8月12日にセルビアのヴォイヴォディナ州立現代美術館で開幕する日本の現代アーティストグループの作品展の企画発表会が、駐日セルビア共和国大使館にて開催されました。本展は欧州文化首都ノヴィサド及び「ドナウ・ダイアログ」プログラムの一環として、欧州文化首都に選ばれた都市と日本との文化交流に30年以上取り組んでいる非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の協力の下に実現するものです。
冒頭の挨拶を行ったコヴァチュ大使は出席者を歓迎し、セルビアと日本の友好関係140周年が祝われる年に、ノヴィサドで日本のアーティストによる展覧会が開催されることを嬉しく思うと語りました。またノヴィサドの欧州文化首都プロジェクトのコンセプトは「橋」にあり、普遍的な芸術表現を通じて異文化を知ることは、地理的に離れた国や人々の間に橋を築き、それを維持する最善の方法であると述べました。また“KIZUNA(絆)”助成金を通じてのEU・ジャパンフェスト日本委員会からの支援により、本展の作者とキュレーターが来日出来たことに感謝の意を表しました。
EU・ジャパンフェスト日本委員会のプログラムディレクターである箱田さおり氏は同委員会のプログラムについて説明し、欧州文化首都ノビサドとの間の協力関係が非常に実り豊かなものであることを強調しました。
展覧会の作者であるヴェスナ・ラティノヴィッチ氏とキュレーターのクセニヤ・マリンコヴィッチ氏、そして岡田智博氏は展覧会のコンセプトと内容を詳細にわたって説明し、本展がセルビアにおける日本の現代アーティストの作品を集めた最も重要で、且つ大規模な展覧会の一つであると語りました。
今回の企画発表会には、ギャラリストや美術史家、展示作品のアーティスト達が参加しました。