広島の千田パンフルート合唱団の皆さんが、保護者や指揮者の島本裕充さんと共に、東京のセルビア共和国大使館を訪れました。この大使館訪問は、日本と欧州文化首都の協力関係の育成に取り組む非営利任意団体「EU・ジャパンフェスト日本委員会」の支援により、来年セルビアのノビサドにて同合唱団の公演が予定されていることを契機として実現したものです。
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は、セルビア市民が同合唱団のメンバーたちが見せる才能や、1945年に広島で被爆した樹木から作られた楽器と共に彼らが伝えるメッセージを耳にする機会を得られることをとても嬉しく感じていると述べました。
「セルビアもまた、その歴史の中で数多くの困難な時期を乗り越えてきており、そのメッセージには私達の市民も共鳴するでしょう。世界が平和の価値をよりよく理解するためにも、将来のあらゆる世代がこれらの歴史的教訓を学び、記憶することが大切なのです」とコヴァチュ大使は語りました。
EU・ジャパンフェスト日本委員会の隅修三実行委員長は同委員会と合唱団を代表して謝意を表し、千田パンフルート合唱団がセルビアを訪問し、両国の関係強化につながることを楽しみにしていると述べました。
また大使秘書の長門ティヤナがセルビアの文化、習慣、食文化についてプレゼンテーションを行い、出席者はまたセルビア語の基礎的な単語も学びました。
セルビア大使館の訪問中、千田パンフルート合唱団はセルビアでも愛されている日本の民謡「たなばたさま」など、幾つかの曲を披露しています。