セルビア共和国のアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、日本貿易振興機構(JETRO)の代表者達と会談し、実施済み、または新規の日本企業からの投資状況や経済協力の強化、更にセルビアと日本の両国関係全般の深化について話し合いました。
その際にヴチッチ大統領は、二国間の経済関係強化に於いて今まで築かれた成果をセルビアは誇りに思っていると指摘し、自身も日本企業によるこれまでの対セルビア投資に満足していると語りました。
「セルビアでの日本企業による投資の多様化は、セルビアが世界に向けて行っている輸出の構造変化に伴うもので、セルビアで製品を生産している日本企業は、特に自動車産業にて、欧州および世界のサプライチェーンにセルビアをより深く浸透させることに大きく貢献しています。現在のセルビアの対世界輸出に於ける主要3品目のうち、実に2品目が日本からの投資企業も関与している自動車部品分野に関連するものなのです。セルビアにとって、日本との協力関係は非常に重要です。今日、私たちは日本からの投資と対日貿易の増加を誇ることが出来ますが、両国の経済協力が更に著しく発展する時代に入ったものと確信しています」とヴチッチ大統領は述べ、日本企業に向けてセルビアでビジネスを開始し、両国の関係強化に寄与するよう呼びかけました。
ヴチッチ大統領は、日本の起業家精神と組織に関する意識をロールモデルとして挙げ、セルビアは今日、自動車や化学産業、鉄道輸送関連部品製造での革新的技術とその応用に於いて地域のリーダーになる道を歩んでいると述べました。
最後にヴチッチ大統領は、両国の経済協力が今後さらに発展することへの期待を表明しました。
「日本ではセルビアはスポーツの国として有名で、ノバク・ジョコヴィッチやドラガン・ストイコヴィッチ、“ピクシー”を輩出した国として認識されていますが、今後より多くの日本人観光客がセルビアを訪れ、その印象や国土の美しさ、人々などについて広く伝えていただけることを望んでいます。これは日本の企業の方々にも期待しているものです。矢崎総業、トーヨータイヤ、伊藤忠商事、日本電産、豊田通商、日本たばこ産業といった企業が、セルビアに新しい日本企業を呼び込む最高のプロモーターになることを確信しています」とヴチッチ大統領は述べました。大統領はまた、セルビアと日本が今年、外交関係樹立140周年という重要な年を迎えたことにも触れ、これは長い歴史を誇る包括的な両国国民の間の絆を物語るものに他ならない、と述べました。
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