コヴァチュ大使は住友財団の住友吉左衞門理事長と会談し、セルビアの文化遺産の修復と保全の分野での協力の可能性について話し合いました。
コヴァチュ大使は住友吉左衞門理事長に対し、セルビア南西部にあるユネスコ世界遺産「スターリ・ラスとソポチャニ」を構成するジュルジェヴィ・ストゥポヴィ(聖ゲオルギイの塔)修道院内のドラグティン王の礼拝堂のフレスコ画修復プロジェクトを実施するにあたり住友財団が行なった支援に感謝の意を表明しました。同プロジェクトには日本から美術史研究家の嶋田紗千氏が参画しています。コヴァチュ大使はコソヴォ・メトヒヤ州にある修道院や文化財に関連し、セルビアの文化遺産の歴史や文化的アイデンティティの醸成に於けるその重要な役割について説明しました。
セルビア共和国政府及びその関連機関が文化遺産の保存を重視していることを指摘しつつ、大使はセルビアにとって重要な新たな保存修復プロジェクトに協力していただけるよう住友財団の代表者の方々に呼びかけました。この分野での協力が本年140周年を迎えるセルビアと日本の友好関係の発展に大いに寄与する、とも語っています。
1991年に設立された住友財団は、未来の世代にとって特に重要な文化・芸術遺産の保護、保存、及び修復をその活動目的とし、日本、並びに諸外国での数多くのプロジェクトを支援しています。