コヴァチュ大使はJICAチェア(日本研究講座設立支援事業)の一環としてベオグラード大学の学生達に向けて行われる日本の近代化に関する講義の開講セレモニーにオンラインで参加しました。この講義は本年2022年にセルビアと日本の友好関係が140周年を迎えることを記念して実施される事業です。
この開講セレモニーに日本側からは在セルビア日本国大使館の坪田哲哉参事官、JICAバルカン事務所の武市二郎所長、JICA緒方貞子平和開発研究所の高原明生研究所長、セルビア側からはベオグラード大学のヴラダン・ジョーキッチ総長をはじめ言語文学学部日本語・日本文学学科の各教員、そしてその他の大学代表者達が出席しました。
コヴァチュ大使は開講に寄せての挨拶の中で、セルビアと日本の友好関係が節目を迎える年での本事業開始を歓迎しました。またJICAが20年に渡り様々な分野での各プロジェクトを通じて両国の協力関係の発展に寄与し、セルビア市民の生活向上にも貢献したと評価しました。大使はまた日本の近代化の歴史に触れ、セルビアとの二国間関係が樹立された当時に推進されていた近代化のプロセスは新たな産業と技術革新のための環境を醸成したと指摘しました。大使は変革と成長を支える基盤としての公共教育に力を注いだ当時の哲学が現在にも受け継がれていると語り、世界の教育システムの発展と改善に貢献するJICAの継続的な努力に感謝の意を表明しました。