アレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア共和国大使は、2022年6月28日に安倍晋三元首相がアレクサンダル・ヴチッチ セルビア共和国大統領より受章されたセルビア共和国綬章を安倍昭恵夫人に贈呈しました。
大使館で行われた同章の贈呈式の中でコヴァチュ大使は、日本の日常を変えた安倍元首相を襲った悲劇的な事件から4カ月と10日が経過したが、セルビアは温かい手を差し伸べながら、安倍元首相の人生がセルビアにも深く、忘れがたい痕跡を残したという言葉を贈りたい、と述べました。
また今年140年を迎えるセルビアと日本の友好関係は、ビジョンや勇敢さ、決断力とを持った数々の偉人によって築かれ、育まれてきたこと、そして、安倍晋三氏はまさにその一人であったことを指摘しました。
大使はセルビアとその地域の繁栄に向けた新たなイニシアティブをもたらした、安倍首相のセルビア訪問の重要性を強調しました。今日、日本がセルビアに向けられた外国からの投資の上位を占めているのも、安倍元首相の功績の一つであると付け加えました。
コヴァチュ大使は「セルビアも安倍元首相による二国間関係への多大な貢献を認識し、その成果を感じている」とも語りました。その感謝の意も込めて、安倍晋三氏はセルビア共和国から最高位の叙勲を受けた日本人となられています。
コヴァチュ大使は安倍元首相に対してそのような勲章を直接手渡せなかったことは痛恨の極みであるとしながらも、「安倍晋三氏の名は私たちの記憶と心に永遠に宿っている」と語っています。
式には日本セルビア友好議員連盟事務局長の城内実衆議院議員と外務省欧州局中・東欧課課長の近藤紀文氏も臨席なされました。