にはオープン・バルカン地域内での支障のない主要食料品の供給確保を目指すメカニズムに関する協定があるとのことで、この協定は一加盟国が主要食料品の禁輸を決定した場合でもイニシアチブ内での同食品の支障のない取引を可能とする内容となっているとのことです。
 
大統領は「市民保護分野の運用計画は、2021年7月の市民保護・緊急事態における協力に関する協定を継続するものになります」と述べ、また映画や視聴覚メディアの分野で、アルバニアのエディ・ラマ首相からの素晴らしいアイデアにより映画関係者のための共同制作基金「オープンバルカン」を設立する覚書が締結されたと指摘しました。
 
またヴチッチ大統領は本イニシアチブの最初の労働許可証と登録番号の付与は、3カ国の今後の経済発展を方向付ける転換点になると評価し、また来る厳しい冬を前に、危機を回避するためのワーキンググループを設立することが特に重要だと付け加えました。
 
また大統領はオープンバルカンの一環として開催された国際ワインフェア「ワインビジョン」に言及し、加盟3カ国がこの重要かつ極めて困難なイベントを自国のワイナリーや世界の有名ワイナリーの大半を集めつつ、世界的に見ても遜色のないレベルで開催し、ワインだけでなくそれぞれの首都や自国のPRもできたと強調しました。
 
 
ヴチッチ大統領は、モンテネグロ首相、ボスニア・ヘルツェゴビナ閣僚評議会議長、ハンガリーとトルコ両国外相が、サミットのためにベオグラードを訪れたことに謝辞を表明しました。
 
「あなた方はただの客人ではありません。私たちはとても強固に繋がっていて、お互いを必要としているのです。これは私たちの会議の頻度にも表れています。オープン・バルカンの正式なメンバーでない国も、また今後加盟を予定していない国もあるでしょう。しかし私たちは協力関係を更に発展させることができるものと信じています」とヴチッチ大統領は付け加え、イニシアチブに加盟する国々の関係は歴史的にも高い水準にあると付け加えました。
 
ヴチッチ大統領はサミット加盟国首脳と来賓による挨拶の後、「オープン・バルカン」イニシアチブに参加する国々がすべての政治的出来事や問題についてまったく同じ意見を持っているわけではないものの、共通して平和と安定が重要であると強調しました。また大統領は今回のサミットに参加する国々すべてが欧州統合の道を歩み、また関与していることを指摘しました。「だからこそバルカン地域に対して敬意とさらなる理解を示すよう、欧州のパートナーたちに要請した」とヴチッチ大統領は語り、セルビア、アルバニア、北マケドニアが「オープン・バルカン」のようなプロジェクトを立ち上げる決定を下したことを尊重したEUの代表者たちに謝意を表明しました。
 
 
 
 
ソース/写真:https://www.predsednik.rs

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大使館施設の改修工事に伴う入札公募

セルビア共和国

駐日セルビア共和国大使館

〒108-0074 東京都港区高輪4-16-12

番号: 119 -24/2022

日付: 2022年8月29日  

セルビア共和国大使館及び領事館に於ける物品・役務・工事の調達案件に関する指令(番号:2712-2/16、2021年8月2日付)第15条に基づき、駐日セルビア共和国大使館は以下の通り公募する;

高額調達プロセスに於ける

入札公募

1)  調達対象の名称と内容:   大使館施設の改修(フェーズ2)

2) 調達対象が複数に区分される場合の区分数と各名称:   なし

3) 選定基準:   最も経済的な価格

4) 入札書類の入手方法:   メールによる請求又は大使館内にて(秘密保持契約の上で)

5) 提出方法:   郵便にて

6)  入札審査の日時と場所、方法:   2022年9月06日11時駐日セルビア共和国大使館にて、委員会審議

7) 入札者による審議傍聴の為の条件   委員会が傍聴を認めた場合、入札者に通知するものとする

8) 連絡先:   三鸞グルイッチ   電話/メール 03-3447-3571 /srb.emb.japan@mfa.rs



セルビアと日本の友好関係140周年記念コンサートとセルビア産ワインの試飲会(2022/8/22)
 
駐日セルビア共和国大使館は、セルビアと日本の友好関係140周年記念事業の一環として、スタインウェイ&サンズ社日本代表事務所の協力のもと、世界的ピアニスト、井尻愛紗氏による特別演奏会を同社の東京メインショールームにて開催しました。
 
 井尻氏は、セルビアの著名な作曲家アレクサンダル・ヴーイッチ、若手作曲家でピアニストのドゥシャン・ダーキッチ、日本の作曲家深澤舞の作品や、フランツ・リストの作品を演奏しました。
 
 アレクサンドラ・コヴァチュ大使はスピーチにて、セルビアと日本のアーティストが二国間関係を強化し、地理的に離れた二つの国、および市民の相互理解をより緊密にするために果たした役割を讃えました。また井尻愛紗氏が長年セルビアの友人であることを紹介し、スタインウェイ&サンズ社が今回のイベントに会場を提供したことに感謝の意を表しました。 また同社がベオグラードに駐在員事務所を開設し、今後協力関係を深めることができることを誇りに思うとも述べています。
 
 コンサートの後には大使館にて日本のワイン輸入業者であるマコトインベストメント社の協力の下、セルビア産ワインの試飲会が開催されました。
 
 コヴァチュ大使は、セルビアのワインが豊かな伝統と文化を持ち、現在この産業がルネッサンスを迎えていること、そしてセルビアの数々の生産者とワインラベルが内外で多くの賞を受賞している事実などを誇りにしていると語りました。また二国間関係が樹立された記念日をこのような形で祝うことができたことを喜ばしく思うとも語っています。
 
 来賓者はマコト・インベストメンツ社から、セルビアのワイン産地やブドウ品種、試飲したセルビアの各ワインについての詳しい説明を受け、またセルビア料理の名物料理を味わいました。
 
 またワインテイスティングの最中には著名音楽家の井上良平氏と公平氏が、日本の伝統的な楽器で曲を披露しました。
 
 今回のイベントには、国際協力銀行の前田匡史代表取締役総裁をはじめ、トーヨータイヤ、日本通運、ミンスジャパン、豊田通商など日本の各企業の代表者たち、自由民主党の内田明子国際局代表、セルビア日本音楽交流推進の会の角崎悦子代表、作曲家の深澤舞氏など大使館の友人、関係者約40名が出席し、セルビアの音楽文化を堪能しました。
 
 

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イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使、広島での第77回平和祈念式典に出席(2022/8/6)
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は広島で開催された第77回平和祈念式典に出席し、1945年8月6日に投下された原子爆弾による犠牲者の方々に哀悼の意を捧げました。ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は原爆慰霊碑への献花のほか、平和記念資料館では被爆時にまだ8歳の少女だった八幡照子さんによる痛切な証言を拝聴しました。また地元中学生の斉藤希愛來さんからは、世界に向けた平和メッセージを受け取りました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使が出席した平和祈念式典は公式には「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」と呼ばれ、犠牲者を追悼し、平和の大切さを訴えるために広島市が毎年8月6日に開催しているものです。
 
今年はアントニオ・グテーレス国連事務総長や岸田文雄首相をはじめ、日本に駐在する外国大使館および各国際機関の代表者たち100名以上が出席しました。
 

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イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使がセルビアへの投資機会に関するセミナーに参加(2022/7/30)
 
セルビアと日本の友好関係140周年記念の一環として、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は東京都中小企業診断士協会が主催するセルビアへの投資機会に関するオンラインセミナーに参加しました。
 
このセミナーは日本の中小企業や直接投資のコンサルタントに対し、セルビアが事業拡大のための有望な投資先であることをPRするために催されました。
 
セミナーではゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使がセルビアと日本の関係史について紹介したほか、セルビア側からセルビア開発庁(RAS)上級顧問のアナ・ジェガラッツ氏とベオグラード大学准教授のディーヴナ・トゥリチコヴィッチ氏が参加し、セルビアの歴史や文化、投資の可能性などについて紹介しました。
 

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防府市市議会代表団が駐日セルビア共和国大使館を表敬訪問し、両国の協力関係を確認(2022/7/25)

 

東京オリンピックの準備期間中にセルビア女子バレーボール代表を受け入れた山口県・防府市の市議会議員代表団が、日本セルビア協会の長井忠会長と共に当大使館を訪問しました。

イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は防府市からの市議会議員代表団に対し、素晴らしく組織された受け入れ態勢や選手達への歓待、またセルビアとの紐帯の深化を目的とした諸活動について感謝の意を表しました。また防府市が行っているような活動が、今年140周年を迎える両国の友好関係の更なる発展に寄与していると称えました。

 

 

 


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アイオニック株式会社の西川満社長がイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使と会談しました(2022/7/25)
 
7月25日アイオニック株式会社の西川満社長が大使館を訪問し、イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使と会談しました。ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は、アイオニック社がセルビアのパートナーであるVisHealth社と合弁会社を立ち上げたことを歓迎し、ペット用の口腔衛生製品の製造・販売という両社の新プロジェクトがイノベ分野を対象としたEUの支援を受けつつ成功することへの期待を表明しました。
 
イヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使はまた、このプロジェクトの成功のために大使館が引き続きアイオニック株式会社に必要な支援を提供していくことを約束しました。
 

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ゴルボビッチ=ドゥボカ公使の新潟県・柏崎市訪問(2022/7/26)
 
駐日セルビア共和国大使館のイヴァナ・ゴルボヴィッチ=ドゥボカ公使は、新潟県の柏崎市を訪問し、櫻井雅浩市長と会談しました。
 
ゴルボビッチ=ドゥボカ公使は櫻井市長に対し、東京オリンピックの前よりホストタウンとして柏崎市がセルビアの水球代表チームを受け入れ、選手たちがオリンピック本番にて金メダルを獲得できるような環境を作るなど、継続的な支援と熱意を注いだことに改めて謝意を表明しました。
また水球を通じて柏崎市とセルビアが結ばれたことは、両国および両国民の間に緊密な絆を築く上での質の高いモデルであると賞賛しました。
 
公使はまた、セルビアと日本の友好関係が140周年を迎える今年、スポーツや文化面での協力促進や経済関係の深化を支援する用意があることを伝えました。
 
またゴルボビッチ=ドゥボカ公使は「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」を訪れ、豪華絢爛な花火を堪能しました。